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神界編 第1章 アトランティス宇宙士官大学校の美形士官候補生たち
第4話 学園祭④ ヨハネの思い
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ヨハネはアシュラの告白を受けて、思い悩みはしたが、すぐに作戦を練り始めた。
ヨハネひとりではアシュラを守りきれないことは、明らかだった。
色々悩んだ末、ついにヨハネは親友ミカエルに助けを求めることにした。
ヨハネがアシュラの秘密をミカエルにだけ打ち明けた時、ミカエルは驚いた表情を見せはしたが、思っていたよりもクールだった。ヨハネは少し違和感を感じたが、そのことを深く考える余裕がヨハネにはなかった。アシュラのことで、頭はいっぱいだったのだ。そしてヨハネはミカエルにある極秘の作戦を打ち明けた。
それは史劇を見に来る統治神<シ>に何としてもアシュラとともに会って、直訴を試みると云うものだった。
「今まで誰もが、女性はフォースを操れない、と思っていた。でもアシュラは違う。
アシュラのフォースは今までになかった特別なものだ。
このアトランティスのためにも、才能のあるものは女性であろうと、光の戦士になることを認めるべきなんだ」
それは成り行きによっては危険なことだった。
ミカエルはすぐに統治神<シ>にそのことを伝えた。
「ミカエル、二人が勝手に動くのは危険だ。止めるのだ。
しかし私と会えるようにはする。
観劇の後、褒美を与えるつもりだ。
そのとき一つだけ願いを叶えると云おう。
そうすれば重臣たちも騒ぐまい」
ヨハネひとりではアシュラを守りきれないことは、明らかだった。
色々悩んだ末、ついにヨハネは親友ミカエルに助けを求めることにした。
ヨハネがアシュラの秘密をミカエルにだけ打ち明けた時、ミカエルは驚いた表情を見せはしたが、思っていたよりもクールだった。ヨハネは少し違和感を感じたが、そのことを深く考える余裕がヨハネにはなかった。アシュラのことで、頭はいっぱいだったのだ。そしてヨハネはミカエルにある極秘の作戦を打ち明けた。
それは史劇を見に来る統治神<シ>に何としてもアシュラとともに会って、直訴を試みると云うものだった。
「今まで誰もが、女性はフォースを操れない、と思っていた。でもアシュラは違う。
アシュラのフォースは今までになかった特別なものだ。
このアトランティスのためにも、才能のあるものは女性であろうと、光の戦士になることを認めるべきなんだ」
それは成り行きによっては危険なことだった。
ミカエルはすぐに統治神<シ>にそのことを伝えた。
「ミカエル、二人が勝手に動くのは危険だ。止めるのだ。
しかし私と会えるようにはする。
観劇の後、褒美を与えるつもりだ。
そのとき一つだけ願いを叶えると云おう。
そうすれば重臣たちも騒ぐまい」
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