教師真由美の密かな「副業」 〜教師と生徒、2人だけの交換条件〜

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先の見えない入り口

先の見えない入り口 ~願望を叶えるために~ 1

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 優也は高鳴る鼓動を落ち着かせるために、駅前のハンバーガー店に入りました。咽ぶ息を隠して注文したセットメニューを受け取ると、窓を前にしたカウンター席に座りました。

 ちょうど夕食時間と重なる店の中は、仕事を終えたOLや学生、サラリーマンで混雑しています。優也は、はっと気付くと後ろに誰も来ない隅の席に移動しました。

 バッグからスマホを取り出し、先程目にした店の名前である「貴賓館」を検索しました。

 すぐにいくつもの検査結果が表示されます。
 その中から店の案内サイトを探して、震える指先でリンクに触れました。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 性感エステサロン貴賓館

 当店はお客様にご満足頂けるハイクラスな施術を提供しております。
 美しい人妻やOLの柔らかな指先は、きっと貴方を至福の極みへと誘う事でしょう。
 AV女優も多数在籍しております。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 優也はサイトのトップにある数行の紹介文を何度も読み返しました。

 柔らかな指先……  至福の極み……

 客に淫らな施術を与える真由美先生の姿が優也の中に浮かびます。

…… 男の勃起に手を添え、優しげな笑みを口元に浮かべる真由美先生……
…… 快楽の高まりに身をよじる客を見つめながら、淫らな手の動きを次第に早めて射精へといざなう真由美先生……

 それは妄想などではなく、あのビルの中で男の客にその身で性のサービスを尽くす艶めかしい先生の姿なのです。

 優也は自分の股間がゆっくりと膨れ上がるのに気付きました。それは熱く硬直し、腫れ上がった茎が行き場のない中で頭をもたげる刹那の喘ぎのようでした。

 彼は氷が溶けて味の薄くなったコーラをストローで口の中に流し込みました。渇いた舌や喉の奥に、あっという間に染み込みます。
 周りの人に気付かれないように、ゆっくりと深呼吸して息を整えようとしますが、胸の鼓動がそれを妨げます。

 彼はサイトに所属している女性達の紹介ページがあるのを見つけました。指先でなぞると20人くらいの女性の写真が並んでいます。
 優也はスマホを顔に近づけ、真由美の写真を探しました。

(あ、、あった せ、先生だ……)

 顔の上半分をかざした手で隠していますが、間違いなくそれは儚い片想いの森沢真由美先生でした。

 店の制服姿でベッドの上に横たわり、妖しげな笑みを口元に浮べた女性は、教室の教壇から優也を見下ろす彼女とは全く別の美しさを漂わせています。
 彼女の写真には「由紀子」との名前が添えられています

(店での名前は「由紀子」なんだ……)

 優也は息をすることさえ忘れてゆっくりと画面上のページをスクロールしました。

…… 店の制服のスカートから覗きみえる美しい脚線……
…… ブラウスの胸元から首筋から漂う大人の女性としての気品……
…… 引き締まったウエストから下への柔らかな曲線……

 そのどれもが、優也にとっては指一本触れる事すら出来ない森沢真由美のもう一つの姿でした。
 それなのに、ずっと叶わぬ片想いを続けている自分を差し置いて、他の男達が彼女の体で性の欲望を満たしているのです。

 優也は写真の下に添えられた店長からの紹介文を何度も読み返しました。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 由紀子さんが初めて店を訪れた時、その美しさに目を奪われました。緊張する彼女の気持ちをゆっくりとほどきながら施術のテクニックをレクチャーする間中、汚れのない美しい人妻に対する自分の罪深さに胸を締め付けられたことを覚えています。

 結婚前は国際線のキャビンアテンダントをされていただけあって、英会話力だけでなくお客様に接するマナーもハイクラスそのものです。

 由紀子さんは人妻でありながら、出張の多い夫を一人で待ち続けるだけの満たされない想いを振り払うために、この仕事を選んだそうです。
 夫婦の営みをかさねながら、愛する夫に悦んで欲しい一心で覚えた艶めかしい舌の動きを、今度は貴方が彼女の夫に代わって味わう番です。
 大切に優しく接して下さい。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(先生……  嘘だよね、知らない男の人に舌でいやらしいことをするなんて嘘だよね…… 身元を誤魔化すために元キャビンアテンダントなんて書いてるけど、本当は僕のクラス担任の森沢真由美先生だろ……   英会話が出来るのは英語の先生だからなのに、全部嘘じゃないか…… 舌の動きを味わって欲しいだなんて…… そんなことしないよね……)

 それは上辺だけの綺麗事に過ぎませんでした。その証拠に、優也の下腹部は先程からずっと、むしろそれ以上に熱を帯びたように硬さを増していたのです。亀頭から漏れる先走りの粘液が制服のズボンから染み出そうな程、その中を濡らしていました。

 優也は股間を何気なくバッグで隠しながら、席の近くにあるトイレに入ったのです。
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