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第二章
64話 課外授業
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「先週のテスト結果が出た。知っている者もいるみたいだが、今度行われる課外授業は班に分かれて、階級テストを行う。班分けは、今回のテスト結果を基準とし、班同士の力量にあまり差が出ないよう振り分けられている。二、三年生と合同で班は組まれるので、この機会に他学年の者とも交流を深めてほしい」
ふむふむ。他学年の人と一緒の班になるのか。
怖くない先輩だといいな。
先生の話によると、階級テストの結果によって、生徒には学内階級というものが与えられ、上の階級になるほど、様々な特典が与えられるそうだ。二、三年生になると、騎士団や魔法士団、魔道具製作所など様々な職場への実地研修もあり、研修先を優先的に選択できる権利を取得できるなどの利点も多いらしい。
実地研修って、職場体験みたいだな。
面白そう。
「先生!班分けの発表はいつあるんですか?」
ベルボルトが手を挙げて質問した。
「課外授業当日だ。課外授業はニ泊三日で行われ、テストはその班で行動してもらう。三日目の午前に個人テストがあり、夕方に学校に戻ってくる予定だ」
修学旅行を思い出すな。
そういえば、友達と旅行って初めてだ。
楽しみ!
「嬉しそうだな」
課外授業前夜、荷物の準備をしている俺に向かって、イドが少し呆れたように言った。
イドは、適当に衣服を詰めて準備は終わりだと、今は本を読んでいる。
早いな。
「だって、課外授業ってワクワクしない?」
「しない」
「じゃあ、ドキドキは?」
「しない」
「ソワソワとか?」
「ふっ、しねーよ」
しつこく聞いた俺に、イドはおかしそうに笑った。
「しないかー」
「ただ学校の外で授業するだけだろ」
「でもでも、どこかに皆で行くって旅行みたいじゃない?どんなとこに泊まるんだろ?すごい楽しみ!ねっ!ココ」
「きゅ!」
ココは俺の浮かれている気持ちに同調するように、機嫌良く尻尾をふさふさ揺らしている。
俺に話しかけられて嬉しかったのか、頭をすりすり俺の頬に擦り付けてきた。
ふふ。くすぐったい。可愛いやつめ。
「階級テストあるのに、のんきだな」
「イドだって、余裕そうじゃん。緊張もしてないんでしょ?」
「まぁな。ここであれこれ考えても仕方ねーし」
おぉー。カッコいい。
イドが慌てたり、緊張してるとこってまだ見たことないんだよな。
実際に成績も良い方だし、どんなテストでもそつなくこなしそう。
もう寝るか、とイドは本を置いてベッドに横になった。
俺も荷物を詰め込み終わると、寝る準備をして灯を消し、ベッドに横になる。
ココは影に戻らず、俺を守るようにベッドの上で丸まった。
今日は一緒に寝るつもりらしい。
課外授業が楽しみな気持ちは本当。
でも、その中に隠れている俺の少し不安な気持ちに気づいているのかもしれない。
六歳で出会い、山で心細かった時に一緒にいてくれたココ。ココと一緒にいれば、大抵のことは何とかなると思っている。ココは俺の精神安定剤的な役割も果たしていた。
俺は大好きな相棒に甘え、その体に寄り添って眠りについた。
校庭は、全校生徒で入り乱れていた。
自分に与えられた札の列を探し彷徨っていると、同じ色と番号が書いてある旗を持っている人を見つけた。
「あの、この札ってここで合っていますか?」
眼鏡をかけた、ヒョロリと体が細い三年生に声をかける。
「ああ、そうだよ。念のため、クラスと名前を教えてもらえるかな?」
その三年生は、班のメンバーが書かれたリストを持っており、名を告げると、俺の名前が書かれていたところに丸をつけた。
「僕は三年生で班長のペーターだ。よろしくね。メンバーが揃ったら少し説明をするから、もう少し待っててもらえるかな」
「はい。分かりました。よろしくお願いします」
優しそうな班長で安心し、集まった周りの人を見回すと、一人の人と目が合った。
「あっ」
「あっ」
オレンジ色の髪に少しつり目の小柄な先輩とは、食堂で会ったことがある。相手も俺のことを覚えていたようで、顔を顰められた。
そんな嫌そうな顔をしなくても。
多分、同じ班だ。
俺が声をかけた方がいいか戸惑っていると、後ろからポンっと肩を叩かれた。
振り返ると、今日も真っ赤な髪をポニーテールにしたリリアーナ様が立っていた。
入学してから何度か校内で見かけたが、いつも人に囲まれていて近づきづらく、身近で接するのは入寮日に眼鏡を拾ってもらって以来であった。
「久しぶりね。フィン。同じ班かしら?」
俺のことを覚えてくれていたようで、屈託なく笑いかけられた。
リリアーナ様が掲げた札は赤色で数字は七だ。
俺が持っている札と同じである。
「お久しぶりです。リリアーナ様。同じ班みたいですね」
リリアーナ様は、俺の後ろに立っているオレンジ色の髪の先輩にも声をかけた。
「あら、アンリ兄も一緒なの?」
「リリ」
アンリと呼ばれた先輩は強張った面持ちで、リリアーナ様を愛称で呼んだ。
兄妹にしては似てないな、と思った俺を見透かしたように、リリアーナ様は『従兄妹なの』と教えてくれた。
なるほど。それなら兄呼びも納得だ。
「フィンとアンリ兄は初対面?」
「いえ、一度食堂でお会いしたことがあります」
「そうなの?じゃあ、私と同じで二度目の再会ね」
「そうですね」
二人ともよろしくね、と言ってリリアーナ様は班長の所へ受付に行った。
すると、顔が強張ったままのアンリ先輩が、いきなりガシッと俺の腕を掴んできて、ぎょっとする。
驚いた俺の顔を見て、アンリ先輩は慌てたように掴んだ手を離してくれた。
「わ、悪い。お、お前、いや君は、ゴゴウって名前じゃなかったのか?」
はい?
言われた意味が一瞬分からず、首を傾げる。
ゴゴウって名前…五号が名前、と思ってたってことか。
「違います。僕に五号って勝手に名付けた先輩はいますけど。本当の名前ではありません」
「名付けた…」
「そうです。僕の本名が五号だとアンリ先輩は思ってたんですか?どうしてそんな誤解を?」
「あいつは五号だって教えてもらった」
「どなたにですか?」
「…ジモン兄さま」
名付け親か。
しかし、五号が名前と言われて、ちょっと変だなって思わなかったんだろうか。
「失礼ですが、アルツハイン先輩とはご兄弟で?」
「うん。異父兄弟なんだ」
今度は本当の兄弟だった。父親違いであるが。
だが、苦いものを噛んだような顔になったアンリ先輩を見て、複雑な関係なのかもしれないと思った。
まぁ、あの人が兄じゃ色々あるかもしれないな、と俺が一人納得していると、アンリ先輩は更に顔を顰めて皺々になっていた。
どうした。
そんなに顔を皺々に顰めたら、本当の皺になってしまうぞ。
皺は一度ついたら消えないんだと、前世の姉が嘆いていたことを思い出す。
「こっ、こここここここ!」
コケコッコー?
ではなく。
「先輩。落ち着いてください。ほら、深呼吸して」
口をパクパクして、言葉が出せない様子の先輩に声をかける。
拳を握りしめ、必死にこちらに何かを言おうとしている姿に、もしかしたら緊張して顔を顰めていたのかもしれないと思い至った。
力が顔に入り過ぎである。
先輩は俺の言葉に頷き、俺と一緒にゆっくりと息を吸って吐き、呼吸を整えた。
「こ、こな、こないだは」
「この間?食堂で会った時ですか?」
アンリ先輩はこくこくと頷いた。
「ま、間違った名前で呼んで、呼び捨てだったし、睨んだみたいになって、わる、悪かった」
謝られて、俺は驚いた。
よくよく話を聞くと、先輩は緊張しいで顔を顰める癖があるらしい。うまく言葉も出ずにぶっきらぼうな言い方をしたり、言葉を間違え偉そうな言い方をしてしまうことがよくあると、しどろもどろに教えてくれた。
「目つきも悪いから、顔に力が入ると睨んだみたいになる。あの時、君は慌てて謝罪したから、また誤解されたと思ったんだ」
「そうだったんですか」
確かに、先程まではすごい嫌がられているな、と思っていた。
あの時も五号って呼ばれたから、馬鹿にされてるのかなって感じてたし。
五号ってあだ名の奴だって、広まったわけではなかったのか。
よかった。
俺が頬を緩めたのを見て、先輩はくしゃりと顔を歪めた。
「ごめんな」
「いえ。先輩に嫌われてるのかなって思ってたんですけど、違うってことですよね?」
「きっ!嫌うも何も、君のことよく知らないし」
もじもじと、アンリ先輩は俯きながら否定した。
世の中には、よく知らなくても嫌ってくる人はいるもんですよ。
アンリ先輩は話してみると、シャイで不器用な人で、全然高圧的ではなかった。
嫌な人じゃなくてよかったと、俺は安心したのだった。
ふむふむ。他学年の人と一緒の班になるのか。
怖くない先輩だといいな。
先生の話によると、階級テストの結果によって、生徒には学内階級というものが与えられ、上の階級になるほど、様々な特典が与えられるそうだ。二、三年生になると、騎士団や魔法士団、魔道具製作所など様々な職場への実地研修もあり、研修先を優先的に選択できる権利を取得できるなどの利点も多いらしい。
実地研修って、職場体験みたいだな。
面白そう。
「先生!班分けの発表はいつあるんですか?」
ベルボルトが手を挙げて質問した。
「課外授業当日だ。課外授業はニ泊三日で行われ、テストはその班で行動してもらう。三日目の午前に個人テストがあり、夕方に学校に戻ってくる予定だ」
修学旅行を思い出すな。
そういえば、友達と旅行って初めてだ。
楽しみ!
「嬉しそうだな」
課外授業前夜、荷物の準備をしている俺に向かって、イドが少し呆れたように言った。
イドは、適当に衣服を詰めて準備は終わりだと、今は本を読んでいる。
早いな。
「だって、課外授業ってワクワクしない?」
「しない」
「じゃあ、ドキドキは?」
「しない」
「ソワソワとか?」
「ふっ、しねーよ」
しつこく聞いた俺に、イドはおかしそうに笑った。
「しないかー」
「ただ学校の外で授業するだけだろ」
「でもでも、どこかに皆で行くって旅行みたいじゃない?どんなとこに泊まるんだろ?すごい楽しみ!ねっ!ココ」
「きゅ!」
ココは俺の浮かれている気持ちに同調するように、機嫌良く尻尾をふさふさ揺らしている。
俺に話しかけられて嬉しかったのか、頭をすりすり俺の頬に擦り付けてきた。
ふふ。くすぐったい。可愛いやつめ。
「階級テストあるのに、のんきだな」
「イドだって、余裕そうじゃん。緊張もしてないんでしょ?」
「まぁな。ここであれこれ考えても仕方ねーし」
おぉー。カッコいい。
イドが慌てたり、緊張してるとこってまだ見たことないんだよな。
実際に成績も良い方だし、どんなテストでもそつなくこなしそう。
もう寝るか、とイドは本を置いてベッドに横になった。
俺も荷物を詰め込み終わると、寝る準備をして灯を消し、ベッドに横になる。
ココは影に戻らず、俺を守るようにベッドの上で丸まった。
今日は一緒に寝るつもりらしい。
課外授業が楽しみな気持ちは本当。
でも、その中に隠れている俺の少し不安な気持ちに気づいているのかもしれない。
六歳で出会い、山で心細かった時に一緒にいてくれたココ。ココと一緒にいれば、大抵のことは何とかなると思っている。ココは俺の精神安定剤的な役割も果たしていた。
俺は大好きな相棒に甘え、その体に寄り添って眠りについた。
校庭は、全校生徒で入り乱れていた。
自分に与えられた札の列を探し彷徨っていると、同じ色と番号が書いてある旗を持っている人を見つけた。
「あの、この札ってここで合っていますか?」
眼鏡をかけた、ヒョロリと体が細い三年生に声をかける。
「ああ、そうだよ。念のため、クラスと名前を教えてもらえるかな?」
その三年生は、班のメンバーが書かれたリストを持っており、名を告げると、俺の名前が書かれていたところに丸をつけた。
「僕は三年生で班長のペーターだ。よろしくね。メンバーが揃ったら少し説明をするから、もう少し待っててもらえるかな」
「はい。分かりました。よろしくお願いします」
優しそうな班長で安心し、集まった周りの人を見回すと、一人の人と目が合った。
「あっ」
「あっ」
オレンジ色の髪に少しつり目の小柄な先輩とは、食堂で会ったことがある。相手も俺のことを覚えていたようで、顔を顰められた。
そんな嫌そうな顔をしなくても。
多分、同じ班だ。
俺が声をかけた方がいいか戸惑っていると、後ろからポンっと肩を叩かれた。
振り返ると、今日も真っ赤な髪をポニーテールにしたリリアーナ様が立っていた。
入学してから何度か校内で見かけたが、いつも人に囲まれていて近づきづらく、身近で接するのは入寮日に眼鏡を拾ってもらって以来であった。
「久しぶりね。フィン。同じ班かしら?」
俺のことを覚えてくれていたようで、屈託なく笑いかけられた。
リリアーナ様が掲げた札は赤色で数字は七だ。
俺が持っている札と同じである。
「お久しぶりです。リリアーナ様。同じ班みたいですね」
リリアーナ様は、俺の後ろに立っているオレンジ色の髪の先輩にも声をかけた。
「あら、アンリ兄も一緒なの?」
「リリ」
アンリと呼ばれた先輩は強張った面持ちで、リリアーナ様を愛称で呼んだ。
兄妹にしては似てないな、と思った俺を見透かしたように、リリアーナ様は『従兄妹なの』と教えてくれた。
なるほど。それなら兄呼びも納得だ。
「フィンとアンリ兄は初対面?」
「いえ、一度食堂でお会いしたことがあります」
「そうなの?じゃあ、私と同じで二度目の再会ね」
「そうですね」
二人ともよろしくね、と言ってリリアーナ様は班長の所へ受付に行った。
すると、顔が強張ったままのアンリ先輩が、いきなりガシッと俺の腕を掴んできて、ぎょっとする。
驚いた俺の顔を見て、アンリ先輩は慌てたように掴んだ手を離してくれた。
「わ、悪い。お、お前、いや君は、ゴゴウって名前じゃなかったのか?」
はい?
言われた意味が一瞬分からず、首を傾げる。
ゴゴウって名前…五号が名前、と思ってたってことか。
「違います。僕に五号って勝手に名付けた先輩はいますけど。本当の名前ではありません」
「名付けた…」
「そうです。僕の本名が五号だとアンリ先輩は思ってたんですか?どうしてそんな誤解を?」
「あいつは五号だって教えてもらった」
「どなたにですか?」
「…ジモン兄さま」
名付け親か。
しかし、五号が名前と言われて、ちょっと変だなって思わなかったんだろうか。
「失礼ですが、アルツハイン先輩とはご兄弟で?」
「うん。異父兄弟なんだ」
今度は本当の兄弟だった。父親違いであるが。
だが、苦いものを噛んだような顔になったアンリ先輩を見て、複雑な関係なのかもしれないと思った。
まぁ、あの人が兄じゃ色々あるかもしれないな、と俺が一人納得していると、アンリ先輩は更に顔を顰めて皺々になっていた。
どうした。
そんなに顔を皺々に顰めたら、本当の皺になってしまうぞ。
皺は一度ついたら消えないんだと、前世の姉が嘆いていたことを思い出す。
「こっ、こここここここ!」
コケコッコー?
ではなく。
「先輩。落ち着いてください。ほら、深呼吸して」
口をパクパクして、言葉が出せない様子の先輩に声をかける。
拳を握りしめ、必死にこちらに何かを言おうとしている姿に、もしかしたら緊張して顔を顰めていたのかもしれないと思い至った。
力が顔に入り過ぎである。
先輩は俺の言葉に頷き、俺と一緒にゆっくりと息を吸って吐き、呼吸を整えた。
「こ、こな、こないだは」
「この間?食堂で会った時ですか?」
アンリ先輩はこくこくと頷いた。
「ま、間違った名前で呼んで、呼び捨てだったし、睨んだみたいになって、わる、悪かった」
謝られて、俺は驚いた。
よくよく話を聞くと、先輩は緊張しいで顔を顰める癖があるらしい。うまく言葉も出ずにぶっきらぼうな言い方をしたり、言葉を間違え偉そうな言い方をしてしまうことがよくあると、しどろもどろに教えてくれた。
「目つきも悪いから、顔に力が入ると睨んだみたいになる。あの時、君は慌てて謝罪したから、また誤解されたと思ったんだ」
「そうだったんですか」
確かに、先程まではすごい嫌がられているな、と思っていた。
あの時も五号って呼ばれたから、馬鹿にされてるのかなって感じてたし。
五号ってあだ名の奴だって、広まったわけではなかったのか。
よかった。
俺が頬を緩めたのを見て、先輩はくしゃりと顔を歪めた。
「ごめんな」
「いえ。先輩に嫌われてるのかなって思ってたんですけど、違うってことですよね?」
「きっ!嫌うも何も、君のことよく知らないし」
もじもじと、アンリ先輩は俯きながら否定した。
世の中には、よく知らなくても嫌ってくる人はいるもんですよ。
アンリ先輩は話してみると、シャイで不器用な人で、全然高圧的ではなかった。
嫌な人じゃなくてよかったと、俺は安心したのだった。
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