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5歳の僕 ♢学園編 2♢
15 ✱
しおりを挟む夕食は部屋に運ばれてきた。
我が家でも特別な時にしか食べない様なメニューや食材ばかりで、今日は特別な何かの日だったかと考えてしまう。
うーん、心当たりないなぁ…
デザートは僕の好きな桃のコンフィチュールを使ったヨーグルトと、フォークを入れると中から溶かしチョコレートが出てくる濃厚なガトーショコラ。
どちらもとても美味しかった。
書店ではミー兄様に抱えられての移動、人の目がある昼食とカフェでは1人で椅子に座って、夕食は3人だけだったのでディー兄様の膝の上だった。
大体前日と交代になるようなサイクルで僕を抱えたり、膝に乗せたりされる。
夕食も昼と同じように2人から給餌されたり、僕からの給餌を求められたり。
今まで給餌されるのは当たり前にされてたけど、僕からの給餌を求められることはなかった気がする。
なんて言うか、今日は普段よりも触れ合いが濃い気がする?
本当に何かの特別な日だったかな?
僕の記憶にはなにもない日なんだけど…
食後にお茶をしながら考えてたら、疲れたんだと思われたみたいで早いけどお風呂に行こうと言われた。
多分いつもより早く寝かしつけてくれるんだと思う。
昨日もなかなか寝られなかったから、今になって疲れや眠気がきたんだと心配されたのかも?
引かれる手に素直に従って浴室に。
今日はディー兄様と入る番。
ディー兄様が風呂椅子に座った僕を後から抱えるようにしながら頭を洗ってくれる。
優しく地肌をマッサージするみたいにしながら髪が絡まないように丁寧に梳いたり揉みこんだりして泡立てて声をかけられて洗い流される。
泡が落ちたら、また髪が絡まないように丁寧に、髪の1本1本に揉み込むようにトリートメントされる。
使用人顔負けの技術なんじゃないかと思うくらい気持ちいい。
そのままの姿勢で器用に体用の香石鹸を泡立てて、手で壊れ物を扱うように優しく撫で洗ってくれる。
首から耳裏、肩、腕、手の甲から指先にいって、泡を足しながら指と指股を1本づつ丁寧に撫でられる。
腰の裏側がゾワッとして少し震えてしまう。
それが両手両腕終わったら、泡を多めに取って脇から脇腹を往復されて腰から背中とまた往復される。
さっきよりも長く腰の裏側がゾワゾワする。
何だか今日はいつもと触り方が違う?
背中が終わったみたいで鎖骨から胸の上部、肋から胸の下部を撫で回す様にされて、ゆっくり中心に向かって洗われる。
間で泡を足したり焦らすような緩慢な動きで洗われて、なかなか中心に辿り着かないその動きにいつも洗われる時には気にもしてない胸の先端に意識がいってしまう。
兄様の指が先端に触れた瞬間にピリッと鋭い感覚がして、思わず「ぁっ」と甘えるような声が出てしまった。
ただ洗われてるだけなのに出てしまった声が恥ずかしくて、赤くなる顔を隠すように少し俯くと、背後でディー兄様が笑った気配がした。
そのまま胸を洗い終わった手は泡を継ぎ足しながらお腹に降りていって、下腹から鼠径部を特にゆっくり何回も往復されて、お臍も擽るように時間をかけて洗われた。
ゾワゾワがずっと溜まってくみたいで無意識に膝を擦り合わせてしまう。
太腿から膝、脹脛を包むように洗われ、踵から足先へ。
足の指も1本づつ指股まで丁寧に洗われる。
そこまで終わったら体ごと反対を向かされて、しゃがんでた兄様の肩に手を置く形で立たされる。
泡のついた手で臀部から足の付け根までをゆっくり撫でられて、泡を足し前に回ってきた手が性器とおしりの狭間、後孔も優しく撫で洗っていく。
敏感な部分にくにくにと触れられる度に肩が跳ねそうになるのを堪えながら、兄様が洗い終わるのを待った。
髪の毛のトリートメントと共に体の泡を丁寧に流して、僕を洗い終わった兄様が僕をまた椅子に座らせ、くるりと背中を向けた。
いつもと違う兄様の行動に首を傾げると、見えてないはずの兄様が察したように「今日はご褒美だから、俺の背中も洗ってくれ」と言ってきた。
そうだった! 今日は兄様達のご褒美の日だった!
僕は兄様の背中に対して小さすぎる手に何度も泡を継ぎ足しながら、その広い背中をいつもして貰うみたいに丁寧に優しく洗っていく。
僕が背中全部を洗い終える頃には、兄様は頭も残りの体部分も洗い終わったみたいで、僕から少し離れると頭から体全体までの泡を一気に落とした。
なんかワイルドでカッコイイ!
僕もこんな風にカッコ良く成長したいなあ 。
そのまま兄様に抱えられて浴槽に張られたお湯に肩まで浸かる。
この宿のお風呂が常にそうなのかは知らないけど、薔薇の花弁が浮かべてあった。
湯舟に垂らされてる香油も薔薇だと思う。
とても華やかな香りがする。
温まるまでしっかり浸からされて、上がり際にシャワーで花弁を洗い落とし、ふかふかのバスタオルで体を丁寧に優しく拭かれる。
そのまま脱衣場に置いてあるマッサージ台に連れていかれて、いつもされるみたいに体にマッサージしながら香油を塗り込められていく。
横目にミー兄様が横切るのが見えたから、僕の手入れの間にお風呂に入りに行ったのかな。
本当はお風呂の介助も、手入れも使用人…僕だと専用執事のルーの仕事だと思うんだけど(実際前は使用人がしてくれてたし)。
でももう兄様達が自分達の仕事にしてしまって、寝るまでの準備を一通り交代でしてしまってる。
僕の夜着も、お風呂に一緒に入らない方…今日だとミー兄様が、僕がお風呂から上がる前に用意してしまうし。
使用人の仕事を取ってしまう訳だし、どうかなって思ったりもするけど、兄様達が楽しそうだからなかなか言えなくて…。
でも、今はまだ僕が幼いからいいけど、もう少し成長したら僕1人で入るって言わなくちゃな。
いつまでも兄様達にして貰ってたら、そのうち依存して離れられなくなりそう。
そんな事を考えながらも、マッサージするディー兄様の手が気持ち良すぎて、僕はいつの間にか眠りに落ちていた。
目が覚めると朝で、ベッドでいつも通り兄様達に挟まれるように寝ていた。
髪がいつも通りツヤツヤサラサラなのを見ると、寝た後もしっかりヘアケアまでして乾かしてくれたみたい。
それでも起きないなんて、やっぱり疲れてたのかも。
そのまま起床の時間まで微睡んでたら、ルーが制服や荷物を持って起こしに来てくれた。
宿の部屋まで起こしに来させてごめんね、ルー。
流石のルーは、そこが慣れた邸でなくても完璧に支度の補佐を務めて(僕の支度だけは兄様達がするから)、朝食の準備まで完璧にこなし、一旦邸に戻ってリディを連れ、学園までの送迎の為に再度宿まで迎えに来てくれた。
有能過ぎる僕の執事にも、今度ご褒美をあげようとこっそり決めた。
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