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地上編 第2章 プリンス・チャーミングとジュンス
第15話 明かされるサーシャ事故死の真相
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ジュンスとチャールズ・スペンサーは学生時代から続く宿敵みたいなものだったのだが、プリンス・チャーミングのことでチャールズがゲイであることを認め、失脚してからは、なぜだか一緒に酒場で酒を酌み交わすようになっていた。
「俺の母親ってさ、平気で夫も子供も捨てるような女だったんだけど、お前の母親はかなり違うみたいだな」
と、半分、酔いつぶれながらチャールズ・スペンサーはジュンスに言った。
「そうだな、お前の母親とはたぶん正反対だろうな。
俺が生まれたときから、俺を王位につけることが生きがいになったひとだから、とにかくうるさい!
いちいち俺を見張って、干渉してくる。
俺の恋を次から次と、壊してくれた。
まったくひどいもんさ・・・」
「サーシャが死んだ爆発事故だが、お前はまだ、偶然が重なった不運な事故だと思っているのか?」
と、チャールズ・スペンサーはジュンスに言った。
「違うのか?」
と言いながら、ジュンスは半分眠りかけていた。
「違う。あれは仕組まれた事故だったんだ」
と、チャールズははき捨てるように言った。
「犯人は、お前の母親! 間違いない。俺はパパラッチから証拠写真とネがを買い取ったんだからな。
だからお前は俺に感謝して、プリンス・チャーミングをあきらめろ」
とチャールズはジュンスに言った。
「お前、あの時、夏休みに入ってからすぐには、帰国しなかっんだってな。
サーシャのうちへ行って、何日か泊まったんだろう?
その時、写真を撮られていたんだ、パパラッチにな。
お前の母親は、高値で写真を全部買い取ったそうだ」
と言った。
「パパラッチはあの事故のあと、怖くなったそうだ。
自分も殺されるかもしれないと不安になり、ニューヨークへ逃げてきたって言ってた。
だから俺は、プリンス・チャーミングを護るために、彼をお前から遠ざけた。
これからも護るつもりだ。
プリンス・チャーミングをだからあきらめろ。
どうしてもあきらめきれないのならば、お前は母親を殺さなければならなくなるぞ」
と、チャールズはジュンスに言った。
「俺の母親ってさ、平気で夫も子供も捨てるような女だったんだけど、お前の母親はかなり違うみたいだな」
と、半分、酔いつぶれながらチャールズ・スペンサーはジュンスに言った。
「そうだな、お前の母親とはたぶん正反対だろうな。
俺が生まれたときから、俺を王位につけることが生きがいになったひとだから、とにかくうるさい!
いちいち俺を見張って、干渉してくる。
俺の恋を次から次と、壊してくれた。
まったくひどいもんさ・・・」
「サーシャが死んだ爆発事故だが、お前はまだ、偶然が重なった不運な事故だと思っているのか?」
と、チャールズ・スペンサーはジュンスに言った。
「違うのか?」
と言いながら、ジュンスは半分眠りかけていた。
「違う。あれは仕組まれた事故だったんだ」
と、チャールズははき捨てるように言った。
「犯人は、お前の母親! 間違いない。俺はパパラッチから証拠写真とネがを買い取ったんだからな。
だからお前は俺に感謝して、プリンス・チャーミングをあきらめろ」
とチャールズはジュンスに言った。
「お前、あの時、夏休みに入ってからすぐには、帰国しなかっんだってな。
サーシャのうちへ行って、何日か泊まったんだろう?
その時、写真を撮られていたんだ、パパラッチにな。
お前の母親は、高値で写真を全部買い取ったそうだ」
と言った。
「パパラッチはあの事故のあと、怖くなったそうだ。
自分も殺されるかもしれないと不安になり、ニューヨークへ逃げてきたって言ってた。
だから俺は、プリンス・チャーミングを護るために、彼をお前から遠ざけた。
これからも護るつもりだ。
プリンス・チャーミングをだからあきらめろ。
どうしてもあきらめきれないのならば、お前は母親を殺さなければならなくなるぞ」
と、チャールズはジュンスに言った。
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