「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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地球編 第3章 新興宗教「光の泉」と光の戦士たち

第25話 ミカエルはエルフィンにある映像を見せた。

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 その日、ミカエルはエルフィンにある映像を見せた。

「今、人気のあるシンガーなんだ。踊りもうまい。
 イマージュという名前で、この時代の地球の若者に圧倒的な人気がある」

 エルフィンはしばらく黙って映像を見ていたのだが、そんなエルフィンにミカエルは言った。

「彼は君の母うえに、とても良く似ている」

 なおも無言でじっと映像を見つめるエルフィンに、ミカエルはこらえきれなくなって言った。

「私は彼が、ルカの転生した姿ではないかと思っている」

「お母さまに似ているのは確かだけれど、僕は8歳のルカしか知らないから、何とも言えない」

「この地球は、我々の星とは対をなす平行世界で、実験場でもある。
 だからこの世界で起ったことは、我々の世界でも起こりうることであり、我々の宇宙に差し迫った危機は、この世界から生み出されたのかもしれない」

「それは変だろう? この星系は、我々の星系よりもずっと後に誕生した」

「意識がエネルギーとなったとき、意識は時を超える可能性が無いとはいえないと思う」と、 ミカエルはエルフィンにはっきりとそう言った。
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