27 / 116
第二章
63話 休日には②
しおりを挟む
「その後、お身体の調子はどうですか?」
椅子にちょこんと座っている老人に、床に膝をつき優しく問いかけているのは、ルーちゃんだ。
「だいぶ、よぉなりましてねぇ。せんせぇのおかげですわ」
老人はルーちゃんの手を取り、しきりに頭を下げている。
前に来た時は寝込むほど悪かったらしいが、今はこうして座っていられるほど回復していて、同居している家族も喜んでいた。
本人も起き上がれるようになったのが嬉しかったのだろう。皺々のお顔を更にくしゃくしゃにして、泣き笑いのような顔で礼を言っている。
ルーちゃんは、いくつか問診してから、また悪化したら連絡するようにと家族に伝えて家を後にした。
次に向かった先は、その家の近くにある孤児院だ。
「あっ!ルーカス先生だ!」
「ほんとだ!」
「ルーしぇんしぇ!」
外で遊んでいた子どもたちが、ルーちゃんを見つけて、わっと群がる。
ルーちゃんは、一人一人の顔を見ながら変化がないか、さり気なく観察しつつ、柔らかく笑った。
「みんな、元気にしていましたか?」
「うん!」
「げんきだよー!」
「せんせー、あそぼ!」
「先生、この人だあれ?」
一人の子の言葉に、その場にいた全員の視線が俺に集中した。
「私の新しい弟子のフィンです」
「初めまして、フィンと申します。よろしくお願いします」
挨拶したところで、建物から壮年の男性が姿を現した。赤子を腕に抱き、幼い子を二、三人連れている。
「ルーカス先生。ようこそ、おいでくださいました。どうぞ、中へお入りください」
ルーちゃんと共に中へ入り、改めて壮年の男性、施設長さんにも挨拶した。
孤児院では、生まれつき体の脆弱な子や視覚障害を持った子などがおり、それ以外の子どもたちも、風邪をひいたり怪我をしたりと色々あるので、一人一人ルーちゃんは声をかけ、不調があれば診て、必要があれば光魔法の回復魔法を使った。
俺は、ルーちゃんの後ろについて回り、その治療の様子を一瞬も見逃すまいと、じっと観察する。
何でも回復魔法を使えばいいというものでもない。
人には自然治癒力が備わっており、日々を過ごすうちに自然に治るものや、薬の助けをかりて良くなるものもある。完全に回復魔法で治してしまうのではなく、ある程度魔法で病状を軽くして、あとは自然治癒に任せるという方法をとることもあった。
反対に、回復魔法でしか治せないような病状や大怪我もある。事故や災害で急遽大量の魔力を使って治療に当たらなければならない場合もあり、使う加減が難しいとルーちゃんは言っていた。
『いざって時に、魔力を使い果たしているから治せません、じゃシャレにならないからな』
魔力は有限であり、出し惜しみするわけではないが、使いどころの見極めは必要だから、見て覚えるようにと言われた。
難しいなぁ。
そして、もし軽い怪我でもすぐに治せと喚く貴族がいたら、その場合は高額な金銭を提示し、文句を言わないなら治してやれ、とも言われた。
ルーちゃんったら。
まぁ気持ちは分かるけどさ。
親しい人の前ではふざけた言動ばかりだけど、患者を前にしたルーちゃんは真剣そのもので、一人ひとり真摯に優しく対応していた。
孤児院での治療を終え、次に向かった先は孤児院の裏手にある救護院だった。
「こんにちは」
「あらあらあらあら!ルーカス先生!お待ちしておりましたよ!」
ルーちゃんが入って挨拶すると、声を聞きつけた職員さんが奥から飛んで出てきた。
『ここの婦長だ』とルーちゃんは、こっそり教えてくれる。
「先生!さっそく診ていただきたい患者さんが!こちらです!」
婦長さんは、ふっくらと丸みのある体からは想像もできない俊敏さで目の前まで迫って来ると、がしっとルーちゃんの腕を掴み、あっという間に連れて行ってしまった。
一瞬呆気に取られた俺は、慌てて後を追う。
こちらです!
次はこっち!
あっちも!
あの患者さんも!
あっ!今来た患者さんもお願いします!
婦長さんは、遠慮することなく次々と指示を出し、ルーちゃんに滞在時間ギリギリまで患者を診てもらおうと、奮闘した。以前からルーちゃんが来たら診てもらおうと思っていたのか、入院患者の場合は症状を簡潔に要領よく伝えて、まったく無駄のないサポート力だった。
「先生!ありがとうございました!また来ていただけますよね!?」
診察が終わった後、婦長さんは次の約束を取り付けることも忘れない。
くたくたに疲れているであろうに、ルーちゃんは笑って『もちろんです』と答えていた。
帰路についた馬車の中で、ルーちゃんはぐったりと寝転がっている。
「ルーちゃん。大丈夫?」
「…まぁ、何とか」
「お茶飲む?」
「あぁ、くれ」
俺は、持参した水筒からコップにお茶を注いだ。
このお茶は、俺が魔法で出した水を使い、疲労回復に効果のあるハーブを使ってある。
『ルーちゃんの疲れが取れますように』
ポゥとコップが淡く光ったのを確認してからルーちゃんに手渡した。
「はい、ルーちゃん。どうぞ」
「ありがとう」
ルーちゃんは緩慢な動作で起き上がると、受け取ったお茶をゆっくりと飲んだ。
「あったかいな」
「火の魔法を使って、少し温めてみた。冷たいよりは温かい飲み物の方が、体にいいかなって思って」
「へぇ、そんなことできるんだな」
ルーちゃんは光魔法しか使えなくて、回復魔法を得意としている。
光魔法の教師をしつつ、毎週日曜日には、いろんな所を回り、主に金銭的に余裕がなく治療が受けられない人のために、ほとんど無償同然で往診していた。
今日訪れた救護院は、貧しい人たちの救済所みたいなところで、医師はいるが治癒士はおらず、重度の病気や怪我には対応できなかった。
光魔法は貴重で、使える大半の人が治癒士になるが、常に人手不足であり、雇うにはそれなりの金銭が必要となる。
魔力は生命力と直結しており、回復魔法を行う時、その治療する病気や怪我が重いほど、治癒士自身にも負担がかかる。
ある意味、それだけリスキーな治療法であり、その分、請求する金額設定が高い。
つまり、希少な能力の恩恵を受けるにはそれなりの対価が必要なのだ。
ルーちゃんも最初は治癒士を目指していたけど、本職にするには向いてないことが分かって、結局は教師の道へ進んだそうだ。
そして、今は週一だけ治癒士として活動している。
『持っている能力を使わないと、宝の持ち腐れだとか言ってくる奴がいてうるさいんだ。だからまぁ、慈善活動の一環としてやってる』
顔を顰めながらそう言っていたが、別に治癒士として活動すること自体は嫌ではないみたいだった。
寮の近くまで送ってもらい、馬車の中で俺が今日のお礼を言うと、ルーちゃんから来週は無しだと言われた。
「なんで?」
「なんでって…再来週から中間テストだぞ。そんな余裕あんのか?」
「あっ!そうだった!」
すっかり忘れていた俺に、ルーちゃんは呆れ顔だ。
学生なんだから学業を優先しろ、と教師らしいお言葉をもらった。
はい。仰る通りで。
じゃあ、ディルちゃんとこも来週は行けないなと思った瞬間、伝言を頼まれていたことを思い出す。
「ルーちゃん、ごめん。ディルちゃんから『行く』って伝えてほしいって言われてたの忘れてた。手紙の返事だって」
その言葉を聞いて、ルーちゃんは先程までの疲れた顔から一転、それはそれは嬉しそうな顔になった。
「ほんとか!!」
一気に元気になったルーちゃんを見て、ディルちゃんのことが大好きなんだな、と俺は思った。
椅子にちょこんと座っている老人に、床に膝をつき優しく問いかけているのは、ルーちゃんだ。
「だいぶ、よぉなりましてねぇ。せんせぇのおかげですわ」
老人はルーちゃんの手を取り、しきりに頭を下げている。
前に来た時は寝込むほど悪かったらしいが、今はこうして座っていられるほど回復していて、同居している家族も喜んでいた。
本人も起き上がれるようになったのが嬉しかったのだろう。皺々のお顔を更にくしゃくしゃにして、泣き笑いのような顔で礼を言っている。
ルーちゃんは、いくつか問診してから、また悪化したら連絡するようにと家族に伝えて家を後にした。
次に向かった先は、その家の近くにある孤児院だ。
「あっ!ルーカス先生だ!」
「ほんとだ!」
「ルーしぇんしぇ!」
外で遊んでいた子どもたちが、ルーちゃんを見つけて、わっと群がる。
ルーちゃんは、一人一人の顔を見ながら変化がないか、さり気なく観察しつつ、柔らかく笑った。
「みんな、元気にしていましたか?」
「うん!」
「げんきだよー!」
「せんせー、あそぼ!」
「先生、この人だあれ?」
一人の子の言葉に、その場にいた全員の視線が俺に集中した。
「私の新しい弟子のフィンです」
「初めまして、フィンと申します。よろしくお願いします」
挨拶したところで、建物から壮年の男性が姿を現した。赤子を腕に抱き、幼い子を二、三人連れている。
「ルーカス先生。ようこそ、おいでくださいました。どうぞ、中へお入りください」
ルーちゃんと共に中へ入り、改めて壮年の男性、施設長さんにも挨拶した。
孤児院では、生まれつき体の脆弱な子や視覚障害を持った子などがおり、それ以外の子どもたちも、風邪をひいたり怪我をしたりと色々あるので、一人一人ルーちゃんは声をかけ、不調があれば診て、必要があれば光魔法の回復魔法を使った。
俺は、ルーちゃんの後ろについて回り、その治療の様子を一瞬も見逃すまいと、じっと観察する。
何でも回復魔法を使えばいいというものでもない。
人には自然治癒力が備わっており、日々を過ごすうちに自然に治るものや、薬の助けをかりて良くなるものもある。完全に回復魔法で治してしまうのではなく、ある程度魔法で病状を軽くして、あとは自然治癒に任せるという方法をとることもあった。
反対に、回復魔法でしか治せないような病状や大怪我もある。事故や災害で急遽大量の魔力を使って治療に当たらなければならない場合もあり、使う加減が難しいとルーちゃんは言っていた。
『いざって時に、魔力を使い果たしているから治せません、じゃシャレにならないからな』
魔力は有限であり、出し惜しみするわけではないが、使いどころの見極めは必要だから、見て覚えるようにと言われた。
難しいなぁ。
そして、もし軽い怪我でもすぐに治せと喚く貴族がいたら、その場合は高額な金銭を提示し、文句を言わないなら治してやれ、とも言われた。
ルーちゃんったら。
まぁ気持ちは分かるけどさ。
親しい人の前ではふざけた言動ばかりだけど、患者を前にしたルーちゃんは真剣そのもので、一人ひとり真摯に優しく対応していた。
孤児院での治療を終え、次に向かった先は孤児院の裏手にある救護院だった。
「こんにちは」
「あらあらあらあら!ルーカス先生!お待ちしておりましたよ!」
ルーちゃんが入って挨拶すると、声を聞きつけた職員さんが奥から飛んで出てきた。
『ここの婦長だ』とルーちゃんは、こっそり教えてくれる。
「先生!さっそく診ていただきたい患者さんが!こちらです!」
婦長さんは、ふっくらと丸みのある体からは想像もできない俊敏さで目の前まで迫って来ると、がしっとルーちゃんの腕を掴み、あっという間に連れて行ってしまった。
一瞬呆気に取られた俺は、慌てて後を追う。
こちらです!
次はこっち!
あっちも!
あの患者さんも!
あっ!今来た患者さんもお願いします!
婦長さんは、遠慮することなく次々と指示を出し、ルーちゃんに滞在時間ギリギリまで患者を診てもらおうと、奮闘した。以前からルーちゃんが来たら診てもらおうと思っていたのか、入院患者の場合は症状を簡潔に要領よく伝えて、まったく無駄のないサポート力だった。
「先生!ありがとうございました!また来ていただけますよね!?」
診察が終わった後、婦長さんは次の約束を取り付けることも忘れない。
くたくたに疲れているであろうに、ルーちゃんは笑って『もちろんです』と答えていた。
帰路についた馬車の中で、ルーちゃんはぐったりと寝転がっている。
「ルーちゃん。大丈夫?」
「…まぁ、何とか」
「お茶飲む?」
「あぁ、くれ」
俺は、持参した水筒からコップにお茶を注いだ。
このお茶は、俺が魔法で出した水を使い、疲労回復に効果のあるハーブを使ってある。
『ルーちゃんの疲れが取れますように』
ポゥとコップが淡く光ったのを確認してからルーちゃんに手渡した。
「はい、ルーちゃん。どうぞ」
「ありがとう」
ルーちゃんは緩慢な動作で起き上がると、受け取ったお茶をゆっくりと飲んだ。
「あったかいな」
「火の魔法を使って、少し温めてみた。冷たいよりは温かい飲み物の方が、体にいいかなって思って」
「へぇ、そんなことできるんだな」
ルーちゃんは光魔法しか使えなくて、回復魔法を得意としている。
光魔法の教師をしつつ、毎週日曜日には、いろんな所を回り、主に金銭的に余裕がなく治療が受けられない人のために、ほとんど無償同然で往診していた。
今日訪れた救護院は、貧しい人たちの救済所みたいなところで、医師はいるが治癒士はおらず、重度の病気や怪我には対応できなかった。
光魔法は貴重で、使える大半の人が治癒士になるが、常に人手不足であり、雇うにはそれなりの金銭が必要となる。
魔力は生命力と直結しており、回復魔法を行う時、その治療する病気や怪我が重いほど、治癒士自身にも負担がかかる。
ある意味、それだけリスキーな治療法であり、その分、請求する金額設定が高い。
つまり、希少な能力の恩恵を受けるにはそれなりの対価が必要なのだ。
ルーちゃんも最初は治癒士を目指していたけど、本職にするには向いてないことが分かって、結局は教師の道へ進んだそうだ。
そして、今は週一だけ治癒士として活動している。
『持っている能力を使わないと、宝の持ち腐れだとか言ってくる奴がいてうるさいんだ。だからまぁ、慈善活動の一環としてやってる』
顔を顰めながらそう言っていたが、別に治癒士として活動すること自体は嫌ではないみたいだった。
寮の近くまで送ってもらい、馬車の中で俺が今日のお礼を言うと、ルーちゃんから来週は無しだと言われた。
「なんで?」
「なんでって…再来週から中間テストだぞ。そんな余裕あんのか?」
「あっ!そうだった!」
すっかり忘れていた俺に、ルーちゃんは呆れ顔だ。
学生なんだから学業を優先しろ、と教師らしいお言葉をもらった。
はい。仰る通りで。
じゃあ、ディルちゃんとこも来週は行けないなと思った瞬間、伝言を頼まれていたことを思い出す。
「ルーちゃん、ごめん。ディルちゃんから『行く』って伝えてほしいって言われてたの忘れてた。手紙の返事だって」
その言葉を聞いて、ルーちゃんは先程までの疲れた顔から一転、それはそれは嬉しそうな顔になった。
「ほんとか!!」
一気に元気になったルーちゃんを見て、ディルちゃんのことが大好きなんだな、と俺は思った。
233
お気に入りに追加
6,927
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。