もういい

神奈川雪枝

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気持ちわかった!

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ご飯を作って待つ私の事をいつから彼は邪魔に思うようになったのだろうか。
あんなに、家に帰ったら、あったかい手料理が食べられるのは幸せと言っていた彼なのに。
起きて待ってて、なんて言われていない。
なのに、起きて待つ私を恩着せがましいと思っているのだろうか。
手料理の感想を催促してるように思ってるの?
誕生日も季節のイベントも、忙しい彼にとっては気だるいものでしかないのかもしれない。
「今日は、何時ごろ?」
「ごめん、今日帰れない。」
「 そっか!わかった。頑張ってね。」
「うん。」
その日は私の誕生日だった。
一呼吸おいて、今日、誕生日なのにって一言を飲むこむだけでいい。
早く帰れると言われた日は楽しみで、
待ってるのに、結局彼は連絡もくれないまま帰ってこない時もあった。
クリスマスも、早く上がれるっていって、
久しぶりに一緒に外で食べようって言ってくれて、
外で待ち合わせしたけど、
彼は来なかった。
連絡すらくれなかった。
さすがに、真冬の待ちぼうけは辛かった。
「もういい。」
やっと言えたから、
実家に帰ります。
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