125 / 234
地球編 第3章 新興宗教「光の泉」と光の戦士たち
第5話 ミカエル、ルシファーさまが怒り出す前に出てこい!
しおりを挟む
その日、ルシファーとヨハネは新興宗教「光の泉」の本部を訪ねた。
つい少し前までは誰もいなかったはずの場所に、突然現れた二人組に受付の女性はたじろいだ。
二人とも背が高く、このあたりでは見かけない顔立ちの不思議な雰囲気を醸し出していた。
「入信をご希望ですか?」
と受付の女性はふたりに尋ねた。
「宣伝を見て、教祖に会いに来た」
と、二人のうちの一人が言った。
「あいにく今日は、教祖さまはいらっしゃいません」
と受付の女性は、マニュアル通りに答えた。
「何言ってるんだ。
その扉の向こうにいるじゃないか」
と言うと、男は大きな声で、
「おい、ミカエル、俺だ、ヨハネだ。
早く出てこい!
ルシファーさまが怒り出す前に、出てこい!」
と、ヨハネは言った。
「おい、ヨハネ!
怒っているのは、お前のほうだろ!」
と、ルシファーと呼ばれたもう一人の男が、ヨハネと名乗った男に言った。
つい少し前までは誰もいなかったはずの場所に、突然現れた二人組に受付の女性はたじろいだ。
二人とも背が高く、このあたりでは見かけない顔立ちの不思議な雰囲気を醸し出していた。
「入信をご希望ですか?」
と受付の女性はふたりに尋ねた。
「宣伝を見て、教祖に会いに来た」
と、二人のうちの一人が言った。
「あいにく今日は、教祖さまはいらっしゃいません」
と受付の女性は、マニュアル通りに答えた。
「何言ってるんだ。
その扉の向こうにいるじゃないか」
と言うと、男は大きな声で、
「おい、ミカエル、俺だ、ヨハネだ。
早く出てこい!
ルシファーさまが怒り出す前に、出てこい!」
と、ヨハネは言った。
「おい、ヨハネ!
怒っているのは、お前のほうだろ!」
と、ルシファーと呼ばれたもう一人の男が、ヨハネと名乗った男に言った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
警狼ゲーム
如月いさみ
ミステリー
東大路将はIT業界に憧れながらも警察官の道へ入ることになり、警察学校へいくことになった。しかし、現在の警察はある組織からの人間に密かに浸食されており、その歯止めとして警察学校でその組織からの人間を更迭するために人狼ゲームを通してその人物を炙り出す計画が持ち上がっており、その実行に巻き込まれる。
警察と組織からの狼とが繰り広げる人狼ゲーム。それに翻弄されながら東大路将は狼を見抜くが……。
尖閣~防人の末裔たち
篠塚飛樹
ミステリー
元大手新聞社の防衛担当記者だった古川は、ある団体から同行取材の依頼を受ける。行き先は尖閣諸島沖。。。
緊迫の海で彼は何を見るのか。。。
※この作品は、フィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
※無断転載を禁じます。

奇異なる事象万お委せあれ:奇異探偵社
崎田毅駿
ミステリー
高校生の礼南は、巫女姿で探偵をするという珍しいバイトに精を出している。社長の大室がこの度引き受けてきた依頼は、なんと礼南の同級生で幼馴染みでもある御厨からのものだった。何でも、御厨がバイトをしているカラオケボックスの一室で、四人の男女が首を絞められ、うち三名が死亡、一名だけどうにか命を取り留めたという。その部屋を担当していた御厨に容疑が向きかねない状況だったため、近場の探偵社に依頼を出したところ、たまたま礼南のバイト先だったようだ。幼馴染みの前で、首尾よく解決となるか?

それは奇妙な町でした
ねこしゃけ日和
ミステリー
売れない作家である有馬四迷は新作を目新しさが足りないと言われ、ボツにされた。
バイト先のオーナーであるアメリカ人のルドリックさんにそのことを告げるとちょうどいい町があると教えられた。
猫神町は誰もがねこを敬う奇妙な町だった。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。

失せ物探し・一ノ瀬至遠のカノウ性~謎解きアイテムはインスタント付喪神~
わいとえぬ
ミステリー
「君の声を聴かせて」――異能の失せ物探しが、今日も依頼人たちの謎を解く。依頼された失せ物も、本人すら意識していない隠された謎も全部、全部。
カノウコウコは焦っていた。推しの動画配信者のファングッズ購入に必要なパスワードが分からないからだ。落ち着ける場所としてお気に入りのカフェへ向かうも、そこは一ノ瀬相談事務所という場所に様変わりしていた。
カノウは、そこで失せ物探しを営む白髪の美青年・一ノ瀬至遠(いちのせ・しおん)と出会う。至遠は無機物の意識を励起し、インスタント付喪神とすることで無機物たちの声を聴く異能を持つという。カノウは半信半疑ながらも、その場でスマートフォンに至遠の異能をかけてもらいパスワードを解いてもらう。が、至遠たちは一年ほど前から付喪神たちが謎を仕掛けてくる現象に悩まされており、依頼が謎解き形式となっていた。カノウはサポートの百目鬼悠玄(どうめき・ゆうげん)すすめのもと、至遠の助手となる流れになり……?
どんでん返し、あります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる