118 / 234
地球編 第2章 武官オリオンとアメリア
第8話 実は、任務に失敗してな・・・
しおりを挟む
「実は任務に失敗してな。オスカーさまに会わせる顔がないのだ」
と、オリオンはエルフィンと二人きりになったとき、真実を告げた。
「本当はオスカーさまの愛する方を、ここへお連れするはずだったのだ。
そちらの方の救出が、本当の目的で、重要な任務だった。
だがその方は、途中でなぜだかわからないが、時の輪に吸い込まれてしまい、消えてしまったのだ」
と、オリオンは哀しげにつぶやいた。
「アメリアさまとオスカーさまが婚約したのは事実だ。
私が救出に失敗したその方を護るために、オスカーさまはアメリアさまと婚約したのだが、結局は、オスカーさまもその方を護れなかった。
最後の手段として、お前たちのいるこの星へ逃亡させることで、オスカーさまはその方を護ろうとしたのだが、その任務に私は失敗してしまったのだ。
アメリアさまはマルデク王朝の血を引き、彼女が選んだ夫は次のマルデク王になることが、予言により決められている。もしもの時は、アメリアさまを交渉の手段として使ってもいいと、オスカーさまは言っていた。
彼女は保険のようなものだったのだ。そしてアメリアさまはアメリアさまで、この星へ来たい理由があり、一緒に来ることを切望した。それで一緒に地球へ来たのだ」
と、オリオンはエルフィンに本当のことを話した。
と、オリオンはエルフィンと二人きりになったとき、真実を告げた。
「本当はオスカーさまの愛する方を、ここへお連れするはずだったのだ。
そちらの方の救出が、本当の目的で、重要な任務だった。
だがその方は、途中でなぜだかわからないが、時の輪に吸い込まれてしまい、消えてしまったのだ」
と、オリオンは哀しげにつぶやいた。
「アメリアさまとオスカーさまが婚約したのは事実だ。
私が救出に失敗したその方を護るために、オスカーさまはアメリアさまと婚約したのだが、結局は、オスカーさまもその方を護れなかった。
最後の手段として、お前たちのいるこの星へ逃亡させることで、オスカーさまはその方を護ろうとしたのだが、その任務に私は失敗してしまったのだ。
アメリアさまはマルデク王朝の血を引き、彼女が選んだ夫は次のマルデク王になることが、予言により決められている。もしもの時は、アメリアさまを交渉の手段として使ってもいいと、オスカーさまは言っていた。
彼女は保険のようなものだったのだ。そしてアメリアさまはアメリアさまで、この星へ来たい理由があり、一緒に来ることを切望した。それで一緒に地球へ来たのだ」
と、オリオンはエルフィンに本当のことを話した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
パンアメリカン航空-914便
天の川銀河
ミステリー
ご搭乗有難うございます。こちらは機長です。
ニューヨーク発、マイアミ行。
所要時間は・・・
37年を予定しております。
世界を震撼させた、衝撃の実話。

劇場型彼女
崎田毅駿
ミステリー
僕の名前は島田浩一。自分で認めるほどの草食男子なんだけど、高校一年のとき、クラスで一、二を争う美人の杉原さんと、ひょんなことをきっかけに、期限を設けて付き合う成り行きになった。それから三年。大学一年になった今でも、彼女との関係は続いている。
杉原さんは何かの役になりきるのが好きらしく、のめり込むあまり“役柄が憑依”したような状態になることが時々あった。
つまり、今も彼女が僕と付き合い続けているのは、“憑依”のせいかもしれない?

人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――

麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
放浪探偵の呪詛返し
紫音
ミステリー
※第7回ホラー・ミステリー小説大賞にて異能賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
【あらすじ】
観光好きで放浪癖のある青年・永久天満は、なぜか行く先々で怪奇現象に悩まされている人々と出会う。しかしそれは三百年前から定められた必然だった。怪異の謎を解き明かし、呪いを返り討ちにするライトミステリー。
※2024/11/7より第二部(第五章以降)の連載を始めました。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる