「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

文字の大きさ
上 下
149 / 234
地球編 第3章 新興宗教「光の泉」と光の戦士たち

第29話 エルフィンの小さな異変 ②

しおりを挟む
 シャンバラは女人禁制の場所だったので、ジャド師でさへ、あるのは知識のみで、変性を迎えた者に対する経験がまるで無かった。

 ジャド師とハンネスは困り果て、結局はミカエルに助けを求めた。

「アトランティスでは、変性期を迎えたものは、『女神の園』と呼ばれる特別な場所へ隔離される。普通ならばそこで、変性が完全に終わるまで、過ごすことになる。
 変性が完全に終わるまではだいたい1~2年ぐらいかな・・・」

「特別な場所に隔離するのはなぜですか?」

「変性のプロセスは複雑なもので、微妙なものらしい。
 電磁波などに影響されやすく、特別な配慮が求められるからだ」

「失敗することはあるのですか?」

「もちろんある」

「失敗するとどうなるのですか?」

「どの過程で失敗するかによって、結果が違うようだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

麗しのラシェール

真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」 わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。 ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる? これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。 ………………………………………………………………………………………… 短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。

フェイタル・アトラクション~「長い旅の始まり」が意味するもの

夢織人
ミステリー
昨年、謎の死をとげた韓流スター、ソン・ジェリムに関する考察であり、ミステリー小説。そしてエッセイです。 私は彼の死を、メディアで報道されたり、噂されていたようなものではなく、命をかけた愛の告白だったと思っています。そして実在した人物なので、創作という形でしかその真実に迫ることは出来ないと思い、こうして書いています。 前途有望だった韓流スターは、なぜに自ら死を選ぶような決断をしたのか? 「ダビデの再臨」と謳われたモデル出身の美青年が、本当に恋して愛した心の恋人は、いったい誰だったのか?

幼なじみは謎が解けない

壱ノ瀬和実
ミステリー
謎を解きたい!でも解けない!そんな幼なじみ水都恋(みとれん)と、いつも付き合わされる綾里七瀬(あやさとななせ)。 謎が解けない幼なじみによって、七瀬は今日も日常の謎解きに巻き込まれる!

【完結】誰も知らない 狩人ゲーム〜彼岸の章〜

サニー・ジョーダンJr.
ミステリー
狩人は狼を倒す。狼は村人を喰らう。村人は狩人を魅了し落とす。そんなゲーム…のはずだった。(主サスペンス・微ホラー風味) 性別も年齢も異なる10人の男女が、とある洋館に集められた。突如 始まるゲームに、出場者達は覚悟の有る無しに関わらず、自らの人生を賭けて挑む。『狼は誰?狩人は誰?』 疑心暗鬼と、様々な思惑が渦巻く共同生活。絡み合う殺意。ふるい落とされる出場者達。  脈略もなく集められたような彼らに、徐々に証される繋がり。事件の発端は数年前まで遡る……。 【第1幕・制裁】の表と裏側 【第2幕・断罪】を越えて 【第3幕・審判】の時を迎え 【第4幕・終幕】にて明かされた事実。『最後に嗤うのだーれだ』 人は皆、大なり小なり『嘘』をつく。 そして立場によって『真実』も変わる。 貴方はこの『嘘』が見破れますか? 追記:祝・初 完結特典【備忘録・たねあかし】=映画などで最後に流れる風なメイキング編を載せました。裏側の わちゃx2 した感じが伝われば幸いです。 【作者注】人狼をしたことがありません。ごめんなさい。夢に出てきて面白そうだから書きました。なんとか完結まで持ち込めて、感無量です。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます

おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」 そう書き残してエアリーはいなくなった…… 緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。 そう思っていたのに。 エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて…… ※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―

至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。 二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。 彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。 信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。 歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。 幻想、幻影、エンケージ。 魂魄、領域、人類の進化。 802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。 さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。 私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。

処理中です...