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地球編 第4章 ハリーと運命
第1話 ハリーさま、こんな目立つことをしてはいけません。
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「ハリーさま、こんな目立つことをしてはいけません」
「なんで?」
「私たちは地球人ではないのですよ。
不法滞在者です」
「でも、ちゃんと地球人のパスポートも持っているし、問題ないじゃん」
「ハリーさま、問題があるんです。このパスポートは、正規のパスポートではなく、偽造パスポートなんです」
「じゃあ、乗り物になんかに乗って、こんな時間をかけて、まどろっかしい移動をするのはすぐに止めてさ、テレポーテーションで瞬時に移動すればいいんだ」
「ハリーさま、それでは地球人に私たちが地球人ではないことを、悟られてしまします」
「不便な星だなぁ、もう。それにこの星に来てから、づいぶん経ったよ、オリオン。
いつになったら、フェリーに会えるの?」
「ハリーさま、フェリーさまとあなたに、アメリア女王は懸賞金をかけてまで探しているのですよ。
それにここは、辺境の星とはいえ、我々の星マルデクが同盟を結ぶ宇宙帝国軍と敵対する宇宙連合軍が支配する星です。目立つことは、とにかく避けてください。それでなくてもハリーさまは、並外れて美しいのですから、立っているだけでも目立ちます」
と、オリオンは人混みにもまれながらハリーの耳元で、囁くように言った。
「それから、ハリーさま、絶対に私から離れないで下さいよ」
「OK」
そう言いながらもハリーは次の瞬間には、テレポーテーションを使って、どこかへ行ってしまっていた。
「オリオン、ちょっと行ってくるね」
「ハリーさま!」
と、オリオンは止めようとしたが、もうすでに移動した後だった。
驚き、あわてふためく、オリオン。
しかし幸いなことに、そのことに気づいた者は、偶然、その場に居合わせたシェリーとヨハネ以外には誰もいなかった。
「あの、すみませんが、あなたに、ちょっと、お話があるのですが・・・」
と、声をかけたのはヨハネだった。
「なんで?」
「私たちは地球人ではないのですよ。
不法滞在者です」
「でも、ちゃんと地球人のパスポートも持っているし、問題ないじゃん」
「ハリーさま、問題があるんです。このパスポートは、正規のパスポートではなく、偽造パスポートなんです」
「じゃあ、乗り物になんかに乗って、こんな時間をかけて、まどろっかしい移動をするのはすぐに止めてさ、テレポーテーションで瞬時に移動すればいいんだ」
「ハリーさま、それでは地球人に私たちが地球人ではないことを、悟られてしまします」
「不便な星だなぁ、もう。それにこの星に来てから、づいぶん経ったよ、オリオン。
いつになったら、フェリーに会えるの?」
「ハリーさま、フェリーさまとあなたに、アメリア女王は懸賞金をかけてまで探しているのですよ。
それにここは、辺境の星とはいえ、我々の星マルデクが同盟を結ぶ宇宙帝国軍と敵対する宇宙連合軍が支配する星です。目立つことは、とにかく避けてください。それでなくてもハリーさまは、並外れて美しいのですから、立っているだけでも目立ちます」
と、オリオンは人混みにもまれながらハリーの耳元で、囁くように言った。
「それから、ハリーさま、絶対に私から離れないで下さいよ」
「OK」
そう言いながらもハリーは次の瞬間には、テレポーテーションを使って、どこかへ行ってしまっていた。
「オリオン、ちょっと行ってくるね」
「ハリーさま!」
と、オリオンは止めようとしたが、もうすでに移動した後だった。
驚き、あわてふためく、オリオン。
しかし幸いなことに、そのことに気づいた者は、偶然、その場に居合わせたシェリーとヨハネ以外には誰もいなかった。
「あの、すみませんが、あなたに、ちょっと、お話があるのですが・・・」
と、声をかけたのはヨハネだった。
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