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第二章
87話 失念
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先日のお茶会の出来事は、子どもたちに聞かせられるような内容ではない。
その為、晩餐会での会話は、自然と学園生活など日常のことが話題となった。
オスカーは多趣味で社交的でもあり、話が上手く、中心となってよく喋っていた。
アルフレートは、晩餐会の席にヴィルヘルムの母親であるオーランがいたことで卒倒しそうになり、意識を保つことに精一杯だった為、あまり口を開いていなかった。
終盤に差し掛かった頃、ラルフが突然、ヴィルヘルムへ不思議な質問をした。
「殿下。そういえば、トリスタン知りませんか?」
「トリスタン?フィンの従者のか?いや、知らないが」
何故、俺に聞くんだと、ヴィルヘルムは不可解そうに首を傾げた。
その姿を見て、レオンが困ったように弟に言う。
「ラルフ。それだけじゃ殿下に伝わらないよ。あのですね、トリスタンの姿を最近見かけなくて、ハーゲン、うちの執事に聞いたんですけど、仕事で出かけてるって言うんです。でも、こんなに長くっておかしいなと思って」
「そうなのですわ。それに先日、他の使用人が『まだ帰って来ないのか』って心配している姿を見かけましたの。フィン兄さまの所に行ったのかと思ったんですけど、エリクは聞いてないって言うし」
シャルロッテの言葉に、オーランが不思議そうに問いかけた。
「エリクは領地にいるはずじゃなかった?こっちに来ているの?」
それに答えたのはレオンだ。
「はい。しばらくこちらに滞在すると言っていました。エリクはハーゲンに呼ばれて来たみたいで、いつもよりピリピリしていたし、トリスタンに何かあったんじゃないかと思って」
「トリスタンに何かあったら、フィン兄さまが悲しんでしまいます」
その場面を想像したのか、ラルフの瞳がうるうると潤みだした。
「ルッツには相談したの?」
オーランが優しくかけた言葉に、レオンが首を横に振った。
「いえ。聞こうと思った時には、父上の仕事が忙しくなってしまっていて、会えていないんです。えーっと、何だったかな?一つ家を潰しに行くって言っていたような?」
「潰して新しくするから大変なんだって言ってましたわよ。どんなお家に建て直すのかしら?新しいお家は見てみたいですわね!」
弾んだ声で言ったシャルロッテの言葉に、子どもたち以外は『多分意味が違うな』と思ったが、誰もその誤解を解こうとはしなかった。
新しくバルバラの父親となっていた男が、密輸や人身売買に横領など、様々な罪で捕まったのは、記憶に新しい出来事であった。
もしやそれか?とアルフレートは思い至ったが、これ以上はキャパオーバーだと、考えることを放棄する。
「いなくなって、どれくらい経つんだ?」
「えっと、庭師の話によると、一ヶ月くらい前に仕事で出かけてくると言ったっきり、一度も帰ってきていないということでした」
「そんなにか?」
「はい。なので、もしかして殿下たちなら、何か知っているかもしれないと思って、今日聞いてみようって三人で話していたんです。突然、不可解なご質問をしてしまい、申し訳ありません」
レオンが居住まいを正して椅子の上で頭を下げると、ラルフとシャルロッテも揃って頭を下げた。
できた子どもたちだな、とアルフレートは感心する。
「いや、それは心配だな。分かった。こちらでも少し調べてみるとしよう。仕事が落ち着いた頃、お父上にも聞いてみるといい」
「はい!ありがとうごさいます!殿下!」
三人ともが嬉しそうな顔になったのを見て、ヴィルヘルムも珍しく口角を上げて微笑んだ。
晩餐会が終了し、レオンたちとオスカーたちを帰りの馬車に乗せ送り出した後、ヴィルヘルムは、残っていたゴットフリートとラインハルトを引き連れて自室に戻っていた。
「ゴット。お前、トリスタンと会ったと言っていたな」
「あぁ。フィンの変な噂が流れてるってアルフレートから聞いて、その一週間後くらいだったと思う。一ヶ月前ってことは、俺と会って少し経ってからいなくなったのか…」
「会った時、何か言ってなかったのか?」
ラインハルトに聞かれ、ゴットフリートは宙を睨みながら、記憶を掘り起こそうと努力する。
「フィンの噂話が出ていることを伝えて、それから…そうだ。『フィンの実家の現状がどうなっているのか知ってますか?』と聞いたら、知らないって言ってた。気になるから、当主に報告した後に調べてみるとも」
「フィンの実家?」
「ほら、あの『生家を恨んで呪い続けているらしい』って噂もあっただろ?何で今頃生まれた家の話が出るのかと思ったし、そこで何か良くないことでも起こってるんじゃないかって、気になって聞いてみたんだ」
そんな噂もあったなと、ヴィルヘルムは思い出す。
そして、今回の犯人たちが流した噂の中に、その話が入っていなかったことに気づいた。
完全に失念していたと、ヴィルヘルムは内心で舌打ちをする。
トリスタンがゴットフリートの話を聞き、漏らすことなく当主に報告していれば、ルッツがその件について調べないはずがなく、今回の問題に辿り着く。
「となれば、トリスタンはフィンの実家へ調べに行って、調査に時間がかかっているか、もしくは」
「…行方不明になってるかもしれないってこと?」
出した答えに、三人は顔を強張らせた。
ゴットフリートは、ぐっと拳を握り締めると『俺、フィンの実家に行ってみる』と言った。
だが、それにヴィルヘルムが待ったをかける。
「落ち着け。まだ行方不明と決まったわけではない。調査が長引いている可能性もある。一度ルッツに確認してみるから、それまで待て」
「でも!」
ゴットフリートは、自分の言葉のせいで、トリスタンが何か良くないことに巻き込まれてしまったのかもしれないと、後悔した。
ラインハルトは、そんな兄の肩を叩き、慰めようと口を開く。
「『ゴット、焦っても仕方ないよ。ほら、とりあえず落ち着こう?はい、深呼吸して』」
「…何、その口調」
「フィンの真似」
「似てねーよ!」
「そうだな。良くて十点だな」
「良くて十点!?低っ!」
辛口過ぎるとラインハルトがヴィルヘルムに文句を言ったことで、ゴットフリートの焦燥感も少し薄れた。
「口調は似てなかったが、もしフィンがここに居たなら、同じことを言ったと思うぞ。そして『ゴットのせいじゃないよ』ともな。俺もそう思う。トリスタンはフィンの従者だ。ゴットが言わなかったとしても、トリスタンかエリク、又はルッツがその疑問に行きつき、結果は同じだったかも知れん。今は、あまり考え込むな」
やって欲しいことができれば動いてもらう。
だから、それまでは英気を養うようにとの命令に、双子は同時に頷いた。
その為、晩餐会での会話は、自然と学園生活など日常のことが話題となった。
オスカーは多趣味で社交的でもあり、話が上手く、中心となってよく喋っていた。
アルフレートは、晩餐会の席にヴィルヘルムの母親であるオーランがいたことで卒倒しそうになり、意識を保つことに精一杯だった為、あまり口を開いていなかった。
終盤に差し掛かった頃、ラルフが突然、ヴィルヘルムへ不思議な質問をした。
「殿下。そういえば、トリスタン知りませんか?」
「トリスタン?フィンの従者のか?いや、知らないが」
何故、俺に聞くんだと、ヴィルヘルムは不可解そうに首を傾げた。
その姿を見て、レオンが困ったように弟に言う。
「ラルフ。それだけじゃ殿下に伝わらないよ。あのですね、トリスタンの姿を最近見かけなくて、ハーゲン、うちの執事に聞いたんですけど、仕事で出かけてるって言うんです。でも、こんなに長くっておかしいなと思って」
「そうなのですわ。それに先日、他の使用人が『まだ帰って来ないのか』って心配している姿を見かけましたの。フィン兄さまの所に行ったのかと思ったんですけど、エリクは聞いてないって言うし」
シャルロッテの言葉に、オーランが不思議そうに問いかけた。
「エリクは領地にいるはずじゃなかった?こっちに来ているの?」
それに答えたのはレオンだ。
「はい。しばらくこちらに滞在すると言っていました。エリクはハーゲンに呼ばれて来たみたいで、いつもよりピリピリしていたし、トリスタンに何かあったんじゃないかと思って」
「トリスタンに何かあったら、フィン兄さまが悲しんでしまいます」
その場面を想像したのか、ラルフの瞳がうるうると潤みだした。
「ルッツには相談したの?」
オーランが優しくかけた言葉に、レオンが首を横に振った。
「いえ。聞こうと思った時には、父上の仕事が忙しくなってしまっていて、会えていないんです。えーっと、何だったかな?一つ家を潰しに行くって言っていたような?」
「潰して新しくするから大変なんだって言ってましたわよ。どんなお家に建て直すのかしら?新しいお家は見てみたいですわね!」
弾んだ声で言ったシャルロッテの言葉に、子どもたち以外は『多分意味が違うな』と思ったが、誰もその誤解を解こうとはしなかった。
新しくバルバラの父親となっていた男が、密輸や人身売買に横領など、様々な罪で捕まったのは、記憶に新しい出来事であった。
もしやそれか?とアルフレートは思い至ったが、これ以上はキャパオーバーだと、考えることを放棄する。
「いなくなって、どれくらい経つんだ?」
「えっと、庭師の話によると、一ヶ月くらい前に仕事で出かけてくると言ったっきり、一度も帰ってきていないということでした」
「そんなにか?」
「はい。なので、もしかして殿下たちなら、何か知っているかもしれないと思って、今日聞いてみようって三人で話していたんです。突然、不可解なご質問をしてしまい、申し訳ありません」
レオンが居住まいを正して椅子の上で頭を下げると、ラルフとシャルロッテも揃って頭を下げた。
できた子どもたちだな、とアルフレートは感心する。
「いや、それは心配だな。分かった。こちらでも少し調べてみるとしよう。仕事が落ち着いた頃、お父上にも聞いてみるといい」
「はい!ありがとうごさいます!殿下!」
三人ともが嬉しそうな顔になったのを見て、ヴィルヘルムも珍しく口角を上げて微笑んだ。
晩餐会が終了し、レオンたちとオスカーたちを帰りの馬車に乗せ送り出した後、ヴィルヘルムは、残っていたゴットフリートとラインハルトを引き連れて自室に戻っていた。
「ゴット。お前、トリスタンと会ったと言っていたな」
「あぁ。フィンの変な噂が流れてるってアルフレートから聞いて、その一週間後くらいだったと思う。一ヶ月前ってことは、俺と会って少し経ってからいなくなったのか…」
「会った時、何か言ってなかったのか?」
ラインハルトに聞かれ、ゴットフリートは宙を睨みながら、記憶を掘り起こそうと努力する。
「フィンの噂話が出ていることを伝えて、それから…そうだ。『フィンの実家の現状がどうなっているのか知ってますか?』と聞いたら、知らないって言ってた。気になるから、当主に報告した後に調べてみるとも」
「フィンの実家?」
「ほら、あの『生家を恨んで呪い続けているらしい』って噂もあっただろ?何で今頃生まれた家の話が出るのかと思ったし、そこで何か良くないことでも起こってるんじゃないかって、気になって聞いてみたんだ」
そんな噂もあったなと、ヴィルヘルムは思い出す。
そして、今回の犯人たちが流した噂の中に、その話が入っていなかったことに気づいた。
完全に失念していたと、ヴィルヘルムは内心で舌打ちをする。
トリスタンがゴットフリートの話を聞き、漏らすことなく当主に報告していれば、ルッツがその件について調べないはずがなく、今回の問題に辿り着く。
「となれば、トリスタンはフィンの実家へ調べに行って、調査に時間がかかっているか、もしくは」
「…行方不明になってるかもしれないってこと?」
出した答えに、三人は顔を強張らせた。
ゴットフリートは、ぐっと拳を握り締めると『俺、フィンの実家に行ってみる』と言った。
だが、それにヴィルヘルムが待ったをかける。
「落ち着け。まだ行方不明と決まったわけではない。調査が長引いている可能性もある。一度ルッツに確認してみるから、それまで待て」
「でも!」
ゴットフリートは、自分の言葉のせいで、トリスタンが何か良くないことに巻き込まれてしまったのかもしれないと、後悔した。
ラインハルトは、そんな兄の肩を叩き、慰めようと口を開く。
「『ゴット、焦っても仕方ないよ。ほら、とりあえず落ち着こう?はい、深呼吸して』」
「…何、その口調」
「フィンの真似」
「似てねーよ!」
「そうだな。良くて十点だな」
「良くて十点!?低っ!」
辛口過ぎるとラインハルトがヴィルヘルムに文句を言ったことで、ゴットフリートの焦燥感も少し薄れた。
「口調は似てなかったが、もしフィンがここに居たなら、同じことを言ったと思うぞ。そして『ゴットのせいじゃないよ』ともな。俺もそう思う。トリスタンはフィンの従者だ。ゴットが言わなかったとしても、トリスタンかエリク、又はルッツがその疑問に行きつき、結果は同じだったかも知れん。今は、あまり考え込むな」
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