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第1章 幼児〜少年期編
6.魔法の基礎
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いつのまにか昼前になっていたので、急いで自分の部屋に戻った。
「まずは『サルも歩けば理解できる地理』から読もうかな…」
ファフニエール大陸は主に5つの国にわかれているのを知っているかな!?
(あまりにもふざけすぎているので標準語に訳してまとめていきます…はぁ…)
ファフニエール大陸、通称人族大陸は主に5つの国にわかれている。
北にグレニグ王国
南にエレブレ帝国
東にヴォルグラーデ大国
西にペルデゥ共和国
それらに囲まれているのが、ファヌエル教国。残りの土地は、様々な民族が住んでいるらしい。そして、グレニグ王国は寒いらしく、常に南下を狙っているそうだ。(前世の某国とそっくりだな。)エレブレ帝国は我が国と同じくらいの国力を持ち、戦争が絶えないらしい…というのも、かの国の王族は代々血の気が多いため、好戦的な国民なんだそう。そして、ペルデゥ共和国は商業が盛んらしい。ファヌエル教国は国王ではなく教皇が国のトップで、聖女様がいるらしい。
あまりに本がふざけていたため、精神的に疲れた賢人であったが、気を持ち直して『サルも理解できるヴォルグラーデの歴史』を読み始めた。
(皆さん、もうおわかりかもしれませんが、この本も大変ふざけておりましたので、標準語に訳してまとめて行こうと思います。)
まず、この国の初代国王は、
カケル・トート・イチノセ・ヴォルグラーデ
「えっ…これ、絶対日本人だよね?」
信じられなかった。賢人以外にも日本人がいたことが。正確には賢人は元日本人だが、この世界にはまだ他にも日本人がいるかもしれない、ということに胸が熱くなった。そして、初代国王様には親近感が湧いてきた。同じ日本人として。それから読み進めていくと、この国は、1000年前初代国王様によって建国されたらしい。初代国王様は信じられないほど強かったとか。そして、残されている武勇伝も多い。
例えば、竜をパンチ1発で殴り倒したとか、竜の首根っこを掴んで引きずっていたとか、竜に乗って空に飛んでいたとか…なぜか竜の話ばかりだったが、本当かどうかは不確かだ。そして、初代国王様が亡くなってからは帝国との戦いが始まり、今も続いている、というところで本は終わっていた。
初代国王様は日本人という衝撃の事実を知り、いまだに頭の混乱が収まらない賢人だったが、いよいよお待ちかねの魔法書、『サルも使える初級魔法』を手に取り、覚悟を決めて本を開いた。そこに書かれてあったのは、“まずはステータスの儀を受けるべし”という一言だった。少し気落ちしながらも、魔力増加と魔力操作について調べると、“魔力を極限まで消費する,,“魔力を体の様々なところに動かす,,と書かれていた。
「まずはこの2つを毎日やろう!基礎は大切。」
(ところで、本当にステータスの儀をしなければ魔法は使えないのか?)
賢人は考えた。ステータスの儀とは神様からステータスをいただくことで、ステータスが見られるようになると書かれていた。では、魔法はいつ使えるようになるのか、ステータスの儀を終えればすぐ使えるようになるというのはおかしいのではないか。
(よし。試しに魔法を使ってみよう。そうすればわかるはずだ。)
「えーっと、魔法の使い方は…っと、《イメージ》か。よし!!いくぞ!」
(火!!)
「うおっ!!あっぶねー!使えたけど…これは外でしかやれないな。」
こうして賢人はステータスの儀の前に魔法を使うという非常識なことを始めるのであった。
「よーし!魔法訓練開始だ!!」
「まずは『サルも歩けば理解できる地理』から読もうかな…」
ファフニエール大陸は主に5つの国にわかれているのを知っているかな!?
(あまりにもふざけすぎているので標準語に訳してまとめていきます…はぁ…)
ファフニエール大陸、通称人族大陸は主に5つの国にわかれている。
北にグレニグ王国
南にエレブレ帝国
東にヴォルグラーデ大国
西にペルデゥ共和国
それらに囲まれているのが、ファヌエル教国。残りの土地は、様々な民族が住んでいるらしい。そして、グレニグ王国は寒いらしく、常に南下を狙っているそうだ。(前世の某国とそっくりだな。)エレブレ帝国は我が国と同じくらいの国力を持ち、戦争が絶えないらしい…というのも、かの国の王族は代々血の気が多いため、好戦的な国民なんだそう。そして、ペルデゥ共和国は商業が盛んらしい。ファヌエル教国は国王ではなく教皇が国のトップで、聖女様がいるらしい。
あまりに本がふざけていたため、精神的に疲れた賢人であったが、気を持ち直して『サルも理解できるヴォルグラーデの歴史』を読み始めた。
(皆さん、もうおわかりかもしれませんが、この本も大変ふざけておりましたので、標準語に訳してまとめて行こうと思います。)
まず、この国の初代国王は、
カケル・トート・イチノセ・ヴォルグラーデ
「えっ…これ、絶対日本人だよね?」
信じられなかった。賢人以外にも日本人がいたことが。正確には賢人は元日本人だが、この世界にはまだ他にも日本人がいるかもしれない、ということに胸が熱くなった。そして、初代国王様には親近感が湧いてきた。同じ日本人として。それから読み進めていくと、この国は、1000年前初代国王様によって建国されたらしい。初代国王様は信じられないほど強かったとか。そして、残されている武勇伝も多い。
例えば、竜をパンチ1発で殴り倒したとか、竜の首根っこを掴んで引きずっていたとか、竜に乗って空に飛んでいたとか…なぜか竜の話ばかりだったが、本当かどうかは不確かだ。そして、初代国王様が亡くなってからは帝国との戦いが始まり、今も続いている、というところで本は終わっていた。
初代国王様は日本人という衝撃の事実を知り、いまだに頭の混乱が収まらない賢人だったが、いよいよお待ちかねの魔法書、『サルも使える初級魔法』を手に取り、覚悟を決めて本を開いた。そこに書かれてあったのは、“まずはステータスの儀を受けるべし”という一言だった。少し気落ちしながらも、魔力増加と魔力操作について調べると、“魔力を極限まで消費する,,“魔力を体の様々なところに動かす,,と書かれていた。
「まずはこの2つを毎日やろう!基礎は大切。」
(ところで、本当にステータスの儀をしなければ魔法は使えないのか?)
賢人は考えた。ステータスの儀とは神様からステータスをいただくことで、ステータスが見られるようになると書かれていた。では、魔法はいつ使えるようになるのか、ステータスの儀を終えればすぐ使えるようになるというのはおかしいのではないか。
(よし。試しに魔法を使ってみよう。そうすればわかるはずだ。)
「えーっと、魔法の使い方は…っと、《イメージ》か。よし!!いくぞ!」
(火!!)
「うおっ!!あっぶねー!使えたけど…これは外でしかやれないな。」
こうして賢人はステータスの儀の前に魔法を使うという非常識なことを始めるのであった。
「よーし!魔法訓練開始だ!!」
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