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すやすや眠っていた
しおりを挟む「 さむっ。」
なぜか自分は真冬に裸で寝ていた。
(おかしい。)
毛布をたぐりよせようと力をこめるも、
思ったよりこない。
(なにかにひっかかってる?)
少し大きいシングルベッドの端の方になにやら丸まっているものがあった。
(なんだ?)
がばっと布団をめくると、
そこには裸の女が気持ちよさそうに寝ていた。
( これは。)
そうだった。
昨日初めてマッチングアプリで彼女と会ったのだった。
夜ご飯を食べて、
話が弾んで、
一緒にバーへ行った。
うまがあった。
そのまま、終電逃しちゃったという彼女に、
俺んち近いよと部屋に招いたのだった。
そのまま流れのままに
彼女を抱いていた。
最近ご無沙汰すぎて、
部屋に連れ込んだの夢かと思った。
それくらい気持ちよかった。
彼女の頭をなでると、
くすぐったそうな顔をして寝ていた。
明るい朝日に照らされた彼女の白い肌を見ていると、
自然に元気になってしまった。
(どうしよう。)
(寝てるしな。)
彼女を抱きしめて眠ることにした。
その前に、
もう目が覚めてしまったから、
コーヒーとタバコでも楽しもうかな?
見るくらいならいいよね?
起きたら、
告白するつもりだ。
俺は真面目なんでね。
遊びでマッチングアプリをしていたわけじゃない。
寒い部屋に、
コーヒーの香りが充満する。
その間をさくように、
タバコに火をつけた。
薄明るい部屋に俺のタバコだけが赤く一点灯されていた。
コーヒーの湯気と
タバコの煙のフィルターごしに、
彼女の寝顔を眺めた。
(綺麗だ。)
朝からむらっとした気分にさせる。
彼女のおでこにキスをおとした。
キスはエスカレートして
首へ、胸へ、おなかへと降らしていった。
起きないで。
起きて。
したいなぁ。
しよ?
でももう少し眺めていたい。
いろんな思いが俺の中でぐるぐるしていく。
「ん…ふぅっ……。」
彼女が声をもらす。
やっぱりやめた。
こんなかわいい寝顔をもっと眺めていたい。
当初の予定通り彼女を抱きしめて、
俺はまた惰眠を貪った。
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