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探求 学者編
ふぉーりんぐだうん
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「こンのくそエルフがぁ!!!」
僕は落下しながらエリスさんを怒鳴りつけた。
というか、この人どうやって僕のサポートスキルによる警戒をすり抜けたんだ!?
僕の命が掛かっている状態なら、サポートスキルが警告してくれるはずなのに!
「いや~、すまんすまん。サボを押すとなると、私では足で蹴るしか方法が無くてな。蹴ったことは謝るよ」
まさかの天然殺人鬼だと!? 本人が悪意を持ってなければ、サポートスキルの警戒を役に立たないとは!
目の前で申し訳なさそうに謝る『ナチュラル・ボーン・ポンコツエルフ』に僕が戦慄を覚えていると、エリスさんは風魔法スキルの魔力を纏った。
「風魔法スキル『落下制御』!」
エリスさんが『落下制御』の魔法を自分と僕に掛けてくれると、穴に落ちていく落下速度が減速していく。
急な事態にパニックになったが、僕も『落下制御』の魔法は知っていたのだった。
いかん、穴があったら入りたい。
……絶賛入ってるじゃん! とかツッコミは要らないからね!!
風魔法スキル『落下制御』はダンジョンの落とし穴だったり、自然の崖などの地形で効果的なのだと風魔法スキルの使い手の冒険者から教わっていたというのに……。
「とりあえず下に付いたら手刀1発ですからね?」
「なんでぇ!?」
「なんで? も何も、事前に説明してから行動せい!」
そうして僕らは下へとゆっくり降りていく。
降りていく。
降りて――
「――どれだけ降りるんでしょう? ていうか暗くなってきましたね?」
「ふむ」
そういってエリスさんはマジックボックスの中から何かを取り出した。
そして取り出したものを振り出すと、ぼんやりとした明かりながらも光が生まれる。
「それは?」
「これはとある魔物から取り出した『発光物質』を動物の腸に詰めた物だ。使える回数は限られた消耗品だが」
そこまで言うとエリスさんは持っていたぼんやりと光る何かを穴に放った。
それは光を放ちながら下へ下へと降りて――
「――まだ落ちる? あ、床にぶつかったみたい。すごく下まで降りましたね?」
「あそこが目的地だ! 落下速度を少し早めるぞ」
スルスルと落ちる速度が速くなると、僕達はようやく地面に足をつけることが出来たのだった。
床の明かりに照らされてわずかな明かりが、今いる場所のおおよその形を照らし出す。
またゴソゴソとマジックボックスを漁るエリスさんに、僕は火魔法スキルの『ファイア』を手元に浮かべて照らしてあげた。
「おお、すまんな。……あった!」
そう言ってマジックボックスから取り出したのは――棒?
「これに魔力を流して……、『ライト』!」
そう言うと棒の先端に光が発生した。その光は光魔法スキルの『ライト』そっくりだった。
「へぇ、光魔法スキルを使える棒ですか」
「『ライト』だけだがな」
そうして僕の火とエリスさんの持つ光に照らされると、今いる場所から横に1つの通路が見えた。
まあ、さっきから風を感じていたので、そうだろうなとは思っていたが。
「よし! 遺跡探索開始だ!」
そうして意気揚々と歩き出したエリスさんの後を僕もついていくのだった。
僕は落下しながらエリスさんを怒鳴りつけた。
というか、この人どうやって僕のサポートスキルによる警戒をすり抜けたんだ!?
僕の命が掛かっている状態なら、サポートスキルが警告してくれるはずなのに!
「いや~、すまんすまん。サボを押すとなると、私では足で蹴るしか方法が無くてな。蹴ったことは謝るよ」
まさかの天然殺人鬼だと!? 本人が悪意を持ってなければ、サポートスキルの警戒を役に立たないとは!
目の前で申し訳なさそうに謝る『ナチュラル・ボーン・ポンコツエルフ』に僕が戦慄を覚えていると、エリスさんは風魔法スキルの魔力を纏った。
「風魔法スキル『落下制御』!」
エリスさんが『落下制御』の魔法を自分と僕に掛けてくれると、穴に落ちていく落下速度が減速していく。
急な事態にパニックになったが、僕も『落下制御』の魔法は知っていたのだった。
いかん、穴があったら入りたい。
……絶賛入ってるじゃん! とかツッコミは要らないからね!!
風魔法スキル『落下制御』はダンジョンの落とし穴だったり、自然の崖などの地形で効果的なのだと風魔法スキルの使い手の冒険者から教わっていたというのに……。
「とりあえず下に付いたら手刀1発ですからね?」
「なんでぇ!?」
「なんで? も何も、事前に説明してから行動せい!」
そうして僕らは下へとゆっくり降りていく。
降りていく。
降りて――
「――どれだけ降りるんでしょう? ていうか暗くなってきましたね?」
「ふむ」
そういってエリスさんはマジックボックスの中から何かを取り出した。
そして取り出したものを振り出すと、ぼんやりとした明かりながらも光が生まれる。
「それは?」
「これはとある魔物から取り出した『発光物質』を動物の腸に詰めた物だ。使える回数は限られた消耗品だが」
そこまで言うとエリスさんは持っていたぼんやりと光る何かを穴に放った。
それは光を放ちながら下へ下へと降りて――
「――まだ落ちる? あ、床にぶつかったみたい。すごく下まで降りましたね?」
「あそこが目的地だ! 落下速度を少し早めるぞ」
スルスルと落ちる速度が速くなると、僕達はようやく地面に足をつけることが出来たのだった。
床の明かりに照らされてわずかな明かりが、今いる場所のおおよその形を照らし出す。
またゴソゴソとマジックボックスを漁るエリスさんに、僕は火魔法スキルの『ファイア』を手元に浮かべて照らしてあげた。
「おお、すまんな。……あった!」
そう言ってマジックボックスから取り出したのは――棒?
「これに魔力を流して……、『ライト』!」
そう言うと棒の先端に光が発生した。その光は光魔法スキルの『ライト』そっくりだった。
「へぇ、光魔法スキルを使える棒ですか」
「『ライト』だけだがな」
そうして僕の火とエリスさんの持つ光に照らされると、今いる場所から横に1つの通路が見えた。
まあ、さっきから風を感じていたので、そうだろうなとは思っていたが。
「よし! 遺跡探索開始だ!」
そうして意気揚々と歩き出したエリスさんの後を僕もついていくのだった。
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