「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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ソラリス&地球編 第2章 鷹は舞い降りた

第12話 アイドルになる気はないかい?

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 「ねえ、君、足が長いね!」
と、街中で見知らぬ男にとつぜん声をかけられ、ハリーはうろたえた。

 この見知らぬ男は、僕に喧嘩を売っているのだろうか?
 それとも・・・

「そんなに驚かなくたって、いいだろう? 僕は怪しいものじゃない。
 ちゃんとした、芸能事務所のものだ」
と言って、名刺をハリーに手渡した。

「アイドルになる気はないかい?
 踊りや歌が出来なくても、私の事務所には、そういうことをきちんと学べる環境が整っているから、心配しなくてもいいんだよ」
と言って、ハリーを勧誘した。

「でも君は、すごくルックスが良いからその顔だけでも、スターになれそうだ」

 そう言って男はハリーのルックスを誉めた。

「今日はちょうどイベントがあって、向こうの特設ステージで、色々なアイドルの歌が楽しめるんだ。
 私の事務所のアーティストも出演するから、見に来ないか?」
と言われたハリーは、退屈していたこともあり、男についていった。

 ハリーは、アイドルになりたいとそのステージを見て思ったわけではなかったのだが、テレビ局などのメディアが取材にきていたことから、アイドルになれば、フェリーも僕が同じ星いることに気づいてくれるかもしれない、と思ったのだった。
 それでハリーは、軽い気持ちで、アイドルというものになってみることにした。

 

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