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7歳以降の僕 ♢就職編と見せかけて王宮編♢
15 ✱
しおりを挟むミー兄様が僕の太腿を擦りながら、先程迄よりは幾分柔らかくなったように感じる雰囲気で、穏やかな声のまま僕に質問を続けてくる。
雰囲気が少し柔らかくなったといっても、まだその瞳の奥は暗く仄暗く見えるのだけど。
「レティは、私達にこうして触られるのは嫌ではない?」
ミー兄様がなぜそんな風に思ったのか分からなかったけれど、きちんと僕の気持ちが伝わるように、恥ずかしさを抑えながら口を開く。
それでも僕の頬は真っ赤で、声も触れられる心地良さに震えてしまうが抑えられない。
「大好きな兄様達に触って貰えるのは嬉しい…です。
でも、…さっきのは、恥ずかしくて…」
言いながら僕の股座に顔を埋めるミー兄様を思い出してしまって、最後の方は声が上擦ってしまった。
羞恥に更に頬が熱を持つ。
うう、なんで兄様達はこんなに普通なの…。
「─本当?
それじゃあ…他にこういう事をしたい相手は、いる?」
そう言いながらミー兄様の手がつつつと太腿から僕の未発達な陰部に触れる。
触れるか触れないかの淡い接触に、思わず体が震えた。
ミー兄様の指先の動きが気になって、意識が全部そっちに向いてしまう。
ミー兄様は凄く真面目に問いかけて来てるんだけど、僕はもう冷静に答えるなんて出来なくて、頭で考えるよりも心で思うままに言葉が口から零れ出てしまう。
「こんなこと、兄様達以外とだなんて、嫌、…あっ、ミー兄様、それやめっ…」
兄様達以外とは嫌だと伝えた瞬間、ミー兄様がぱくっと僕の陰茎を下に付いてる小ぶりな陰嚢ごと口に含んでしまった。
舌先で袋からまだ皮も被ったままの竿先までコロコロと飴のように舐め転がされる。
この世界には割礼の儀式が無いのか、僕のは未発達なまま、生まれたままの状態で、舐められる度皮と中がくちゅくちゅと動きズレて、むずむずとした何ともいえない感覚に、腰が無意識に逃げようとずり上がる。
けれど、それも僕の胸部に両手を当てたまま僕の上体を支えているディー兄様の腕と、僕の陰部を舐め転がしながら腰周りを撫でていたミー兄様の両手に阻まれて僅かに身じろげただけで元に戻されてしまった。
「あっ、ぁ…あ!やっ!ダメ、それ…っっ!!」
ゆるゆるとミー兄様が下を舐め転がすのに合わせるように、僕の幼い乳首を人差し指と親指で緩く擦り合わせていたディー兄様が、左胸はそのままに、頭を下げて右の乳首に吸い付く。
乳首を吸われるのは初めてじゃないのに、下も一緒にされてるだけで、もう訳が分からなくなるほど敏感に感じてしまう。
執拗に2人に舐め続けられて、僕はもう何も考えられなくて。
無意識にミー兄様に押し付けるようにカクカクと腰を揺らしながら、快感に背を仰け反らせてディー兄様の口許に胸を押し上げ、声を上げ続けて閉じれ無くなった口からは飲み込めないままに涎が頬を伝っていく。
この時の僕はもう快楽の渦にただただ呑まれてて、そんな僕の様子を兄様達が欲情した眼差しで強く目に焼き付けているのにも気がつけなかったし、前世でもゲームの中の兄様達に恋していた位で自慰すら殆どしていなかった位に性知識の無かった僕は、このミー兄様の行為が前世で言うフェラチオと呼ばれる口淫である事も、ディー兄様にされているのが性対象に施す愛撫である事にも気が付けなかった。
どれくらいそうされていたのか、舐められ続けていた僕が快感に浮かされたまま目尻に涙を伝わせた頃、それまで緩く柔い中にも緩急付けて舐め続けていたミー兄様がいきなりその動きを変えて、今度はちゅっちゅとちゅーちゅーを行き来するように強弱付けながら僕のを吸い上げ出した。
いきなり強くなった気持ちイイに、僕の喉から「ヒッ」と引きつった声が漏れる。
「ひあっ!やっああっ、、やらぁっ、それぇだめ…っっああっ!」
駄目だと言ってもミー兄様が止めてくれないのはもうここまでの行為の中で分かってるけど、強すぎる快感に思わずやめて欲しいと縋ってしまう。
それでもミー兄様は、宥めるように僕の太腿や腰を掌で摩るだけで、口も離さないし、吸うのも止めてくれない。
さっきまでの比じゃない気持ちいいが一気に押し寄せてきて、次第に腰が痺れるような感覚からそれが陰部の先っぽまでを繋ぐようにビリビリとしてきて、そのビリビリがミー兄様に吸われる度に強くなっていく。
「みーに、さま、…だ…め…、なんか出ちゃっ、、やっでっ、出ちゃうっっ、、」
腰からのビリビリがやがて尿意の様に先っぽの出口に向かって這い上がってきて、僕はいつの間にかぼろぼろと瞳から零していた涙を散らす様に首を左右に振ってこれ以上は駄目だとミー兄様に訴える。
…けれど、ミー兄様から返ってきたのは、とても嬉しそうな笑みだった。
それは僕の陰茎を咥えこんでるとは思えない程に綺麗な微笑み。
僕はそんなミー兄様の笑顔を見て絶望した。
ミー兄様は僕が出すのもお構いなしにこのまま吸い続けるつもりだ。
そんなことをしたら、ミー兄様のお口の中に出てしまうのに。
僕が声を出せないままいやいやと緩く首を振り続けている間も、ミー兄様の吸い付く力は緩まなくて。
寧ろ僕が出そうだと言った事で、強弱の付け方が強くなった。
もう僕はできる限り耐えながら首を振るしか出来ない。
涙が零れる瞳をギュッと閉じて、体をふるふると震わせながら、必死にミー兄様の口内に出すなんて出来ないと我慢する。
そんな僕の様子をじっと満足するまで見ていたらしいディー兄様が、徐に僕の胸元から耳元へと口を移動させ、吐息を吹き込むように僕に囁いた。
「達くんだ、レティシオ」
そのディー兄様の色気を詰め込んだ様な声がゾクゾクっと僕の背筋を駆け上がって。
気が付いた時には目の前で星がチカチカ。
視界はぼんやりと白くて、頭の中もまっしろ。
何が起きたのか分からなくて、しばらくそのままぼんやりとして…視界が戻ってきた時には僕の股座から顔を上げたミー兄様が、とても良い笑顔で…。
僕と視点が合ったのを確認したミー兄様は、その笑顔のままゆっくりと、優雅に口を開いた。
ミー兄様の上品な口元から覗く舌の上には、黄身がかった白い液体。
それを僕に見せつけてから、また口を閉じて、そのままこくり、と飲み込んだ。
ええ!?
の!飲み込んだ!!?
僕の今世初めての子種を優越と達成感を混ぜ込んだ様な笑顔で飲み込んだミー兄様は、ディー兄様に「先に貰っちゃってごめんね、兄さん」と言いながら僕の頬にちゅっと口付けてくる。
ディー兄様は、「まあ、今回は仕方がない。だが次は俺の番だ」なんてミー兄様に言いながら、僕の頭をよく頑張ったと言いつつ撫でて、僕の唇にちゅっちゅと柔らかく口付けている。
もう僕は何が何だか、何が起こったのか、もう信じられないって気持ちでいっぱいで。
そこで僕の限界がきてしまった。
まだまだ幼いこの体では色々耐えきれなかったんだと思う。
僕はいつもの様に兄様達に口付けられながら意識を手放していく。
そのもう殆ど瞼が閉じかけた時、意識が眠りに引き摺られる最中に、「これからもずっと…」と兄様のどちらかが言っているのが聞こえた気がしたけれど、もう限界を超えてしまった僕はそのまま抗うことも聞き返す事も出来ないまま、深く眠りについた。
その後に交わされた兄様達の会話も、もちろん僕には一切届かなかった。
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