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地上編 第2章 プリンス・チャーミングとジュンス
第14話 ジュンスとチャールズに訪れた不思議な絆~テキーラ・サンライズ
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チャールズ・スペンサーとプリンス・チャーミングのことは、もはや誰もが知っているスキャンダルだった。
チャールズがその身分を捨ててまで愛した美青年として、プリンス・チャーミングは皆に認識され、その魔性の美貌は現代のドリアン・グレイ、破滅の天使とも呼ばれた。
プリンス・チャーミングはクラブ「パラダイス」の看板ドールとして、ますます評価を高めることとなり、もはやジュンスがクラブへ行こうとも、遠くからその顔を見ることさへ叶わなくなっていた。
そしてチャールズもプリンス・チャーミングに会えない日々が続いていた。
そしてそんなある日、ふたりは酒場で偶然、再会した。
すでにジュンスはテキーラ・サンライズをかなり飲んでいた。
もうかなり酔い潰れていた彼は、テキーラをがぶ飲みしたのち、珍しく自分からチャールズに絡んでいった。
「プリンス・チャーミングを独り占めしている気分は、最高か?」
そう言いながら、ジュンスはなおもチャ-ルズに絡んでいった。
「最高だよ」と、チャールズ・スペンサーは笑いながら言ったが、そのあとすぐに、
「でも最近は、まったく会えない」
と悲しい目をして答えた。
それを聞いてジュンスは、
「そうか!」と叫び、
「お互いに、つらいな・・・」と言いながら、完全に酔いつぶれてしまった。
チャールズがその身分を捨ててまで愛した美青年として、プリンス・チャーミングは皆に認識され、その魔性の美貌は現代のドリアン・グレイ、破滅の天使とも呼ばれた。
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