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マルデク編 第2章 新しき希望の光ハリー
第7話 気がつくとハリーは、フェリーと一緒にいた。
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それは真夜中の出来事だった。
気がつくとハリーは、フェリーと一緒にいた。
「ハリー、僕は行かなきゃいけない。
もう、この星には居られないから・・・」
フェリーは悲しそうにそう言った。
後ろで誰かの声がした。
大人の男性の声のようだった。
フェリーを呼んでいた。
「一族の者が、僕を待っている。
もっと君と一緒にいたかったけれど、僕には最後のシビュラとしての義務がある」
そう言った後、フェリーはしばらくの間、黙ってハリーの顔を見つめていた。
哀しそうにフェリーが微笑んだ。
「シビュラって?」
しかしその問いに答えることなく、フェリーの声も、姿も次の瞬間には煙のように消えていた。
気がつくとハリーは、フェリーと一緒にいた。
「ハリー、僕は行かなきゃいけない。
もう、この星には居られないから・・・」
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フェリーを呼んでいた。
「一族の者が、僕を待っている。
もっと君と一緒にいたかったけれど、僕には最後のシビュラとしての義務がある」
そう言った後、フェリーはしばらくの間、黙ってハリーの顔を見つめていた。
哀しそうにフェリーが微笑んだ。
「シビュラって?」
しかしその問いに答えることなく、フェリーの声も、姿も次の瞬間には煙のように消えていた。
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