「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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神界編 第3章 ヨシュアとユダ~終わりの始まり

第12話 ヨシュアとの再会、そしてパリスの初めての恋

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 ヨシュアの変わりように、パリスはもちろん驚いた。しかしそれ以上に、ラクシュミ―というプレアデスの姫が、パリスには気になってしかたがなかった。

 そのことに気づいたヨシュアは、
「ラクシュミ―さまのことが、気になるのですね」
と言うやいなや、ラクシュミ―の元へ行き、ラクシュミーを連れてきた。
 そしてパリスに紹介した。

「ラクシュミーさまは容姿も美しいけれど、心がそれ以上に美しい方なのです。
 お兄さまのいいなずけだったアフロディーテは、いつも私の容姿をバカにしていじめたけれど、ラクシュミーさまは、ひとりぼっち私をいつも気遣ってくれました。だからひとりぼっちだったけれど、淋しくありませんでした」
 
 パリスは今まで、慕われるばかりで、恋というものを知らなかった。
 しかしパリスはラクシュミ―に、ひと目で恋をした。
 パリスの初恋だった。
 そしてラクシュミ―への恋心が、パリスに王座奪還への気持ちを本当の意味で、目覚めさせた。
 しかしパリスが一度、手放したアトランティスの王の座を奪い返すまでには、まだ多くの時間と犠牲が必要だった。
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