超人ゾンビ

魚木ゴメス

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 類は友を呼ぶとは本当だった。

 Tは魔獄も自分に劣らない母乳マニアだと知って、ますます親近感が沸いていた。

 魔獄は五十歳、Tの実年齢より三つ上だが、精神年齢はTと同じく中一レベルだった。

 いつの間にかTは魔獄をおやっさんと呼んでいて、その口調には一切の遠慮がなくなっていた。

「おやっさん、蛮神会だっけ、自来也組の系列に入った──そこ潰してやるよ。ごちそうになったお礼だ」

「なんだとっ、T、おめえ……」

「気を悪くしたかい? 出しゃばった口を利いて……」

「そんなこたぁねえさ。嬉しいよ。でも潰すったってなぁ……まさかとは思うが、それおめえ一人でやるってのか?」

「オレ一人でだよ」

「まぁ、おめえの凄さは目の前で見てるからよく知ってるけどよ、ほんとに一人で大丈夫か?」

「任せときなって」

「…………」

 魔獄はTの目を真っ直ぐに見つめる。

 Tも摩周湖のように澄んだ瞳で魔獄を見つめ返す。

 事情を知らない者が見たら勘違いしそうな雰囲気だった。

 やおら魔獄は自身の右腿をポーンと叩いた。

「よっしゃ! 俺はおめえを信じるぜぇ! 万が一のときゃ、骨は俺が拾ってやる。心配すんな。そこでと言っちゃなんだがT! 俺は今ここでおめえと固めのさかずきをしてえ。受けてくれるか?」

「ああ、いいよ」

「よしっ、決まった! T! 俺とおめえに相応しいとっておきの固めの盃を思いついたぜ。トヨっ! 脱げっ!」

「!?」

 言われたトヨも、聞いたTも、一瞬不思議そうな顔をしたが、お互いすぐに理解したようだった。

 にっこりと微笑むとトヨは体にぴったり張り付いたラメ入りの真っ赤なミニスカドレスを胸元から一気に引き下ろした。

 ブルルルルウン! 

 という音が聞こえた気がした。

 神々こうごうしいまでに感動的な双乳があらわになった。

 Tに食い入るように見つめられて恥ずかしいのか、トヨの顔は真っ赤に上気している。

「そうだぜ、T。俺たちは今からこのトヨの母乳を一緒に飲み干すのよ。俺とおめえは義兄弟ならぬ乳兄弟ちきょうだいになるのよ。言っとくがトヨの母乳量は半端じゃねえぞ。満漢全席を腹に入れたあとで、おめえにトヨの母乳を最後まで飲み尽くすことができるか? どうだ? 俺にはできるぜ。俺にとっちゃ母乳は別腹だからな。おめえがトヨのパイオツに心を奪われてたのは先刻承知よ。他の野郎だったらただではおかねえところだが、おめえなら許す。それどころかトヨを譲ってやってもいいくらいだ。さぁ準備はいいか? いくぜっ!」

 魔獄が言い終わらないうちにTはトヨの右乳首に吸い付き猛烈な吸飲を開始した。

「おっとこいつは一本取られたぜ」

 すぐさま魔獄もトヨの左乳首に吸い付いた。
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