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5.光と闇
その嘴でついばむものは
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「んっ……、ふっ」
ヒデトは奈緒が快楽に悶えていても、
その手を止めようとしない。
むしろ、その様子をみて、
嬉しそうな笑みを顔に浮かべている。
一見爽やかそうなその微笑みは、
見る人にとっては、ブラックジョークならぬ、ブラックスマイルと言えよう。
「奈緒様、固くなってるのは
胸だけではありませんよね。」
「ん~っ、っぅ!!」
「ほら、ここもこんなに濡らして。」
ヌチャ、グチュ
ヒデトは、胸を触っていた手を奈緒の下半身へと移動させて、固くなっているそこを大きな手で包み込む。
上下に擦られるだけでも、どんどんと気持ちよくなっていき、ヒデトの手を濡らしてしまう。
グチュっ、グチャッ、グチュ
何回も緩やかに擦られる。
「んっー!もう……、やめっ!」
頬はこれまで以上に火照ってしまい、
奈緒は意識を保つだけで精一杯だ。
いけそうで、いけない。
もどかしくて、辛くて、
目の端に涙が自然と溢れてくる。
「ほら、私の手がこんなにもベチャベチャになってしまいました。
どうしてくれるんです?」
今までに無いくらい恥ずかしい。
わざわざ、その手を見せなくてもっ!
手を汚された仕返しとばかりに、今度は緩急をつけて摩ってくる。
「ぅんっ……んっー、んっ!!」
「いきそうですか、奈緒様?
ダメですよ……。
ちゃんと我慢してくださいね。」
ヒデトはいつも優しくて、
意地悪な事はこれまでされた事がなかった。
こんな一面もあるなんて。
っていうか、もう無理ーっ!!
気持ち良さで、時間の感覚なんてとうに狂っている。
一体どれほどの時が過ぎたのか。
快楽から逃れようと、首を左に右に傾けても変わらず、徐々に高まっていく。
「ふふっ、奈緒様。
そんな堪らないって顔されても、
私を興奮させるだけですよ。
ほら、目を開けて、窓の外を見て下さい。」
ヒデトは、奈緒の意識をベランダに向けさせる。
「うぅ……ふぅ……、えっ……」
ヒデトの言う通りに、視線をそちらに移動させると、とんでもない光景が目に入った。
なんと、いろんな種類の鳥が手すりにとまって部屋の中を覗き見ている。
さっきまでそんな気配は微塵もなかったのに。
いつの間に……。
「野生の鳥も確かに居ますが、
ここは住宅街です。
バディである可能性が高いでしょう。」
「え、じゃあ……」
「もちろん、私達は見られているという事です。
奈緒様の甘い声につられて、彼らも興味深々ってところですかね。」
「俺、見られて……。
そんな、いやだっ!ヒデトっ!!」
「そんなに慌てなくても。
奈緒様の痴態を他に見せるのは勿体ない。
私がミナト様に怒られてしまいます。」
ファサーーー。
帳のように、ヒデトの大きな羽が俺を包み込む。
鳥たちの視界を遮るのと同時に、
俺の意識も、他を見るなと言わんばかりに、ヒデトの方へとまた戻される。
クチュ、ピチャ
拒絶する声も漏らさないように、
ヒデトは俺の唇に貪りつく。
息もしづらく、少しでも空気を取り込もうとして口が自然に開くと、ヒデトの舌が滑り込んでくる。
逃げても逃げても、ヒデトは俺の舌に絡みついてきた。
「んっ、ぅん、……
んぐっ!むーっ!!」
そして、キスされたまま、
固くなったあそこをまた刺激される。
「ぅんっ、んっ……、
んむっ、っ!!」
奈緒は未だに、その快楽の渦中にいる。
ヒデトのバディが他の鳥を追い払う時に生じた、数多の羽ばたきの音や鳴き声さえも届かない。
側から見える彼らの姿はまるで、
鷹が狙った獲物を独り占めして捕食しているかのようだった。
---そっと爪は隠したままで---
ヒデトは奈緒が快楽に悶えていても、
その手を止めようとしない。
むしろ、その様子をみて、
嬉しそうな笑みを顔に浮かべている。
一見爽やかそうなその微笑みは、
見る人にとっては、ブラックジョークならぬ、ブラックスマイルと言えよう。
「奈緒様、固くなってるのは
胸だけではありませんよね。」
「ん~っ、っぅ!!」
「ほら、ここもこんなに濡らして。」
ヌチャ、グチュ
ヒデトは、胸を触っていた手を奈緒の下半身へと移動させて、固くなっているそこを大きな手で包み込む。
上下に擦られるだけでも、どんどんと気持ちよくなっていき、ヒデトの手を濡らしてしまう。
グチュっ、グチャッ、グチュ
何回も緩やかに擦られる。
「んっー!もう……、やめっ!」
頬はこれまで以上に火照ってしまい、
奈緒は意識を保つだけで精一杯だ。
いけそうで、いけない。
もどかしくて、辛くて、
目の端に涙が自然と溢れてくる。
「ほら、私の手がこんなにもベチャベチャになってしまいました。
どうしてくれるんです?」
今までに無いくらい恥ずかしい。
わざわざ、その手を見せなくてもっ!
手を汚された仕返しとばかりに、今度は緩急をつけて摩ってくる。
「ぅんっ……んっー、んっ!!」
「いきそうですか、奈緒様?
ダメですよ……。
ちゃんと我慢してくださいね。」
ヒデトはいつも優しくて、
意地悪な事はこれまでされた事がなかった。
こんな一面もあるなんて。
っていうか、もう無理ーっ!!
気持ち良さで、時間の感覚なんてとうに狂っている。
一体どれほどの時が過ぎたのか。
快楽から逃れようと、首を左に右に傾けても変わらず、徐々に高まっていく。
「ふふっ、奈緒様。
そんな堪らないって顔されても、
私を興奮させるだけですよ。
ほら、目を開けて、窓の外を見て下さい。」
ヒデトは、奈緒の意識をベランダに向けさせる。
「うぅ……ふぅ……、えっ……」
ヒデトの言う通りに、視線をそちらに移動させると、とんでもない光景が目に入った。
なんと、いろんな種類の鳥が手すりにとまって部屋の中を覗き見ている。
さっきまでそんな気配は微塵もなかったのに。
いつの間に……。
「野生の鳥も確かに居ますが、
ここは住宅街です。
バディである可能性が高いでしょう。」
「え、じゃあ……」
「もちろん、私達は見られているという事です。
奈緒様の甘い声につられて、彼らも興味深々ってところですかね。」
「俺、見られて……。
そんな、いやだっ!ヒデトっ!!」
「そんなに慌てなくても。
奈緒様の痴態を他に見せるのは勿体ない。
私がミナト様に怒られてしまいます。」
ファサーーー。
帳のように、ヒデトの大きな羽が俺を包み込む。
鳥たちの視界を遮るのと同時に、
俺の意識も、他を見るなと言わんばかりに、ヒデトの方へとまた戻される。
クチュ、ピチャ
拒絶する声も漏らさないように、
ヒデトは俺の唇に貪りつく。
息もしづらく、少しでも空気を取り込もうとして口が自然に開くと、ヒデトの舌が滑り込んでくる。
逃げても逃げても、ヒデトは俺の舌に絡みついてきた。
「んっ、ぅん、……
んぐっ!むーっ!!」
そして、キスされたまま、
固くなったあそこをまた刺激される。
「ぅんっ、んっ……、
んむっ、っ!!」
奈緒は未だに、その快楽の渦中にいる。
ヒデトのバディが他の鳥を追い払う時に生じた、数多の羽ばたきの音や鳴き声さえも届かない。
側から見える彼らの姿はまるで、
鷹が狙った獲物を独り占めして捕食しているかのようだった。
---そっと爪は隠したままで---
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