177 / 234
マルデク&地球編 第1章 想い遙かに
第24話 部屋から出てこないヨハネを心配する謎の下宿人セザール
しおりを挟む
「あのさ、こんなこと言うの、自分でもウンザリなんだけど、あまりに冷たすぎない?」
謎の下宿人セザールは、かなり怒りながら、ルシファーにそう言った。
「あのさ、ヨハネ、部屋に閉じこもってから、もう3週間以上たつんだよ。それなのに、心配じゃないの?」
いつも自分勝手な事を言い、どんなことであろうと自分流を押し通す、謎だらけの下宿人セザールが、これほどヨハネを心配していることにルシファーは驚いた。
「お前が、ヨハネのことを心配してくれるとは、意外だが、ヨハネの代わりに、どうもありがとう、と言っておくよ。ありがとな」
と、ルシファーはセザールに言った。
「本当に冷た過ぎると思うよ」
今度は完全に怒って、セザールはルシファーに言った。
するとルシファーは、
「お前は、失恋したことはあるのか?」
と逆に尋ねた。
「ヨハネは何千年も思い続けていた初恋の相手が、これっぽっちもヨハネのことを覚えていなかったことにショックを受けて、心の整理がつかない状態なんだ。そっとしてやれ」
と言った。
謎の下宿人セザールは、かなり怒りながら、ルシファーにそう言った。
「あのさ、ヨハネ、部屋に閉じこもってから、もう3週間以上たつんだよ。それなのに、心配じゃないの?」
いつも自分勝手な事を言い、どんなことであろうと自分流を押し通す、謎だらけの下宿人セザールが、これほどヨハネを心配していることにルシファーは驚いた。
「お前が、ヨハネのことを心配してくれるとは、意外だが、ヨハネの代わりに、どうもありがとう、と言っておくよ。ありがとな」
と、ルシファーはセザールに言った。
「本当に冷た過ぎると思うよ」
今度は完全に怒って、セザールはルシファーに言った。
するとルシファーは、
「お前は、失恋したことはあるのか?」
と逆に尋ねた。
「ヨハネは何千年も思い続けていた初恋の相手が、これっぽっちもヨハネのことを覚えていなかったことにショックを受けて、心の整理がつかない状態なんだ。そっとしてやれ」
と言った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説


竜王の花嫁は番じゃない。
豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?

月夜のモノガタリヒメ
たそがれぼたん生雨(きう)
ミステリー
第二子出産を間近に控える後朱雀(ごすざく)天皇中宮嫄子(げんし)を猛り狂った烏の群れが襲撃する。中宮暗殺を画策する事件は頻発していた。物語を友として自邸でひきこもり生活を送ってきた中年変態女の私――菅原望子(すがわらのみつるこ)は御所にあがり,中宮御娘の祐子(ゆうし)内親王に仕えていたが,落雷騒ぎのさなか無数の官人官女の失神する異様な光景を目のあたりにする。憔悴しきった兄定義(さだよし)を介助しながら現れた関白左大臣藤原頼通(ふじわらのよりみち)の内覧足柄(あしがら)に避難するよう急かされるものの,内親王が私を追ってくる――モノガタリヒメ,月へ帰らないで! 方々に損傷の生じる御殿が倒壊し内裏は炎上する……。不器用な中年女が世俗の波に抗いつつも兄や友に救われながら不如意の現実に順応しようとする平安スペクタクル――

広くて狭いQの上で
白川ちさと
ミステリー
ーーあなたに私の学園の全てを遺贈します。
私立慈従学園 坂東和泉
若狭透は大家族の長男で、毎日のように家事に追われている。
そんな中、向井巧という強面の青年が訪れて来た。彼は坂東理事長の遺言を透に届けに来たのだ。手紙には学園長と縁もゆかりもない透に学園を相続させると書かれていた――。
四人の学生が理事長の遺した謎を解いていく、謎解き青春ミステリー。
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる