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第二章
60話 夢のある学校
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「この階級テストは、不正はできひん仕組みになっとる。テストでは、不正防止の為に、あらゆる仕掛けが施されている。そして、阿呆な子の親は阿呆と相場が決まってて、教師に賄賂を渡して優遇させたり、子どもに魔道具を持たせてテストに挑ませようとしたりする。けどな、そうしたら分かるように、保護者は子どもが入学時に『学校関連のテストでは一切の関与をしてはいけません』っていう誓約書にサインすることになってんねん」
それは魔法誓約書で、ベルボルトも仕組みは分からないらしいが、例えば親が子どもに階級テスト関係のことで関与した時点で、誓約書自体が燃え始め、分かるようになっているらしい。
「しかも、その誓約書には、不正をした場合の莫大な違約金が発生する旨と、最悪の場合、貴族であれば保護者の身分を剥奪する可能性が書いてある」
きちんとペナルティもあるらしい。
まぁ、バレたところで痛くも痒くもなかったら、実行しようとする人がいるかもしれないしな。
「でも、違約金の発生は分かるけど、学校側が生徒の保護者の身分を勝手に剥奪することなんて、できるものなの?」
「それが、できるんやな~。この学校の創設者は、フィン前国王。現在の理事は現国王っていう、変わった学校やねん。他国の生徒の場合は、違約金だけで終わる可能性が高いけどな。まぁ、それだけでも、家が傾くくらいの金額らしいで」
何と恐ろしい。
一度の過ちで、家が潰れてしまう可能性があるなんて。
まぁ、不正さえしなければいい話なのだが。
「じゃあ、まさにその階級テストの結果は正真正銘、実力の結果っていうわけなんだね」
そのテストで良い成績を出せれば、自分にそれなりの実力があると知ることができるし、自信にも繋がるだろうな。
何かドキドキしてきた。
「その通りや。子どもに実力がない、またはないことを世間に知られたくないプライドだけは高い貴族は、入学自体を躊躇する場合もあるらしい。けど、ここでええ成績を叩き出せば、子ども自慢ができて鼻高々やし、入れたがる親も多いねん。それに、この学校の卒業生は、様々な分野の第一線で働いてるエリートも結構いてる。子ども自身が憧れて、夢を抱いて入ってくる場合もある」
「へぇ、そうなんだ」
すごい学校だったんだな。
親の意向で入学させられた子は、すごいプレッシャーを抱えてそうだけど。
「そしてそして最後に、この学校の大目玉はな」
「大目玉?」
まだあるのか。
ベルボルトは、ちょっと勿体つけて一度言葉を切った後、腕を広げて、自慢げに言った。
「在学中に素晴らしい成績、功績を挙げた者には、一度だけ、国王から爵位を授かるチャンスが与えられるんや」
「爵位を?」
「授かるチャンス、やけどな。国王から出された難題をクリアできれば、本物の爵位を手に入れることができ、平民でも貴族になることができる夢の学校っていうのが、この学校最大の売りや。まぁ、滅多にそんな人はいいひんらしいけどな。でも、実際にこの学校に入って、平民から貴族になった人はおるらしいで」
「すごい!そんな人がいるんだ!」
俺が驚きの声を上げた時、それまで黙って話を聞いていたイドが、俺の肩をとんとん、と叩いてきた。
「フィン。ベルボルトの話を聞くのはその辺にして、早く食べてしまわないと昼休み終わるぞ」
「えっ?」
話を聞くのに熱中しすぎて、手が止まっていた。
皆の皿を見ると、三人ともすでに食べ終わっていて、何も残っていない。
そして、その後すぐに予鈴の鐘が鳴ってしまい、俺は慌てて残りのランチを口に詰め込んだのだった。
寮に帰ってきてからも、ベルボルトから聞いた話が衝撃的すぎて、まだ頭の中はそのことでいっぱいだった。
思えば、先生が勧めてくれた学校を選んだ時は、他国で光魔法と闇魔法が学べる環境を、という観点でしか注視していなかった。
校風や学校のシステムについては、あまり考えたことなかったな。
学校なんてどこも似たようなものだろうという、前世の記憶があったせいだろうか。
俺がそう思っていただけで、前世でも学校によっては様々な違いや特色があったのかもしれない。
「きゅ」
「あっ、ごめん。ココ」
すりり、と尻尾で頬を撫でられた。
ココのブラッシングの最中だったのだが、考え事をして手が止まっていた。ブラシを持ち直し、尻尾も満遍なくブラシをかける。
ココは普段は俺の影に潜んでいるので、たまに一緒に遊んだり、こうしてブラッシングしながら、コミュニケーションをとったりしている。
ちなみに、イドには部屋でココを出してもいいか許可は取ってある。
動物苦手な人もいるからね。
「はい、お終い。ツヤツヤもふもふ~」
「きゅ!」
ココの毛の感触を楽しみ、しばらく戯れて遊んでから、ココを影に戻した。
その後、ブラッシングした時に落ちたココの毛を掃除してから、ベッドに横になる。
今日、ベルボルトの話を聞いていて、一つ疑問に思ったことがある。
ベルボルトは実力主義の学校だと言った。
でもそれなら、あのエセフィン先輩が言ってたことは何だったんだろう。
身分の貴賎はないはず、と俺が言った言葉に対して、そんな戯言を信じるなど愚かだな、と鼻で笑われたのは、つい最近の話だ。
つまり、あの先輩は身分によって優劣がつく、と言っていたことになる。
うーん。よく分からないなぁ。
そういえば、ルーちゃんもこの学校の卒業生だって言ってたな。現在教師でもあるし、明日ルーちゃんに聞いてみよう。
翌日の放課後。
「あぁ、勘違いジモンか。あんな奴ほっとけ」
ルーちゃんはそう言うと、嫌そうに顔を顰めた。
光魔法研究室で俺と二人きりの為、ルーちゃんは素モードだ。
俺はティーポットにお湯を注ぎながら、今聞いた言葉を問い返す。
「勘違いって?」
「俺は祖父の名を継いだ高貴なるフィンだとか言ってたんだろ?本当の高貴なやつは、自分で高貴なんて言わないっつーの」
まぁ、確かに。
「身分の貴賎はないはずって言葉に、それは建前だって言ったって?」
「うん。そんなことを信じるなんて、って鼻で笑われた」
「そんな鼻、へし折れ」
できるわけないだろ。
「この学校は実力主義って友達から聞いたんだけど、それだと先輩が言った言葉の意味は何だったのかなって気になってさ。ルーちゃんはどう思う?」
「ただの馬鹿だと思う」
「もう!真面目に答えてよね!」
俺がぷうっと頬を膨らませて睨むと、ルーちゃんは肩をすくめて『真面目に答えたつもりなんだが』と言った。
「まぁ、新入生潰しってやつじゃね?」
「新入生潰し?」
「階級テストがある前に、まだ何も知らない新入生を見つけ、そいつのやる気を削ぐ。フィンは友達に聞くまで、そいつの言葉を信じてか、身分差別がある学校なのかって思ってたんだろ。頑張っても平民の僕なんか身分の前では無駄なんだ、と思わせる。なんなら圧でもかけて、頑張らないように仕向ける。そうやって、ライバルを減らす奴がいるって聞いたことがある」
「せっこ!」
何て、みみっちいことをする人がいるんだ。
そんなことをしても、自分の実力は変わらないだろうに。
馬鹿なのか?
あ、確かにルーちゃんはさっき馬鹿って言った!
本当に真面目に答えてくれてたんだな。
ごめんよ。
俺は謝罪の気持ちを込め、蒸らし終わったお茶をティーカップに丁寧に注ぎ、ルーちゃんへと差し出した。
「どうぞ。ルーカス先生」
「?何故いきなり先生呼び?ありがとう」
俺も向かいのソファに座り、一緒にお茶を飲む。
ルーちゃんは一口飲み『美味いな』と目を丸くした。
でしょでしょ。
エリク直伝だからな。
「でも、学年違うんだから関係なくない?」
「あるさ。階級テストは全校生徒で一斉に行われる。学年は関係ない。階級は上にいくほど人数の枠が少なくなるから、皆ライバルだ。課外授業では、班に分かれ課題をクリアしていく団体点と、個人で課題をクリアする個人点の合計点で順位が決まる」
「へぇ、そうなんだ」
全校生徒ガチバトルってやつだな。
何かすごそう。
「頑張れよ。堅物くんのためにも」
「先生のため?」
「お前をこの学校に飛び級で入学させたことも凄いが、この階級テストで良い成績を出せれば、家庭教師だったユーリも鼻高々さ」
『すごいじゃないか、フィン!さすが私の教え子だ!よく頑張った!』
鼻高々かはよく分からないが、俺が良い点をとれば、そう言って先生は満面の笑みを浮かべて、一緒に喜んでくれるだろう。
光魔法と闇魔法が学べるなら、他はそこそこできたらいいと思っていた。
でも、自分の実力がどの程度なのか、知りたいという気持ちが、むくむくと湧いてくる。
「うん。今の僕の全力を出せるように、頑張ってみる!」
それは魔法誓約書で、ベルボルトも仕組みは分からないらしいが、例えば親が子どもに階級テスト関係のことで関与した時点で、誓約書自体が燃え始め、分かるようになっているらしい。
「しかも、その誓約書には、不正をした場合の莫大な違約金が発生する旨と、最悪の場合、貴族であれば保護者の身分を剥奪する可能性が書いてある」
きちんとペナルティもあるらしい。
まぁ、バレたところで痛くも痒くもなかったら、実行しようとする人がいるかもしれないしな。
「でも、違約金の発生は分かるけど、学校側が生徒の保護者の身分を勝手に剥奪することなんて、できるものなの?」
「それが、できるんやな~。この学校の創設者は、フィン前国王。現在の理事は現国王っていう、変わった学校やねん。他国の生徒の場合は、違約金だけで終わる可能性が高いけどな。まぁ、それだけでも、家が傾くくらいの金額らしいで」
何と恐ろしい。
一度の過ちで、家が潰れてしまう可能性があるなんて。
まぁ、不正さえしなければいい話なのだが。
「じゃあ、まさにその階級テストの結果は正真正銘、実力の結果っていうわけなんだね」
そのテストで良い成績を出せれば、自分にそれなりの実力があると知ることができるし、自信にも繋がるだろうな。
何かドキドキしてきた。
「その通りや。子どもに実力がない、またはないことを世間に知られたくないプライドだけは高い貴族は、入学自体を躊躇する場合もあるらしい。けど、ここでええ成績を叩き出せば、子ども自慢ができて鼻高々やし、入れたがる親も多いねん。それに、この学校の卒業生は、様々な分野の第一線で働いてるエリートも結構いてる。子ども自身が憧れて、夢を抱いて入ってくる場合もある」
「へぇ、そうなんだ」
すごい学校だったんだな。
親の意向で入学させられた子は、すごいプレッシャーを抱えてそうだけど。
「そしてそして最後に、この学校の大目玉はな」
「大目玉?」
まだあるのか。
ベルボルトは、ちょっと勿体つけて一度言葉を切った後、腕を広げて、自慢げに言った。
「在学中に素晴らしい成績、功績を挙げた者には、一度だけ、国王から爵位を授かるチャンスが与えられるんや」
「爵位を?」
「授かるチャンス、やけどな。国王から出された難題をクリアできれば、本物の爵位を手に入れることができ、平民でも貴族になることができる夢の学校っていうのが、この学校最大の売りや。まぁ、滅多にそんな人はいいひんらしいけどな。でも、実際にこの学校に入って、平民から貴族になった人はおるらしいで」
「すごい!そんな人がいるんだ!」
俺が驚きの声を上げた時、それまで黙って話を聞いていたイドが、俺の肩をとんとん、と叩いてきた。
「フィン。ベルボルトの話を聞くのはその辺にして、早く食べてしまわないと昼休み終わるぞ」
「えっ?」
話を聞くのに熱中しすぎて、手が止まっていた。
皆の皿を見ると、三人ともすでに食べ終わっていて、何も残っていない。
そして、その後すぐに予鈴の鐘が鳴ってしまい、俺は慌てて残りのランチを口に詰め込んだのだった。
寮に帰ってきてからも、ベルボルトから聞いた話が衝撃的すぎて、まだ頭の中はそのことでいっぱいだった。
思えば、先生が勧めてくれた学校を選んだ時は、他国で光魔法と闇魔法が学べる環境を、という観点でしか注視していなかった。
校風や学校のシステムについては、あまり考えたことなかったな。
学校なんてどこも似たようなものだろうという、前世の記憶があったせいだろうか。
俺がそう思っていただけで、前世でも学校によっては様々な違いや特色があったのかもしれない。
「きゅ」
「あっ、ごめん。ココ」
すりり、と尻尾で頬を撫でられた。
ココのブラッシングの最中だったのだが、考え事をして手が止まっていた。ブラシを持ち直し、尻尾も満遍なくブラシをかける。
ココは普段は俺の影に潜んでいるので、たまに一緒に遊んだり、こうしてブラッシングしながら、コミュニケーションをとったりしている。
ちなみに、イドには部屋でココを出してもいいか許可は取ってある。
動物苦手な人もいるからね。
「はい、お終い。ツヤツヤもふもふ~」
「きゅ!」
ココの毛の感触を楽しみ、しばらく戯れて遊んでから、ココを影に戻した。
その後、ブラッシングした時に落ちたココの毛を掃除してから、ベッドに横になる。
今日、ベルボルトの話を聞いていて、一つ疑問に思ったことがある。
ベルボルトは実力主義の学校だと言った。
でもそれなら、あのエセフィン先輩が言ってたことは何だったんだろう。
身分の貴賎はないはず、と俺が言った言葉に対して、そんな戯言を信じるなど愚かだな、と鼻で笑われたのは、つい最近の話だ。
つまり、あの先輩は身分によって優劣がつく、と言っていたことになる。
うーん。よく分からないなぁ。
そういえば、ルーちゃんもこの学校の卒業生だって言ってたな。現在教師でもあるし、明日ルーちゃんに聞いてみよう。
翌日の放課後。
「あぁ、勘違いジモンか。あんな奴ほっとけ」
ルーちゃんはそう言うと、嫌そうに顔を顰めた。
光魔法研究室で俺と二人きりの為、ルーちゃんは素モードだ。
俺はティーポットにお湯を注ぎながら、今聞いた言葉を問い返す。
「勘違いって?」
「俺は祖父の名を継いだ高貴なるフィンだとか言ってたんだろ?本当の高貴なやつは、自分で高貴なんて言わないっつーの」
まぁ、確かに。
「身分の貴賎はないはずって言葉に、それは建前だって言ったって?」
「うん。そんなことを信じるなんて、って鼻で笑われた」
「そんな鼻、へし折れ」
できるわけないだろ。
「この学校は実力主義って友達から聞いたんだけど、それだと先輩が言った言葉の意味は何だったのかなって気になってさ。ルーちゃんはどう思う?」
「ただの馬鹿だと思う」
「もう!真面目に答えてよね!」
俺がぷうっと頬を膨らませて睨むと、ルーちゃんは肩をすくめて『真面目に答えたつもりなんだが』と言った。
「まぁ、新入生潰しってやつじゃね?」
「新入生潰し?」
「階級テストがある前に、まだ何も知らない新入生を見つけ、そいつのやる気を削ぐ。フィンは友達に聞くまで、そいつの言葉を信じてか、身分差別がある学校なのかって思ってたんだろ。頑張っても平民の僕なんか身分の前では無駄なんだ、と思わせる。なんなら圧でもかけて、頑張らないように仕向ける。そうやって、ライバルを減らす奴がいるって聞いたことがある」
「せっこ!」
何て、みみっちいことをする人がいるんだ。
そんなことをしても、自分の実力は変わらないだろうに。
馬鹿なのか?
あ、確かにルーちゃんはさっき馬鹿って言った!
本当に真面目に答えてくれてたんだな。
ごめんよ。
俺は謝罪の気持ちを込め、蒸らし終わったお茶をティーカップに丁寧に注ぎ、ルーちゃんへと差し出した。
「どうぞ。ルーカス先生」
「?何故いきなり先生呼び?ありがとう」
俺も向かいのソファに座り、一緒にお茶を飲む。
ルーちゃんは一口飲み『美味いな』と目を丸くした。
でしょでしょ。
エリク直伝だからな。
「でも、学年違うんだから関係なくない?」
「あるさ。階級テストは全校生徒で一斉に行われる。学年は関係ない。階級は上にいくほど人数の枠が少なくなるから、皆ライバルだ。課外授業では、班に分かれ課題をクリアしていく団体点と、個人で課題をクリアする個人点の合計点で順位が決まる」
「へぇ、そうなんだ」
全校生徒ガチバトルってやつだな。
何かすごそう。
「頑張れよ。堅物くんのためにも」
「先生のため?」
「お前をこの学校に飛び級で入学させたことも凄いが、この階級テストで良い成績を出せれば、家庭教師だったユーリも鼻高々さ」
『すごいじゃないか、フィン!さすが私の教え子だ!よく頑張った!』
鼻高々かはよく分からないが、俺が良い点をとれば、そう言って先生は満面の笑みを浮かべて、一緒に喜んでくれるだろう。
光魔法と闇魔法が学べるなら、他はそこそこできたらいいと思っていた。
でも、自分の実力がどの程度なのか、知りたいという気持ちが、むくむくと湧いてくる。
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