67 / 234
神界編 第3章 ヨシュアとユダ~終わりの始まり
第17話 宮殿へ戻って、ヨシュアとユダが目にしたものは・・・
しおりを挟む
ヨシュアがユダと共に宮殿へ戻ったのは、ネロのゲリラ部隊が撤収したあとだった。
その日、ヨシュアはユダと一緒に別の場所にいて、難を逃れた。
いよいよ、次期大神官としてユダが正式に任命されることになり、ふたりは急ぎ密会していた。
正式に任命されれば、今ままでのようなわけには行かず、街中へも来れなくなる。
しばらくは会えなくなることを、ユダはヨシュアに伝えた。
永遠の別れでもないのに、なぜだかヨシュアは涙が止まらなかった。
ヨシュアの涙を見て、ユダはヨシュアがいっそう愛おしくなった。
結局二人は禁を破り、愛を確かめあった。
二人はそのとき、この上なく幸せだった。
しかしその幸せは長くは続かなかった。
宮殿へ戻り、ヨシュアとユダが目にしたものは、血に赤く染まった宮殿だった。
すでに大神官ダニエルまでもが、シャンバラから護衛部隊と共に宮殿へ駆けつけていた。
「どこへ行っていたのだ、ユダ!」と大神官ダニエルは、ユダの顔を見るや否や怒って怒鳴った。
「何があったのですか?」
ユダはおそるおそる訊ねるしかなかった。
「謎のゲリラ部隊が宮殿を急襲したのだ。ミトラが瀕死の重傷を負った。
ラクシュミーはまだ行方がわからない」
大神官ダニエルは怒りながらも、状況を説明した。
その日、ヨシュアはユダと一緒に別の場所にいて、難を逃れた。
いよいよ、次期大神官としてユダが正式に任命されることになり、ふたりは急ぎ密会していた。
正式に任命されれば、今ままでのようなわけには行かず、街中へも来れなくなる。
しばらくは会えなくなることを、ユダはヨシュアに伝えた。
永遠の別れでもないのに、なぜだかヨシュアは涙が止まらなかった。
ヨシュアの涙を見て、ユダはヨシュアがいっそう愛おしくなった。
結局二人は禁を破り、愛を確かめあった。
二人はそのとき、この上なく幸せだった。
しかしその幸せは長くは続かなかった。
宮殿へ戻り、ヨシュアとユダが目にしたものは、血に赤く染まった宮殿だった。
すでに大神官ダニエルまでもが、シャンバラから護衛部隊と共に宮殿へ駆けつけていた。
「どこへ行っていたのだ、ユダ!」と大神官ダニエルは、ユダの顔を見るや否や怒って怒鳴った。
「何があったのですか?」
ユダはおそるおそる訊ねるしかなかった。
「謎のゲリラ部隊が宮殿を急襲したのだ。ミトラが瀕死の重傷を負った。
ラクシュミーはまだ行方がわからない」
大神官ダニエルは怒りながらも、状況を説明した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

【完結】貴方達から離れたら思った以上に幸せです!
なか
恋愛
「君の妹を正妻にしたい。ナターリアは側室になり、僕を支えてくれ」
信じられない要求を口にした夫のヴィクターは、私の妹を抱きしめる。
私の両親も同様に、妹のために受け入れろと口を揃えた。
「お願いお姉様、私だってヴィクター様を愛したいの」
「ナターリア。姉として受け入れてあげなさい」
「そうよ、貴方はお姉ちゃんなのよ」
妹と両親が、好き勝手に私を責める。
昔からこうだった……妹を庇護する両親により、私の人生は全て妹のために捧げていた。
まるで、妹の召使のような半生だった。
ようやくヴィクターと結婚して、解放されたと思っていたのに。
彼を愛して、支え続けてきたのに……
「ナターリア。これからは妹と一緒に幸せになろう」
夫である貴方が私を裏切っておきながら、そんな言葉を吐くのなら。
もう、いいです。
「それなら、私が出て行きます」
……
「「「……え?」」」
予想をしていなかったのか、皆が固まっている。
でも、もう私の考えは変わらない。
撤回はしない、決意は固めた。
私はここから逃げ出して、自由を得てみせる。
だから皆さん、もう関わらないでくださいね。
◇◇◇◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
有栖と奉日本『デスペラードをよろしく』
ぴえ
ミステリー
有栖と奉日本シリーズ第十話。
『デスペラード』を手に入れたユースティティアは天使との対決に備えて策を考え、準備を整えていく。
一方で、天使もユースティティアを迎え撃ち、目的を果たそうとしていた。
平等に進む時間
確実に進む時間
そして、決戦のときが訪れる。
表紙・キャラクター制作:studio‐lid様(X:@studio_lid)

奇異なる事象万お委せあれ:奇異探偵社
崎田毅駿
ミステリー
高校生の礼南は、巫女姿で探偵をするという珍しいバイトに精を出している。社長の大室がこの度引き受けてきた依頼は、なんと礼南の同級生で幼馴染みでもある御厨からのものだった。何でも、御厨がバイトをしているカラオケボックスの一室で、四人の男女が首を絞められ、うち三名が死亡、一名だけどうにか命を取り留めたという。その部屋を担当していた御厨に容疑が向きかねない状況だったため、近場の探偵社に依頼を出したところ、たまたま礼南のバイト先だったようだ。幼馴染みの前で、首尾よく解決となるか?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる