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地球編 第4章 ハリーと運命
第7話 新しき光ハリーに訪れた最初の危機
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翌日になってからのことだった。
「オリオン、僕・・・」
とハリーが、消え入るような小さな声で訴えたのは・・・。
「なんか変なんだ・・・」
いつも明るくて元気なハリーとは違い、本当に具合が悪そうだった。
「昨日、テレポートしていて誰かにぶつかってから、なんか変なんだ」
もはや話すことさえ辛そうだった。
「とても苦しい・・・」
と、ハリーはあえぐように言った後、そのまま意識を失った。
ぶつかった直後は、ハリーにそれほどダメージは無かったように見えたのだが、実際は違っていた。
ハリーはだんだん苦しがるようになった。体に大きな傷は見当たらないのないのだが、苦しがった。
宇宙連合軍と帝国軍の宇宙の覇者を決める戦争は、まだ続いていた。
アトランテイスとマルデクは、総統ユリウスがヨシュアの子であるエルフィンを妻に迎えた時、(ヨシュアは統治神<シ>ことアトランティス王パリスの妹)、一度、和睦に向かったのだが、未知の世界との戦いで総統ユリウスとハンネスが命を落とし、アメリアが王位を継いだとき、戦場の悲惨さを知らないアメリアは、エルフィンへの憎しみから再び戦争を始めた。
そういう経緯もあり、オリオンはミカエルのもとを訪れることを躊躇していた。
『ジャド師はまだ、健在だろうか・・・』
と、オリオンは誰に言うともなく、つぶやいた。
ハリーは生まれてすぐ死んだことになっていたが、ジャド師はハリーの誕生にエルフィンの主治医として立ち会っていたので、生きていることは知っていた。
オリオンは意を決して、教団の建物にハリーを抱きかかえて入って行った。
門番は、顔見知りのものがまだいた。
「子供が病気なんです。助けてください」
とオリオンは門番に言った。
「ジャド師がまだご健在ならば、ジャド師にお願いしたい。
エルフィンの子供が病気だと言えば、ジャド師には、すぐわかるはずです」
「オリオン、僕・・・」
とハリーが、消え入るような小さな声で訴えたのは・・・。
「なんか変なんだ・・・」
いつも明るくて元気なハリーとは違い、本当に具合が悪そうだった。
「昨日、テレポートしていて誰かにぶつかってから、なんか変なんだ」
もはや話すことさえ辛そうだった。
「とても苦しい・・・」
と、ハリーはあえぐように言った後、そのまま意識を失った。
ぶつかった直後は、ハリーにそれほどダメージは無かったように見えたのだが、実際は違っていた。
ハリーはだんだん苦しがるようになった。体に大きな傷は見当たらないのないのだが、苦しがった。
宇宙連合軍と帝国軍の宇宙の覇者を決める戦争は、まだ続いていた。
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とオリオンは門番に言った。
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エルフィンの子供が病気だと言えば、ジャド師には、すぐわかるはずです」
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