「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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マルデク編 第1章 オスカー・フォン・ブラウンの恋

第2話 緊急事態にオスカーが指示した作戦は・・・

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 総統を止められなかったオスカーは、すぐに部下たちを集め、ある作戦を開始した。

「わざとハッカーたちに、総統の帰り道と、通過時間をリークするんだ。
 警備隊の通信もそのままリークしろ。
 そして反対勢力に総統を襲わせろ」
と、オスカーは部下に命じた。

「非番のものにも連絡して、その暴動に加わるように伝えるんだ。
 もし総統を殴りつけて、怪我をさせても今夜は罪に問わない。
 お前たちもドサクサに紛れて、一発、総統と腰ぎんちゃくたちにパンチを食らわせてやれ。手元が狂ったと、言えばいい。明日の朝までは、何があっても私が許す。

 そして総統を、明日の朝まで、宮殿には絶対に返すな。
 ただ危なくなったら、逃げろ。勤務中であっても逃げてかまわない」

「かしこ参りました。それではお言葉に甘えて、私も総統に一発、後で食らわせたいと思います。もうすぐ交代で、非番なんです。
 他の者にも、よく伝えておきます」

 部下のものは、嬉しそうにオスカーにそう答えた。
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