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神界編 第4章 二人の天使~エルフィンとルカ
第2話 ミカエルの初恋 ②
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ミカエルがルカとエルフィンの本当の素性を知ったのは、ここ数年のことだ。
統治神<シ>の右腕となり、統治神の秘密の部屋へ出入りを許されて、しばらくたってからのことだった。
いつまで経っても姿を見せない統治神を心配して、秘密の部屋に探しに行った時、偶然目にしたもの。それは床に落ちていた古い書物の間に挟まっていた、一枚の写真だった。
それは古くて、色褪せ、ボロボロになっていたのだが、それでも映っている者の判別はできた。
現在の統治神パリスは、父親であるアトランティス王の死後、アレス将軍との跡目争いに破れ、一度野に下ったのだが、アレス王の死後、アレス王の息子ネロとの熾烈な闘争を経て、統治神の椅子を取り戻した武闘派の王だった。
美しく優しい容姿とは裏腹に、史上まれに見る残酷な王としても広く知られていた。
統治神<シ>にはひとり妹がいたのだが、その妹は親が決めた婚約者であるアレス王の息子ネロと結婚していた。そしてふたりの子供がいたのだが、将軍家の謀反を防ぐために、男の子であった上の子は、大将軍の死後、父親のネロと共に、まだ幼かったにもかかわらず、謀反の罪のもとに処刑されていた。それ故、妹ぎみは初めから居なかった者とされ、その写真はすべて処分されていた。
しかしミカエルはその秘密の部屋で、統治神<シ>の妹ぎみと思われる人物の写真を偶然、見つけたのだった。
男のなりをしていたが、それは間違いなくエルフィンとルカの母親だった。
統治神<シ>の右腕となり、統治神の秘密の部屋へ出入りを許されて、しばらくたってからのことだった。
いつまで経っても姿を見せない統治神を心配して、秘密の部屋に探しに行った時、偶然目にしたもの。それは床に落ちていた古い書物の間に挟まっていた、一枚の写真だった。
それは古くて、色褪せ、ボロボロになっていたのだが、それでも映っている者の判別はできた。
現在の統治神パリスは、父親であるアトランティス王の死後、アレス将軍との跡目争いに破れ、一度野に下ったのだが、アレス王の死後、アレス王の息子ネロとの熾烈な闘争を経て、統治神の椅子を取り戻した武闘派の王だった。
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統治神<シ>にはひとり妹がいたのだが、その妹は親が決めた婚約者であるアレス王の息子ネロと結婚していた。そしてふたりの子供がいたのだが、将軍家の謀反を防ぐために、男の子であった上の子は、大将軍の死後、父親のネロと共に、まだ幼かったにもかかわらず、謀反の罪のもとに処刑されていた。それ故、妹ぎみは初めから居なかった者とされ、その写真はすべて処分されていた。
しかしミカエルはその秘密の部屋で、統治神<シ>の妹ぎみと思われる人物の写真を偶然、見つけたのだった。
男のなりをしていたが、それは間違いなくエルフィンとルカの母親だった。
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