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マルデク編 第2章 新しき希望の光ハリー
第4話 新しき光ハリーの初恋
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最近、ハリーとフェリーは一緒にいることが多かった。
フェリーがまた悪ガキどもに狙われ傷つくことを心配して、ハリーが自分からボディーガードをかって出たのだ。
フェリーは女の子のように可愛くて、綺麗で、華奢な少年だった。
両性具有の星の出身で、そのことも、よりハリーの心を惹きつけた。
ハリーが母親について聞いたとき、オスカーは、
「時期がきたら話す。しかし今は教えられない」
とハリーに言ったのだが、
「両性具有の星の出身で、それは美しく、出会った者は皆、お前の母親に恋をした」
とだけ教えた。
母親の愛情というものを知らなかったハリーは、美しく聡明なフェリーに、記憶のカケラすら持たない母親への想いを、いつしか重ね合わせていた。
フェリーがまた悪ガキどもに狙われ傷つくことを心配して、ハリーが自分からボディーガードをかって出たのだ。
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「時期がきたら話す。しかし今は教えられない」
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