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故郷 過去編
数年後 ある少女達は歩き出す
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「それじゃあロックお父さん、行ってきます!」
「「「行ってきます!」」」
今日、私アサとサボ兄さんの教えを受けたイコ達で、新たな故郷と呼べるここドンガ村を出て、冒険者と成りに街へ出る日だ。
先月、またふらりと帰ってきたサボ兄さんに、私たちの中で一番歳の低かったオーティの『鑑定』をしてもらってから準備を進め、今日この時を迎えたのだ。
「ああ、みんな元気でな。……変な奴についていっちゃ駄目だぞ? あと外やダンジョンでは魔物とか人間にも気を付けるんだぞ?」
ロックお父さんは相変わらずの心配性だった。
みんなを見る目は昔と変わらない幼子を見るような目で……。私なんかもうそろそろ18歳になるくらいなんだけど?
サボ兄さんに農奴として奴隷契約を交わしたその年に、ロック父さんとエド兄さんと私達で狩ってきた熊を売った代金の一部を使い、私達とサボ兄さんで交わした奴隷契約を街で解除してきてくれたロック父さん。
その時に街で教会で正式な『鑑定』を受けて作ってもらったロック父さんの『鑑定書』。
家の中の良く見えるところに額に入れられたソレには『剣術スキルレベル5』がしっかりと書かれている。
今では村の子供たちが主だが、暇な時間を作っては村の中で剣術を教えている。
厳しくも笑顔を浮かべるロック父さんが私達は大好きだ。
「あら? もう出発するのかしら?」
「さてさて、連れてきたけど起きるかしらこの子達」
「フィリス、アッシラ」
ロック父さんが2人を名前で呼ぶ。
家の中からフィリス母さんとアッシラ母さんが出てくる。
その腕の中にはまだ小さい子供が、2人の腕にそれぞれ抱かれている。
2人共、私の可愛い妹だ。
そういえば、ロック父さんが私の本当のお父さんになった時の話をしたらサボ兄さん驚いていたっけ。
話を聞けば、どうやら私達が熊を狩った頃にアッシラ母さんがフィリス母さんに相談して、ロックお父さんの2番目のお嫁さんという地位を獲得したらしい。
これにはイコ達のお母さんも目を丸くした――後に「ズルイ!」と言っていたのをよく覚えている。
それでもロックお父さんはイコ達のお母さん達を邪険にすることなく、サボ兄さんの家でそのまま生活続けることに問題ないと認めてくれたのだ。
――実は未だに3番以降のお嫁さん話が偶に出ていることは、私達女性だけの秘密の話だ。
ロックお父さん、結構人気者なんだよね。
それに、ドンガ村に急に増えた女性達がいったいどこに住んでいるのか村の中で話題となり、いつまでも隠して置けるものでは無いからとサボ兄さんの家が村の中に周知されると、ここまで立派な家を持っているならロックお父さんが村の代表を務めるべきとの話が出て、村の人達に押し切られて渋々ながらも引き受ける人の良いお父さんなのだ。
――その時、たった一人だけ騒いでいたおじいさんが居たけども。
きっと冒険者時代もモテていたのだろうと思うのだけど、それについては本人は絶対に口を割らない。
っと、お父さん自慢をして話が逸れてしまった。
「うあ? ねーね?」
「ん? ねー?」
まだ寝ぼけているのだろうか? 舌足らずな話し方をする2人の妹に、私だけじゃなくイコ達も顔を蕩けた様子で見ている。
普段口数の少ないウルですら、この時ばかりは口の端がだらしなくなっていること私は知っている。
「それじゃあ次の収穫期には帰ってきます!」
「いやいや、別に大丈夫だぞ? 人手は十分に足りてるしな? それよりも1年間通して街で生活してみたらどうだ?」
私の言葉にロックお父さんがそう提案する。
言われてみればサボ兄さんも1年間は街で冒険者を続けていたんだっけ?
「……じゃあ1年後!」
「ああ。色々とやってみたらいい。それでどうしても駄目だと思ったら、ドンガ村はいつでもお前たちの帰りを待っているからな?」
お父さんは私達を本当の娘の様に扱ってくれる。だから私達はいつもサボ兄さんが村を出る時のように真似をして言った。
「「「はい! 行ってきます! またね!」」」
《見送りサイド》
「――行ったの?」
俺は、いつの間にか横に居た少女から声を掛けられる。
「クーネちゃんか。――ああ、行ったよ」
この子の名前はクーネ。
サボが連れてきた女の子達の1人で、今はドンガ村の名所となっている『温泉』の管理人として働いている女の子だ。畑仕事の時期は手伝ってくれるが、1年のほとんどを温泉の入り口に建てられた管理小屋に住み込んでいる子である。
――気づけば女湯に入っている、ヌシだそうだが。
「……ついていかなくて良かったのかい?」
サボの教えもあるのだろうが、この子の体術スキルはもはや並みの大人どころか初心者冒険者でも歯が立たないほどだ。
実際、女湯を覗こうとした男の冒険者を素手でぶっ飛ばしたコトもある。
それほどの実力があるなら、15歳になっていないクーネちゃんも冒険者を目指すと俺は思っていたのだが――
「ロックとーさんは、アサねーに助太刀が要ると思ってる?」
澄んだ目で俺を見ながらそういったクーネちゃんに対して俺は、
「いや、まったく思わないな」
と、素直な感想を言った。
「というか……、ドンガ村から解き放っていいのか今でも悩んでる」
おそらく――というか絶対にサボが原因だろうが、アサ達の戦闘能力は正直、初心者冒険者のレベルではない。
全員が全員、時々帰ってくるサボの『訓練』を受けているが為、時々俺ですらヤバイと感じる時があるくらいのレベルである。
村の自警団も日々の訓練でそんじょそこらの兵士や衛兵以上の力量を持っている――ハズなのだが、彼女たちはそんな自警団の男衆を訓練で打ち倒すのだ。負け無し。
……まあそのおかげか、自警団に所属する男達が変に増長することがないのは幸いと言っていいものだろうか?
「そもそも剣聖スキルなんて物語でしか聞いたことないんだが?」
ヤバイ女の子達筆頭のアサが持っているというスキルの名前である。
サボの性格上嘘は言わないから間違いではないのだろうが、それでも名前からしてヤバイスキルである。
『鑑定』の結果サボが言うには、剣術スキルに適性がある人がたどり着ける派生スキルらしいのだが――
「――変なヤツに絡まれなければいいな」
相手がな!
「あれでアサねーは顔がキレイだから、諦めたら? 他にもイコねー達も居るんだし」
クーネちゃんの指摘に、俺は胸の中でまだ見ぬ無謀な冒険者に哀悼の意をささげた。
そうしてドンガ村から旅立っていく女の子達の後姿を見送ったのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
はい、ちょっと長かったですがプロローグとなる話が終わりました。
次はサボが遺跡の街に着いてからの話となります。
「「「行ってきます!」」」
今日、私アサとサボ兄さんの教えを受けたイコ達で、新たな故郷と呼べるここドンガ村を出て、冒険者と成りに街へ出る日だ。
先月、またふらりと帰ってきたサボ兄さんに、私たちの中で一番歳の低かったオーティの『鑑定』をしてもらってから準備を進め、今日この時を迎えたのだ。
「ああ、みんな元気でな。……変な奴についていっちゃ駄目だぞ? あと外やダンジョンでは魔物とか人間にも気を付けるんだぞ?」
ロックお父さんは相変わらずの心配性だった。
みんなを見る目は昔と変わらない幼子を見るような目で……。私なんかもうそろそろ18歳になるくらいなんだけど?
サボ兄さんに農奴として奴隷契約を交わしたその年に、ロック父さんとエド兄さんと私達で狩ってきた熊を売った代金の一部を使い、私達とサボ兄さんで交わした奴隷契約を街で解除してきてくれたロック父さん。
その時に街で教会で正式な『鑑定』を受けて作ってもらったロック父さんの『鑑定書』。
家の中の良く見えるところに額に入れられたソレには『剣術スキルレベル5』がしっかりと書かれている。
今では村の子供たちが主だが、暇な時間を作っては村の中で剣術を教えている。
厳しくも笑顔を浮かべるロック父さんが私達は大好きだ。
「あら? もう出発するのかしら?」
「さてさて、連れてきたけど起きるかしらこの子達」
「フィリス、アッシラ」
ロック父さんが2人を名前で呼ぶ。
家の中からフィリス母さんとアッシラ母さんが出てくる。
その腕の中にはまだ小さい子供が、2人の腕にそれぞれ抱かれている。
2人共、私の可愛い妹だ。
そういえば、ロック父さんが私の本当のお父さんになった時の話をしたらサボ兄さん驚いていたっけ。
話を聞けば、どうやら私達が熊を狩った頃にアッシラ母さんがフィリス母さんに相談して、ロックお父さんの2番目のお嫁さんという地位を獲得したらしい。
これにはイコ達のお母さんも目を丸くした――後に「ズルイ!」と言っていたのをよく覚えている。
それでもロックお父さんはイコ達のお母さん達を邪険にすることなく、サボ兄さんの家でそのまま生活続けることに問題ないと認めてくれたのだ。
――実は未だに3番以降のお嫁さん話が偶に出ていることは、私達女性だけの秘密の話だ。
ロックお父さん、結構人気者なんだよね。
それに、ドンガ村に急に増えた女性達がいったいどこに住んでいるのか村の中で話題となり、いつまでも隠して置けるものでは無いからとサボ兄さんの家が村の中に周知されると、ここまで立派な家を持っているならロックお父さんが村の代表を務めるべきとの話が出て、村の人達に押し切られて渋々ながらも引き受ける人の良いお父さんなのだ。
――その時、たった一人だけ騒いでいたおじいさんが居たけども。
きっと冒険者時代もモテていたのだろうと思うのだけど、それについては本人は絶対に口を割らない。
っと、お父さん自慢をして話が逸れてしまった。
「うあ? ねーね?」
「ん? ねー?」
まだ寝ぼけているのだろうか? 舌足らずな話し方をする2人の妹に、私だけじゃなくイコ達も顔を蕩けた様子で見ている。
普段口数の少ないウルですら、この時ばかりは口の端がだらしなくなっていること私は知っている。
「それじゃあ次の収穫期には帰ってきます!」
「いやいや、別に大丈夫だぞ? 人手は十分に足りてるしな? それよりも1年間通して街で生活してみたらどうだ?」
私の言葉にロックお父さんがそう提案する。
言われてみればサボ兄さんも1年間は街で冒険者を続けていたんだっけ?
「……じゃあ1年後!」
「ああ。色々とやってみたらいい。それでどうしても駄目だと思ったら、ドンガ村はいつでもお前たちの帰りを待っているからな?」
お父さんは私達を本当の娘の様に扱ってくれる。だから私達はいつもサボ兄さんが村を出る時のように真似をして言った。
「「「はい! 行ってきます! またね!」」」
《見送りサイド》
「――行ったの?」
俺は、いつの間にか横に居た少女から声を掛けられる。
「クーネちゃんか。――ああ、行ったよ」
この子の名前はクーネ。
サボが連れてきた女の子達の1人で、今はドンガ村の名所となっている『温泉』の管理人として働いている女の子だ。畑仕事の時期は手伝ってくれるが、1年のほとんどを温泉の入り口に建てられた管理小屋に住み込んでいる子である。
――気づけば女湯に入っている、ヌシだそうだが。
「……ついていかなくて良かったのかい?」
サボの教えもあるのだろうが、この子の体術スキルはもはや並みの大人どころか初心者冒険者でも歯が立たないほどだ。
実際、女湯を覗こうとした男の冒険者を素手でぶっ飛ばしたコトもある。
それほどの実力があるなら、15歳になっていないクーネちゃんも冒険者を目指すと俺は思っていたのだが――
「ロックとーさんは、アサねーに助太刀が要ると思ってる?」
澄んだ目で俺を見ながらそういったクーネちゃんに対して俺は、
「いや、まったく思わないな」
と、素直な感想を言った。
「というか……、ドンガ村から解き放っていいのか今でも悩んでる」
おそらく――というか絶対にサボが原因だろうが、アサ達の戦闘能力は正直、初心者冒険者のレベルではない。
全員が全員、時々帰ってくるサボの『訓練』を受けているが為、時々俺ですらヤバイと感じる時があるくらいのレベルである。
村の自警団も日々の訓練でそんじょそこらの兵士や衛兵以上の力量を持っている――ハズなのだが、彼女たちはそんな自警団の男衆を訓練で打ち倒すのだ。負け無し。
……まあそのおかげか、自警団に所属する男達が変に増長することがないのは幸いと言っていいものだろうか?
「そもそも剣聖スキルなんて物語でしか聞いたことないんだが?」
ヤバイ女の子達筆頭のアサが持っているというスキルの名前である。
サボの性格上嘘は言わないから間違いではないのだろうが、それでも名前からしてヤバイスキルである。
『鑑定』の結果サボが言うには、剣術スキルに適性がある人がたどり着ける派生スキルらしいのだが――
「――変なヤツに絡まれなければいいな」
相手がな!
「あれでアサねーは顔がキレイだから、諦めたら? 他にもイコねー達も居るんだし」
クーネちゃんの指摘に、俺は胸の中でまだ見ぬ無謀な冒険者に哀悼の意をささげた。
そうしてドンガ村から旅立っていく女の子達の後姿を見送ったのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
はい、ちょっと長かったですがプロローグとなる話が終わりました。
次はサボが遺跡の街に着いてからの話となります。
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