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第三章
126話 交渉内容
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ヴィオリーネが、魔界でいつものように気ままに過ごしていると、珍しく人間から召喚の呼びかけがあった。
それと一緒に、聞き慣れた魔物の鳴き声も聞こえてくる。
『ピュイピュイピュイー!』
「んん?ペットちゃんの声じゃん。珍しい。ってことは召喚者はフィンかな?」
ますます珍しいと思った。
フィンは、悪魔は危険と肝に銘じていて、比較的仲良くなったヴィオリーネのことも警戒していた。
気を抜くと食べられると思ってるような節もある。
フリューゲルの一部、もといピューイと名付けられた丸い生き物を使ってまで、ヴィオリーネを指名して呼んでいるようだった。
供物は、フィンの魔力が宿った魔石が十個。
あれ美味しいんだよね、と退屈凌ぎも兼ねて呼び出しに応えてやった。
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!はぁ~い♡淫魔ちゃんですよー!何々?フィンってば、やっと僕に抱かれる気になったの!?嬉しい!!」
魔法陣から出てすぐに抱きつくと、フィンは顔を引き攣らせて『違います!!』と否定した。
「えー、違うのー?じゃあ何で呼んだのさ?」
反応が面白くて、いつものように言葉遊びで揶揄おうとしたら、フィンが答える前に、横から別の人間が話しかけてきた。
「私が頼んだからだ」
フィンに抱きついたまま振り返ると、知らない人間が二人いた。
話しかけてきたのは、金髪の青年のようだ。
頼まれて悪魔召喚をするなど、フィンはこの男に弱みでも握られているのだろうか。
大事なフリューゲルの一部であるピューイを預けてもいいと思うほど、ヴィオリーネはフィンを気に入っていた。
だから、フィンが困っているなら、ちょっとくらいは手を貸してやってもいい。
もちろん、有償で。
「フィン、こいつ殺してやろうか?」
「何でいきなりそうなるの!?」
「この人間に脅されてるんでしょ?」
「脅されてないよ!この方は、マキシミリアン様といって、この国の王太子だよ。僕の上の上の、そのまたずっと上の上司みたいなものだよ。今日は、淫魔ちゃんから話を聞きたくて呼んだんだよ」
「はなし~?」
何か面倒くさそうだなと、一気にテンションが下がり、ヴィオリーネは顔を顰めた。
拒否しようとしたら『魔石十個も捧げたんだから、少しくらいはお喋りできるでしょ』とフィンに言われてしまう。
まぁ、少し話すくらいなら対価としては妥当だ。
ヴィオリーネは、勧められたソファに渋々座ると、マキシミリアンからの問いかけに、適当に答えていった。
もうすぐ結界の崩壊の時期なので、魔界の状況を知りたいらしい。
ヴィオリーネにとっては、もうそんな時期かというくらいの感覚しかなく、入り口が開放されようが閉ざされようが、どうでも良かった。
ヴィオリーネは、自分が仕えていた王がいなくなってから、はぐれ悪魔になった。
現魔王が統治する国の外に出た、はぐれ者という奴だ。
本来は、魔王に逆らう者は厳罰ものだ。
だが、前魔王の直属の配下だったヴィオリーネたちに対しては『藪をつついて蛇を出すことになる』と思ってるのか、深く干渉してこなかった。
現魔王に勧誘され、配下に加わった者もいるが、大半はヴィオリーネと同じように国に対して興味がなくなり、魔界の隅に身を潜めている。
人間の問いかけに答えるうちに、ヴィオリーネは思わず、ポロリと前魔王の話をしてしまった。
あの方の意に染まぬ行為をする気はなく、他の誰かに仕える気もないと。
変わり者でヘタレな愛すべき魔王。
人間のことも餌ではなく良き隣人だと、何かの話をしていた時に言っていた。
フリューゲルの目には、人間が、世界がどのように映っていたのだろうか。
もう知る由もないけれど。
ヴィオリーネの話を聞いていたマキシミリアンは、会いたいなら探して会えばいいと言った。
「はっ!簡単に言ってくれるね。会えるものなら、とうに会って殴り飛ばしてるよ」
まぁ、殴ったところで、ヴィオリーネの力では傷を負わせるどころか、自身の手の方がダメージを受けそうなのだが。
でも、見つけたら一発殴って『いきなり消えるな馬鹿!』と罵ってやりたい。
「何故会えないんだ?」
「居場所が分からないんだよ。僕も他の奴も探したけど、見つからなかったんだ」
「死んではいないんだろう?」
「多分、ね。ペットちゃんが生きてるし」
背後に控えているフィンの頭に乗っているピューイを、ヴィオリーネは見た。
フリューゲルは、ピューイを自分の一部で分身みたいなモノだと言った。
分身なら、本体が生きていなければ存在出来ないはずだ。
マキシミリアンにどういう意味だと聞かれ、そのまま説明する。
その話を聞いたフィンは、苦虫を噛み潰したような顔をしたが、何も言ってこなかった。
でも内心では『ちょっと待て。前にオッサンの一部とか言ってたオッサンって前魔王のことだったのか!?』と叫んでそうだった。
それを想像し、ヴィオリーネはクスリと笑みを浮かべる。
驚いても、フィンとピューイの関係性はきっと変わらない。
恐怖に慄き拒絶する可能性もなくはないが、あっさりと受け入れる確率の方が高いと思った。
フィンは意外と図太く柔軟だ。
この人間も結構図太いよなと、目の前で納得しているマキシミリアンを見る。
ヴィオリーネは、上級悪魔の中でも上位の部類に入った。
力を抑えているが、マキシミリアンの背後に控えている人間には分かるようで、マキシミリアンを守る結界を密かに張り、強く警戒していた。
そんなに心配なら、こんなことをする前に止めればいいものを。
部下の心配を他所に、マキシミリアンは遠慮することなく、ヴィオリーネへ意見してくる。
「ならば、その分身に探してもらえばいいのではないか?本体と繋がっているのだろう?」
「昔に試したけど無理だった。それに、その子は僕の言うこと聞かないし」
ヴィオリーネが何気なく言った言葉に、マキシミリアンの瞳が光った。
「昔は、だろう?今は、フィンという主の使い魔だ。フィンが頼めば言うことを聞いて、探してくれるんじゃないか?」
「「えっ?」」
ヴィオリーネだけでなく、フィンも思わず声を上げた。
そんなフィンへ、マキシミリアンは微笑みながら問いかける。
「フィン。こちらの悪魔さんとは親しいのだろう。一緒に前魔王様を探して差し上げてはどうかな?」
「…ですが、私の使い魔が前魔王様を探し出せる確証もありませんし」
「では、使い魔に聞いてみなさい。できるか、できないか」
「……」
早くしろと目線でマキシミリアンに命令されたフィンは、仕方なくピューイへ問いかけた。
「ピューイ。前魔王様を探して見つけることは可能?」
「ピュイ!」
ピューイは、元気良く右手を上げて返事をした。
自信満々である。
その答えを聞き、ふっとフィンは遠い目をした。
「カノウダソウデス」
「何か不満でも?」
「イイエ、トンデモゴザイマセン」
『ただ、ちょっとっていうか、かなり嫌なんですけど』というフィンの言外の訴えを、マキシミリアンは華麗にスルーした。
そして、マキシミリアンはヴィオリーネに向き直ると、交換条件を持ちかけてくる。
部下のフィンを前魔王捜索員として派遣する代わりに、こちらに協力して欲しいと。
「もうすぐ結界が崩壊する。君は現魔王に興味もなく、同族だからと味方をするわけでもないのだろう?だったら、我々と手を組み、現魔王を今の地位から落とそうではないか」
結界の崩壊と同時にクーデターを起こして内側から攻撃して欲しい。
余力があるなら、こちらの戦場で援護してくれれば尚良いと、マキシミリアンはヴィオリーネに要求する。
「前魔王様が見つかれば、奪還した魔界の王位を献上すればいい。そうすれば皆にも喜ばれ、我々も、人間界に干渉しないような者が魔王になってくれれば安泰だ。同盟を結べれば良いが、その話は前魔王様が見つかってからでも遅くはなかろう」
その提案を受けたヴィオリーネは、昔の仲間を集め、こうしてクーデターを起こし、まずは魔王城を落としにかかった、というわけだ。
最後まで話を聞いたクラヴィアは、それならば期待出来るなと嬉しそうに笑った。
その悪魔たちの期待を一身に背負ったフィンだけは、胃がキリキリする思いでいた。
責任重大であり、見つかるまでは任務を終えることができない。
一生をかけて探さなければならない可能性もあった。
そして、最終的に見つけられなければ契約違反となり、今度は怒ったヴィオリーネたちが人間界に攻め込むことになる。
その攻撃は裏切られた分、苛烈なものになるだろう。
下手したら人間が滅びてしまうかもしれないと思いつつ、結構予想外のことするフィンに期待しながら、ヴィオリーネはクラヴィアと共に、次の戦場へと向かった。
それと一緒に、聞き慣れた魔物の鳴き声も聞こえてくる。
『ピュイピュイピュイー!』
「んん?ペットちゃんの声じゃん。珍しい。ってことは召喚者はフィンかな?」
ますます珍しいと思った。
フィンは、悪魔は危険と肝に銘じていて、比較的仲良くなったヴィオリーネのことも警戒していた。
気を抜くと食べられると思ってるような節もある。
フリューゲルの一部、もといピューイと名付けられた丸い生き物を使ってまで、ヴィオリーネを指名して呼んでいるようだった。
供物は、フィンの魔力が宿った魔石が十個。
あれ美味しいんだよね、と退屈凌ぎも兼ねて呼び出しに応えてやった。
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!はぁ~い♡淫魔ちゃんですよー!何々?フィンってば、やっと僕に抱かれる気になったの!?嬉しい!!」
魔法陣から出てすぐに抱きつくと、フィンは顔を引き攣らせて『違います!!』と否定した。
「えー、違うのー?じゃあ何で呼んだのさ?」
反応が面白くて、いつものように言葉遊びで揶揄おうとしたら、フィンが答える前に、横から別の人間が話しかけてきた。
「私が頼んだからだ」
フィンに抱きついたまま振り返ると、知らない人間が二人いた。
話しかけてきたのは、金髪の青年のようだ。
頼まれて悪魔召喚をするなど、フィンはこの男に弱みでも握られているのだろうか。
大事なフリューゲルの一部であるピューイを預けてもいいと思うほど、ヴィオリーネはフィンを気に入っていた。
だから、フィンが困っているなら、ちょっとくらいは手を貸してやってもいい。
もちろん、有償で。
「フィン、こいつ殺してやろうか?」
「何でいきなりそうなるの!?」
「この人間に脅されてるんでしょ?」
「脅されてないよ!この方は、マキシミリアン様といって、この国の王太子だよ。僕の上の上の、そのまたずっと上の上司みたいなものだよ。今日は、淫魔ちゃんから話を聞きたくて呼んだんだよ」
「はなし~?」
何か面倒くさそうだなと、一気にテンションが下がり、ヴィオリーネは顔を顰めた。
拒否しようとしたら『魔石十個も捧げたんだから、少しくらいはお喋りできるでしょ』とフィンに言われてしまう。
まぁ、少し話すくらいなら対価としては妥当だ。
ヴィオリーネは、勧められたソファに渋々座ると、マキシミリアンからの問いかけに、適当に答えていった。
もうすぐ結界の崩壊の時期なので、魔界の状況を知りたいらしい。
ヴィオリーネにとっては、もうそんな時期かというくらいの感覚しかなく、入り口が開放されようが閉ざされようが、どうでも良かった。
ヴィオリーネは、自分が仕えていた王がいなくなってから、はぐれ悪魔になった。
現魔王が統治する国の外に出た、はぐれ者という奴だ。
本来は、魔王に逆らう者は厳罰ものだ。
だが、前魔王の直属の配下だったヴィオリーネたちに対しては『藪をつついて蛇を出すことになる』と思ってるのか、深く干渉してこなかった。
現魔王に勧誘され、配下に加わった者もいるが、大半はヴィオリーネと同じように国に対して興味がなくなり、魔界の隅に身を潜めている。
人間の問いかけに答えるうちに、ヴィオリーネは思わず、ポロリと前魔王の話をしてしまった。
あの方の意に染まぬ行為をする気はなく、他の誰かに仕える気もないと。
変わり者でヘタレな愛すべき魔王。
人間のことも餌ではなく良き隣人だと、何かの話をしていた時に言っていた。
フリューゲルの目には、人間が、世界がどのように映っていたのだろうか。
もう知る由もないけれど。
ヴィオリーネの話を聞いていたマキシミリアンは、会いたいなら探して会えばいいと言った。
「はっ!簡単に言ってくれるね。会えるものなら、とうに会って殴り飛ばしてるよ」
まぁ、殴ったところで、ヴィオリーネの力では傷を負わせるどころか、自身の手の方がダメージを受けそうなのだが。
でも、見つけたら一発殴って『いきなり消えるな馬鹿!』と罵ってやりたい。
「何故会えないんだ?」
「居場所が分からないんだよ。僕も他の奴も探したけど、見つからなかったんだ」
「死んではいないんだろう?」
「多分、ね。ペットちゃんが生きてるし」
背後に控えているフィンの頭に乗っているピューイを、ヴィオリーネは見た。
フリューゲルは、ピューイを自分の一部で分身みたいなモノだと言った。
分身なら、本体が生きていなければ存在出来ないはずだ。
マキシミリアンにどういう意味だと聞かれ、そのまま説明する。
その話を聞いたフィンは、苦虫を噛み潰したような顔をしたが、何も言ってこなかった。
でも内心では『ちょっと待て。前にオッサンの一部とか言ってたオッサンって前魔王のことだったのか!?』と叫んでそうだった。
それを想像し、ヴィオリーネはクスリと笑みを浮かべる。
驚いても、フィンとピューイの関係性はきっと変わらない。
恐怖に慄き拒絶する可能性もなくはないが、あっさりと受け入れる確率の方が高いと思った。
フィンは意外と図太く柔軟だ。
この人間も結構図太いよなと、目の前で納得しているマキシミリアンを見る。
ヴィオリーネは、上級悪魔の中でも上位の部類に入った。
力を抑えているが、マキシミリアンの背後に控えている人間には分かるようで、マキシミリアンを守る結界を密かに張り、強く警戒していた。
そんなに心配なら、こんなことをする前に止めればいいものを。
部下の心配を他所に、マキシミリアンは遠慮することなく、ヴィオリーネへ意見してくる。
「ならば、その分身に探してもらえばいいのではないか?本体と繋がっているのだろう?」
「昔に試したけど無理だった。それに、その子は僕の言うこと聞かないし」
ヴィオリーネが何気なく言った言葉に、マキシミリアンの瞳が光った。
「昔は、だろう?今は、フィンという主の使い魔だ。フィンが頼めば言うことを聞いて、探してくれるんじゃないか?」
「「えっ?」」
ヴィオリーネだけでなく、フィンも思わず声を上げた。
そんなフィンへ、マキシミリアンは微笑みながら問いかける。
「フィン。こちらの悪魔さんとは親しいのだろう。一緒に前魔王様を探して差し上げてはどうかな?」
「…ですが、私の使い魔が前魔王様を探し出せる確証もありませんし」
「では、使い魔に聞いてみなさい。できるか、できないか」
「……」
早くしろと目線でマキシミリアンに命令されたフィンは、仕方なくピューイへ問いかけた。
「ピューイ。前魔王様を探して見つけることは可能?」
「ピュイ!」
ピューイは、元気良く右手を上げて返事をした。
自信満々である。
その答えを聞き、ふっとフィンは遠い目をした。
「カノウダソウデス」
「何か不満でも?」
「イイエ、トンデモゴザイマセン」
『ただ、ちょっとっていうか、かなり嫌なんですけど』というフィンの言外の訴えを、マキシミリアンは華麗にスルーした。
そして、マキシミリアンはヴィオリーネに向き直ると、交換条件を持ちかけてくる。
部下のフィンを前魔王捜索員として派遣する代わりに、こちらに協力して欲しいと。
「もうすぐ結界が崩壊する。君は現魔王に興味もなく、同族だからと味方をするわけでもないのだろう?だったら、我々と手を組み、現魔王を今の地位から落とそうではないか」
結界の崩壊と同時にクーデターを起こして内側から攻撃して欲しい。
余力があるなら、こちらの戦場で援護してくれれば尚良いと、マキシミリアンはヴィオリーネに要求する。
「前魔王様が見つかれば、奪還した魔界の王位を献上すればいい。そうすれば皆にも喜ばれ、我々も、人間界に干渉しないような者が魔王になってくれれば安泰だ。同盟を結べれば良いが、その話は前魔王様が見つかってからでも遅くはなかろう」
その提案を受けたヴィオリーネは、昔の仲間を集め、こうしてクーデターを起こし、まずは魔王城を落としにかかった、というわけだ。
最後まで話を聞いたクラヴィアは、それならば期待出来るなと嬉しそうに笑った。
その悪魔たちの期待を一身に背負ったフィンだけは、胃がキリキリする思いでいた。
責任重大であり、見つかるまでは任務を終えることができない。
一生をかけて探さなければならない可能性もあった。
そして、最終的に見つけられなければ契約違反となり、今度は怒ったヴィオリーネたちが人間界に攻め込むことになる。
その攻撃は裏切られた分、苛烈なものになるだろう。
下手したら人間が滅びてしまうかもしれないと思いつつ、結構予想外のことするフィンに期待しながら、ヴィオリーネはクラヴィアと共に、次の戦場へと向かった。
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