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マルデク&地球編 第1章 想い遙かに
第11話 統治神<シ>とミカエル
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「もう、よい! 私とヨシュアの息子は、初めから縁が無かった、そう言うことなのだろう」
と統治神<シ>は悲しそうに言った。
「エカテリーナも離れ離れになっていた兄に会えると、喜んでいたのだが・・・」
その言葉にミカエルは、複雑な気持ちになった。と云うのも、統治神<シ>はエカテリーナを妹ヨシュアの下の子だと思ってずっと育ててきたのだが、エルフィンには弟しかいなかったのだ。
エカテリーナがヨシュアの子供でないことは、明らかだった。
確かにルカはいつも女の子の洋服を着せられていたが、ルカ自身が、
「私は男だから、君と結婚できない」
と言って、子供だったミカエルの精一杯のプロポーズの花束を突っ返してきたのだ。
ミカエルは、生きているのか、死んでいるのか、まったく分からないルカを想い、やるせない気持ちになった。
と統治神<シ>は悲しそうに言った。
「エカテリーナも離れ離れになっていた兄に会えると、喜んでいたのだが・・・」
その言葉にミカエルは、複雑な気持ちになった。と云うのも、統治神<シ>はエカテリーナを妹ヨシュアの下の子だと思ってずっと育ててきたのだが、エルフィンには弟しかいなかったのだ。
エカテリーナがヨシュアの子供でないことは、明らかだった。
確かにルカはいつも女の子の洋服を着せられていたが、ルカ自身が、
「私は男だから、君と結婚できない」
と言って、子供だったミカエルの精一杯のプロポーズの花束を突っ返してきたのだ。
ミカエルは、生きているのか、死んでいるのか、まったく分からないルカを想い、やるせない気持ちになった。
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