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神界編 第1章 アトランティス宇宙士官大学校の美形士官候補生たち
第5話 学園祭⑤ ミカエルの助言
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「ヨハネ、話がある。直訴のことだが、あまりに無謀すぎる。考えなおせ」
と、ミカエルはヨハネに言った。
「しかし他に方法がないんだ」
と、ヨハネは答えた。
「実は昨日、知り合いの統治神<シ>に仕える者に、それとなく直訴について聞いてみたんだ。直訴は失敗すれば、時には死罪になることもあるらしい。
あまりに危険すぎる。 今は、止めるべきだ」
「しかしアシュラの変性はもうかなり、進んでいるんだ。
もうすぐ、隠しおおせなくなるだろう。
その前に、何とかしなければ、手遅れになる」
「いや、チャンスはある。もうすぐ、学園祭だ。
統治神<シ>が史劇をご覧になるために、この大学校に足を運ばれる。
統治神さまは史劇がとてもお好きで、その出来具合よっては褒美を与えることもあるそうだ。
願いをひとつだけだが、叶えてくれることがあるらしい」
「本当か?」
「ああ、アシュラの出来次第では可能らしい。
ただ、厄介なことがある。
あの銀河一の美姫であるアフロディーテが史劇を見にくるんだ。
普通は、アフロディーテに観客の視線が行くらしい」
「アフロディーテよりも、美しければいいんだろう?
だったら、大丈夫だ。きちんと着飾ればアシュラだって、アフロディーテに負けないぐらい綺麗になるはずだ」
と、ミカエルはヨハネに言った。
「しかし他に方法がないんだ」
と、ヨハネは答えた。
「実は昨日、知り合いの統治神<シ>に仕える者に、それとなく直訴について聞いてみたんだ。直訴は失敗すれば、時には死罪になることもあるらしい。
あまりに危険すぎる。 今は、止めるべきだ」
「しかしアシュラの変性はもうかなり、進んでいるんだ。
もうすぐ、隠しおおせなくなるだろう。
その前に、何とかしなければ、手遅れになる」
「いや、チャンスはある。もうすぐ、学園祭だ。
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