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地上編 第1章 ジュンスの恋~めぐり逢う魂
ジュンスの恋 第2話 思い出は消え失せて
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ジュンスの母は、ジュンスが恋をすることを許さなかった。
ジュンスが恋をするたびに、必ず邪魔をして二人を別れさせた。
「あなたな王位に就く人なの。あんな女の子に引っかかっては駄目!」
それが王妃の口癖だった。
「言われなくても、わかっていますよ、母上。
僕は絶対、あなたのような女性にひっかからないし、騙されません」
ジュンスは心の中で、いつもそう叫んでいた。
母の眼を盗んで恋人とあっていても、いつも心は満たされなった。
恋人たちはいつも母と同じで、王位継承者としてのジュンスを愛した。
そして王妃になることを夢見た。
王妃はジュンスに注がれる女性たちの熱いまなざしを知っていた。
だからジュンスをその誘惑から遠ざけるために、ヨーロッパの名門男子校に留学させたのだ。
しかしそれが失敗だったことを、じきに王妃は知る。
王妃はとうぜんジュンスを無理矢理、今度はアメリカの学校へ転校させた。
そして悲劇の惨事が起こったのだが、ジュンスはそのことを長い間知らなかった。
だからジュンスは転校後、なんとかサーシャと連絡を取ろうとした。しかし当然のごとく、うまくゆかなかった。
月日が経つごとにジュンスの中で空しさが増して行き、サーシャをだんだん憎むようにさえなっていった。
みんな同じだ・・・。あのサーシャでさへ、僕を裏切った。
だから偶然、昔の友人にニューヨークの街中で会い、サーシャの消息を知ったとき、とにかく驚いた。
サーシャは一年以上も前に死んでいたのだ。ジュンスは自分の愚かしさを恥たし、許せなかった。
サーシャはあの夏の日、ジュンスが新しい留学先へ無理やり転校させられたあの夏の終わりの日に、死んでいた。
家族全員が巻き込まれた大きな爆発事故があり、そのときサーシャは家族とともに死んでいた。
ひどい事故で、すべてが跡形もなく焼き尽くされ、原因はいまだに不明だった。
ジュンスが恋をするたびに、必ず邪魔をして二人を別れさせた。
「あなたな王位に就く人なの。あんな女の子に引っかかっては駄目!」
それが王妃の口癖だった。
「言われなくても、わかっていますよ、母上。
僕は絶対、あなたのような女性にひっかからないし、騙されません」
ジュンスは心の中で、いつもそう叫んでいた。
母の眼を盗んで恋人とあっていても、いつも心は満たされなった。
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そして王妃になることを夢見た。
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だからジュンスをその誘惑から遠ざけるために、ヨーロッパの名門男子校に留学させたのだ。
しかしそれが失敗だったことを、じきに王妃は知る。
王妃はとうぜんジュンスを無理矢理、今度はアメリカの学校へ転校させた。
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だからジュンスは転校後、なんとかサーシャと連絡を取ろうとした。しかし当然のごとく、うまくゆかなかった。
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