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地上編 第4章 伝説の惑星シャンバラと光の戦士たち
第4話 謎の下宿人セザール
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セザールはある意図をもって、地球へ来ていた。
そしてそれは覚悟の行動でもあった。
行動に移すのであれば、今しかないとセザールは思った。
地球は、失敗続きの実験惑星で、長らく続けられてきたエデン計画は暗礁に乗り上げていた。今度もし、核戦争が起きたならば、実験そのものが中止され、異世界からの進入路とならないように、破壊されることになっていた。
地球のような不安定な惑星は、まだ他にもあり、セザールはそれらの惑星の破壊と再生を担当する部署の特別官吏だった。そしてセザールはこの宇宙全体でもほんの数人しかいない舞の名手、シヴァ神の称号を持っていた。
英雄ルシファーが宇宙の果て、それも忘れられた惑星、地球にいると知ったのは、偶然だった。
次の調査対象の星は惑星テラだったのだが、なぜかとつぜん調査対象から外されたのだ。
不思議に思いスケジューラーにその訳を聞いた。
「トップシークレットなので、本当は教えられないのですが、シヴァ神さまだから、特別にお教え致します。
あの宇宙連合の英雄ルシファーさまが、休暇で滞在されているのです」
ルシファーは知らなかったが、シャンバラ崩壊において、セザールとルシファーには隠された縁があった。
あのときシャンバラを救うためにソラリスからも救援が出され、龍神リーンとその弟子セザールが派遣されたのだが、セザールのせいでシャンバラ到着が遅れたのだ。そのせいでルシファーは敵と味方を間違い、シャンバラを護っていた前大神官ダニエルをフォースで攻撃してしまった。
龍神リーンとセザールがシャンバラに到着したとき、シャンバラの結界はすでに破壊されていた。
ソラリス元老院は、異世界からの侵入路を遮断するために、惑星シャンバラをこの宇宙から消滅させる決断をした。龍神リーンとセザールが救出できたのは、シャンバラ最後の大神官ユダだけだった。
そしてそれは覚悟の行動でもあった。
行動に移すのであれば、今しかないとセザールは思った。
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