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地球編 第3章 新興宗教「光の泉」と光の戦士たち
第15話 私の友達を、紹介するよ!
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「ジュリア! ジュリア!」
とミカエルは、少し離れたところでコンサートを楽しんでいた、美しい東洋系の顔立ちの女性に手を振り、叫んだ。
「私の友達を、紹介するよ! こっちへ来て!」
女性は友達と一緒だった。
しかしミカエルは、その連れの顔を見て、驚いて彼女に尋ねた。
「ジュリア、どうしたんだい?
今日はいつもの彼と一緒じゃないんだね?」
「ああ、ラブリーのこと?」
と、女性は答えた。
「そう、みんながプリンス・チャーミングと呼んでいた、君のボディーガードの少年」
「実際は私が彼のボディーガードみたいなものなんだけど・・・」
と言って笑い、ミカエルにウインクした。
「ちょっと、トラブルが発生したみたい。
兄に呼び出されて、外出は取りやめになったの。
ラブリーは売れっ子ドールだから、パラダイスの会員同士でまた、もめたみたい」
彼女は遠目にイマージュのステージを見やり、そしてつぶやいた。
「ラブリーはイマージュの音楽がとても好きで、コンサートに来ることをとても楽しみにしていたのよね。
かわいそう・・・」
「あの子に、なぜイマージュが好きなの?って聞いたら、良く夢に出てくる女性に、似ているから・・・って言うのよね」
「チャールズ・スペンサーとのことで、彼をドリアン・グレイの再来・・・、なんてゴシップ雑誌が書き立てたもんだから、誤解されてるけど、ラブリーはとっても純粋で良い子なの。
彼が記憶を取り戻せると良いんだけど・・・」
とミカエルは、少し離れたところでコンサートを楽しんでいた、美しい東洋系の顔立ちの女性に手を振り、叫んだ。
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今日はいつもの彼と一緒じゃないんだね?」
「ああ、ラブリーのこと?」
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「そう、みんながプリンス・チャーミングと呼んでいた、君のボディーガードの少年」
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