「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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地球編 第4章 ハリーと運命

第6話 四神戦士ミカエルとダニエル・リー

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「マイケルさま、お友だちのヨハネさまが、急ぎの用事があってマイケルさまにぜひお会いしたいと、今、お見えなのですが、どうされますか?」

 その日、恋人ジュリアの兄、ダニエルを訪ね「クラブ・パラダイス」にいたミカエルは、クラブの受付からの電話に、笑ってしまった。

「ダニエルさま、プリンス・チャーミングは今、この建物内にいますか?」

「あなたもついに、プリンス・チャーミングに恋を?」

「まさか! そんなことあるわけありませんよ。
 あなたの妹ジュリアという、恋人がいるのに・・・」
といって、笑った。

「ただ、私の友ヨハネは、どうもプリンス・チャーミングのことが気にかかるようなのです。彼の初恋の相手に、プリンス・チャーミングがとても似ているので・・・」
と言った。

「プリンス・チャーミングには相思相愛の恋人がいるようだし、ヤツの目を覚まさせるには、ちょうど良いかなと思いましてね」
とミカエル(マイケル)はダニエルに言った。

「今日はいるはずだが、彼は今や、うちのクラブの看板ドールなので、あなたのお友だちでも、彼がイヤだといえば無理強いは出来ないのです。でも、一応、頼んで見ましょう」
と言ってくれた。

「ラウンジでお友だちと一緒に、待っていて下さい。
 ただあまり期待しないでほしい。
 例のムハンマド王子との一件以来、彼はちょっと神経質になっていて、本当に親しい人以外とは会おうとしないのです」
と言った。

 

 



















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