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第1試験 入学式

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私、あいなは、今最悪の状況の下で頭を悩ませていた。学校の門を通過し、体育館に向かう途中ある異変に気がついた。痛恨のミス中履きを忘れるという入学式からやらかしてしまった。とりあえず今浮かんだ、1、猛ダッシュで家に帰り猛ダッシュで学校に戻る。これはthe体育会系がやる手順だろう。だが、それは無理だということが分かった。理由は単純すぎると言ってもいい、あと5分しかないからだ。入学初日から遅刻という異例は身代わりAI(人工知能)プロジェクトではないからだ。そんなことしたら政府に目をつけられて、消されてしまう。そして校内アナウンスが流れ始めた。そして下駄箱で立ち止まっていると学校の先輩がこちらを見ている。どうやら迷子だと勘違いされている。そしてとりあえず体育館に向かおうとしてくるりと、右回りをすると「ドンッ」と目が眩んだ。目の前を見るとそこには学校の制服を着たマネキンが私を見下ろすかのように立っていた。その足元を見ると学校の中履きが置いてあった。その靴は自分が持っている(現在家)中履きよりオーラがいつもより神々しく見えた。周りをちらっとみると遅刻してバタバタと駆け込んでくる生徒が多数いた。その音に紛れ中履きを拝借し、勢いよく走り、走ってる途中で片足ずつ中履きを履いた。重点バランスが取りにくく危ういところだったが、なんとか履くことができ、新入生の椅子へと座り、額にかいた汗をポケットから出したハンカチで拭い、『はあぁあ』と安堵の息を漏らした。周りにいた少数の生徒に冷たい視線で見られたがこのくらいは許して欲しい。まあ、とりあえずなんとか第一試験場に到着。
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