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マルデク&地球編 第1章 想い遙かに
第12話 ルシファーさま、大変です!
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「ルシファーさま、大変です」
いつになく大きな声を出し、慌てふためいたようすで、ヨハネがルシファーの部屋に飛び込んできた。
「おい、ヨハネ! お前、いくら私を好いてもかまわないが、まだ寝ている私の寝込みを襲うのは、止めろよな。 シェリーのおかげで、昨日はなかなか眠れなかったんだ」
と、ルシファーは不機嫌極まりない顔で、ヨハネに言った。
「冗談は止めてくださいよ、ルシファーさま。 本当に大変なんです!
統治神<シ>さまが今、地球に来ているとミカエルから連絡があったのです」
ヨハネは困り切った、せっぱ詰まった表情でルシファーにそう言った。
「何だと? あの統治神<シ>が今、地球にいるのか?」
「そうです。嘘のような話ですが、本当に来ているらしいのです」
「お前もミカエルも、いつまでたってもアシュラの刑を執行しないから、しびれをきらしたのだろう」
と、ルシファーは面倒くさそうに言うと、また眠ってしまった。
いつになく大きな声を出し、慌てふためいたようすで、ヨハネがルシファーの部屋に飛び込んできた。
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と、ルシファーは不機嫌極まりない顔で、ヨハネに言った。
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と、ルシファーは面倒くさそうに言うと、また眠ってしまった。
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