「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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地上編 第2章 プリンス・チャーミングとジュンス

第18話 メモリー③

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 その日、チャールズ・スペンサーは、夜のステージに備えて準備中だった。
 曲目を少し変えてみようと思いたち、悩んでいた。
 プリンス・チャーミングが姿を現したのは、そんな時だった。

 ピアノを弾きたそうな顔をしていた。 
「弾いてみるかい?」

 チャールズがそう声をかけると、プリンス・チャーミングは無言でピアノの前に座った。
 
 初めは右手でなんとなくメロディーを追っていたが、少し時間が経つと、驚いたことに両手で見事な演奏を披露した。
 あまりに見事な演奏ぶりだったので、チャールズは驚いた。
 それは明らかに、音楽の専門教育を受けた者の演奏だった。






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