-にゃんでどうしてこうなった世界-

もちもちもふぃ

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3.囚われの華

三つ巴

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――はあっ、はあっ―――

パシンッ!!
最後に思いっきり強くムチをしならせて、身体に当てられた。

「くぁっ……、じゅうっ……」

やっと、10回目……

打たれるたびに身体は反射的に仰け反り、
繋がれた鎖がゆらゆらと揺れる。

俺の身体には、赤く擦れたような痕が複数残っている。
幸いにも、まだ血が滲み出るようなことにはなっていない。
しかし、俺の身体は熱を持ち、ヒリヒリと傷が痛みをもたらす。
なんで、俺ばっかり、こんな目に……。

いや、確かに、非日常の世界に憧れてはいたけれど、
こんなことになるなんて聞いていない。
大人の階段を滝登りするぐらい上りすぎていると思う。

はああ……俺の身体、どうなっちゃうんだ――

「奈緒ちゃーん、しっかりして。
焦点あってないよ――。
ははは、涎も垂らしちゃってる。」

ミツヒコは俺をムチで甚振るのを中断して、
俺の様子を窺う。

俺を痛めつけて、どこが楽しんだろうか。
ミナトと兄弟だからか、口調やしぐさがたまに似てるけど、ミナトはこんなに俺を痛めつけるような事はしなかった。

ミツヒコは、俺の涙や涎で汚れた顔を手で拭いて
俺の顔を上げさせる。

「はあ……、やめ……
もう、ゆるしてくだしゃい」

クロヒョウのナディムと、ミツヒコの両方から責められ、もう息も絶え絶えである。
舌も上手く回らなくて、変な話し方をしてしまう。
なんとか意識を保ってはいるが、頭の中はぐちゃぐちゃで正常とは程遠い。

「あは―――。
可愛い。いいよ、その表情。

よく頑張ったねー。えらい、えらい。
少し休憩させてあげたいけど、
最後に一緒に達しようか。」

「ひゃ――」

ミツヒコはナディムに代わり、俺の前の方へとやって来る。

そして、ナディムの刺激で大きく張りつめてしまったそこを、
ミツヒコは手で包み込むと今度は上下に擦った。
さっきまでとは違った刺激に身体がビクンと震える。

「っああ」

幾度か擦られる度に達してしまうそうになる。

ミツヒコは一旦、その手を止めると、
大きく立ち上がった自身のそれをズボンから取り出し、俺のそれに這わせる。

アツくそそり立ったものを俺のにぴったりと合わせられ、
今度は二人分のものを手で包み上下に擦られる。

手と肉棒という両方から責められ思わず腰が揺れてしまう。
どちらのものかは分からない透明な液はその滑りを加速させ、より快感を与える。

「はぁっ、はぁっ
イイね、これ。

奈緒ちゃんも腰が揺れてる。
気持ち、いいね――。」

「ふぅんっ、ぅん――、
ひゃあ、あああ」

自分では制御をすることができない快感は、
俺の頭の中を真っ白にする。

「っはぁ、ねぇ――

ぬるぬるしてるよ。
やらしいね。」

「やあっ、言わ、ない、でぇっ」

「ふふふ、そろそろかな?
あんまり我慢させても可哀想だもんね。

背中もお尻も真っ赤にしちゃって、
私の付けた痕がくっきりだ。」

ミツヒコは濡れた手で背中をツツーとなぞる。

「いやあああ、」

「痛い?染みるのかな?

でも、ここは全然収まってないよ。
まだまだ元気に欲しがってるね。
痛いのも感じるようになっちゃったのかな?」

「っくぅ……、ああん」

「まあ、それは私にとっては喜ばしい事だよ。
順調に君の開発が進んでいるという事だしね。

今日はナディムがとても喜んでいるみたいだよ。
君の自然エネルギーの力で少し酔ってるみたい。」

そういえば、ミツヒコに前を弄られている間、
クロヒョウのナディムの姿が見えなかった。

ミツヒコに顔をその方向へと向けられ目をやると、
興奮状態のナディムが床でグリングリンと転がっている。

「ふふっ、君の力は末恐ろしいね。
さあ、私たちも最後を楽しもうか――。」





―――無意識の華に酔いしれる―――
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