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俺はずっと好きでした。
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なんてことない不倫だった。
ずっと好きだった先輩は既婚者だった。
ただそれだけ。
高校生の時からずっと好きだった。
俺の部活のマドンナ。
サッカー部みんな先輩のことが好きだったんじゃないかと思えるほど、
俺たちの癒しだった。
その時も先輩はサッカー部のエースのキャプテンと付き合っていた。
合宿の時も、
たまに先輩は顔を火照らしていたね。
練習前、
少し早めに部室に近づけば、
中から先輩のものと思わしき声が聞こえた。
俺は入る勇気はなくて、
ただ下半身を硬くしただけだった。
先輩はいつだって
朗らかに笑うんだ。
気持ちを伝えられないまま、
先輩は卒業になってしまった。
そして、
10年ぶりのサッカー部での集まり。
先輩は相変わらず綺麗だった。
キャプテンではない人と結婚したと
あっけからんと笑っていた。
先輩の指には指輪がついていた。
酔っていたんだと思う。
でなきゃこんな大胆な行動、
俺はできる人間じゃない。
先輩の隣に座れた時に、
机の下で、
指輪のついてる手のひらを握った。
先輩はびっくりしていたけど、
笑顔で何事もなく握り返してくれた。
解散となるやいなや、
俺たちは近くのホテルへと入室した。
先輩を抱いたのだった。
細くてしなやかな体は、
相変わらず俺の下半身を硬くさせた。
「豊くん。」
先輩は俺の名前を憶えていてくれた。
「ねぇ。」
「ん?」
無我夢中で先輩にむさぼりつく俺の髪の毛を触りながら、
先輩は怖いことを言う。
「高校生の時さ、
部室前でよく突っ立ってたの、
豊くんでしょ?」
はっとして顔をあげるとにやっと笑った先輩がいた。
「部室のベンチに押し倒されながら、
窓ガラスのほう見てたんだ。」と先輩は静かに話す。
「あのときから?」
先輩は俺を誘導する。
ばれてた。
高校生の時から俺が見てる変態だってばれた。
恥ずかしくて顔が赤くなる。
「ちが。」
「入ってきてもよかったのに。
私ね、キャプテンの事好きじゃなかったの。」
先輩は、怖い話がお上手ですね。
「え?」
「あの人、合宿でもやめてっていうのにやってくるから嫌だったの。」
先輩が好き好んで顔火照らせているのかと思ってましたと、
言いかけた。
先輩の胸は、綺麗な丸みを帯びている。
「吸っていいですか?」
欲望にはかなわない。
「うん。」
先輩は、相変わらずあっけからんと笑う。
先輩の股に顔をうずめてながら、
俺は昔の先輩を思い出す。
先輩は俺の髪の毛をなでながら、
優しく言う。
「豊くんはっ、今っ、なんの、仕事してるのっ?」
「俺っ?」
先輩のやらしいところをなめるのに夢中で答えられない。
先輩は、なんで俺をうけいれてくれたんだろうとふと思う。
先輩は俺の事を好きだったりして?なんて夢も見た。
先輩の中にはいりながら、
手をつないだ。
やっぱり、指輪は幻覚じゃなかった。
「先輩、なんで今日?」
「私ね、家出ようと思ってたの。」
「は?」
「明日ね。」
だからいいのと先輩は笑う。
俺はこの人、なんか手に負えないと思った。
そしたら、
揺れる乳房をみつめていた。
「ねぇ、豊くんはさ、今、満足してる?」
ずっと好きだった人としてるんだから、
最高に幸せだ。
「はい。」
「いいなぁ。」
先輩はどうやら俺に抱かれても
満足じゃないらしい。
悲し。
「あ。出そう。」
先輩は口にいれてくれた。
行為後抱きしめたら、
「私と伊豆にいかない?」
なんて先輩から現実逃避のお誘い。
もちろん、答えはイエスだ。
だって、
先輩は俺の憧れのマドンナなのだから。
ずっと好きだった先輩は既婚者だった。
ただそれだけ。
高校生の時からずっと好きだった。
俺の部活のマドンナ。
サッカー部みんな先輩のことが好きだったんじゃないかと思えるほど、
俺たちの癒しだった。
その時も先輩はサッカー部のエースのキャプテンと付き合っていた。
合宿の時も、
たまに先輩は顔を火照らしていたね。
練習前、
少し早めに部室に近づけば、
中から先輩のものと思わしき声が聞こえた。
俺は入る勇気はなくて、
ただ下半身を硬くしただけだった。
先輩はいつだって
朗らかに笑うんだ。
気持ちを伝えられないまま、
先輩は卒業になってしまった。
そして、
10年ぶりのサッカー部での集まり。
先輩は相変わらず綺麗だった。
キャプテンではない人と結婚したと
あっけからんと笑っていた。
先輩の指には指輪がついていた。
酔っていたんだと思う。
でなきゃこんな大胆な行動、
俺はできる人間じゃない。
先輩の隣に座れた時に、
机の下で、
指輪のついてる手のひらを握った。
先輩はびっくりしていたけど、
笑顔で何事もなく握り返してくれた。
解散となるやいなや、
俺たちは近くのホテルへと入室した。
先輩を抱いたのだった。
細くてしなやかな体は、
相変わらず俺の下半身を硬くさせた。
「豊くん。」
先輩は俺の名前を憶えていてくれた。
「ねぇ。」
「ん?」
無我夢中で先輩にむさぼりつく俺の髪の毛を触りながら、
先輩は怖いことを言う。
「高校生の時さ、
部室前でよく突っ立ってたの、
豊くんでしょ?」
はっとして顔をあげるとにやっと笑った先輩がいた。
「部室のベンチに押し倒されながら、
窓ガラスのほう見てたんだ。」と先輩は静かに話す。
「あのときから?」
先輩は俺を誘導する。
ばれてた。
高校生の時から俺が見てる変態だってばれた。
恥ずかしくて顔が赤くなる。
「ちが。」
「入ってきてもよかったのに。
私ね、キャプテンの事好きじゃなかったの。」
先輩は、怖い話がお上手ですね。
「え?」
「あの人、合宿でもやめてっていうのにやってくるから嫌だったの。」
先輩が好き好んで顔火照らせているのかと思ってましたと、
言いかけた。
先輩の胸は、綺麗な丸みを帯びている。
「吸っていいですか?」
欲望にはかなわない。
「うん。」
先輩は、相変わらずあっけからんと笑う。
先輩の股に顔をうずめてながら、
俺は昔の先輩を思い出す。
先輩は俺の髪の毛をなでながら、
優しく言う。
「豊くんはっ、今っ、なんの、仕事してるのっ?」
「俺っ?」
先輩のやらしいところをなめるのに夢中で答えられない。
先輩は、なんで俺をうけいれてくれたんだろうとふと思う。
先輩は俺の事を好きだったりして?なんて夢も見た。
先輩の中にはいりながら、
手をつないだ。
やっぱり、指輪は幻覚じゃなかった。
「先輩、なんで今日?」
「私ね、家出ようと思ってたの。」
「は?」
「明日ね。」
だからいいのと先輩は笑う。
俺はこの人、なんか手に負えないと思った。
そしたら、
揺れる乳房をみつめていた。
「ねぇ、豊くんはさ、今、満足してる?」
ずっと好きだった人としてるんだから、
最高に幸せだ。
「はい。」
「いいなぁ。」
先輩はどうやら俺に抱かれても
満足じゃないらしい。
悲し。
「あ。出そう。」
先輩は口にいれてくれた。
行為後抱きしめたら、
「私と伊豆にいかない?」
なんて先輩から現実逃避のお誘い。
もちろん、答えはイエスだ。
だって、
先輩は俺の憧れのマドンナなのだから。
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