「光の天使」 光と影のシンフォニー

夢織人

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地上編 第2章 プリンス・チャーミングとジュンス

第6話 パパラッチ

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 ジュンスは小国だったが国を支配する王族の血を引いていた。
 第二王妃の母親は卑しい身分の出身だったが、まれにみる美貌の持ち主で、彼女が生んだ息子ジュンスもやはりとても美しかった。
 そして第二皇子ジュンスは、名家出身の第一王妃が生んだ年の離れた兄である第一皇子よりも国民に人気があった。ジュンスは気づいていなかったが、ジュンスに注目し追いかけるパパラッチもいた。

 その日、プリンス・チャーミングを街中で見かけ、追いかけたもう一人のクラブ・パラダイスの会員はチャールズ・スペンサーだった。
 チャールズとジュンスには学生時代から続く、サーシャを挟んだ悪縁があった。
 チャールズは現在のお気に入りであるプリンス・チャーミングを街中で見かけ、追う過程で学生時代の宿敵ジュンスの姿を見つけ驚いた。そしてその時、ジュンスを追いかけて写真を撮っているパパラッチの存在も偶然に知ったのだ。
 チャールズ・スペンサーは、パパラッチが盗撮したジュンスとプリンス・チャーミングの写真を苦々しく思ったが、すべて買い取った。そしてその時偶然、そのパパラッチから昔のある出来事について恐ろしい情報を得たのだった。
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