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地球編 第4章 ハリーと運命
第9話 謎の黒服の男がセザールを訪ね・・・
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休暇中のセザールを、訪ねてきた黒服の男がいた。
「大変です、シヴァさま。マルデクが消滅しました。
昨日、突然、異変が起き、核爆発の連鎖が起きたのです」
「マルデクが消滅しただと?」
「はい。以前から何かと問題のあったマルデクでしたので、我々も注意深く見守ってはいたのですが、結局、惑星の崩壊は止められませんでした。
これでシャンバラに続き、結界となっていた星がまたもや、失われたことになります。この宇宙と異世界を隔てていた壁が失われてしまった以上、異世界との衝突は避けられないと、グランドマスターが皆に招集をかけました」
セザールはマルデクが崩壊したと聞いて、驚いた。
調査の依頼は入っていたが、優先順位は低く、それほど重要な案件とは思っていなかった。
「とにかく、グランドマスターさまがシヴァさまの帰還を求めています」
と黒服の男は、たたみかけるように言葉を続けた。
「わかった。休暇は取りやめにする。
それからこの星では、私のことはシヴァと呼ばないように。
この星では、私はセザールと言う名のただの旅人にすぎない」
と、セザールは黒服の男に釘を刺すように言った。
「はい、わかりました。それでセザールさま、帰還はいつに?」
「ひとつ片づけなければならない問題が出来た。
それを片づけてからすぐに帰還する」
とセザールは黒服の男に言った。
「大変です、シヴァさま。マルデクが消滅しました。
昨日、突然、異変が起き、核爆発の連鎖が起きたのです」
「マルデクが消滅しただと?」
「はい。以前から何かと問題のあったマルデクでしたので、我々も注意深く見守ってはいたのですが、結局、惑星の崩壊は止められませんでした。
これでシャンバラに続き、結界となっていた星がまたもや、失われたことになります。この宇宙と異世界を隔てていた壁が失われてしまった以上、異世界との衝突は避けられないと、グランドマスターが皆に招集をかけました」
セザールはマルデクが崩壊したと聞いて、驚いた。
調査の依頼は入っていたが、優先順位は低く、それほど重要な案件とは思っていなかった。
「とにかく、グランドマスターさまがシヴァさまの帰還を求めています」
と黒服の男は、たたみかけるように言葉を続けた。
「わかった。休暇は取りやめにする。
それからこの星では、私のことはシヴァと呼ばないように。
この星では、私はセザールと言う名のただの旅人にすぎない」
と、セザールは黒服の男に釘を刺すように言った。
「はい、わかりました。それでセザールさま、帰還はいつに?」
「ひとつ片づけなければならない問題が出来た。
それを片づけてからすぐに帰還する」
とセザールは黒服の男に言った。
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