超人ゾンビ

魚木ゴメス

文字の大きさ
上 下
87 / 155

87

しおりを挟む
 類は友を呼ぶとは本当だった。

 Tは魔獄も自分に劣らない母乳マニアだと知って、ますます親近感が沸いていた。

 魔獄は五十歳、Tの実年齢より三つ上だが、精神年齢はTと同じく中一レベルだった。

 いつの間にかTは魔獄をおやっさんと呼んでいて、その口調には一切の遠慮がなくなっていた。

「おやっさん、蛮神会だっけ、自来也組の系列に入った──そこ潰してやるよ。ごちそうになったお礼だ」

「なんだとっ、T、おめえ……」

「気を悪くしたかい? 出しゃばった口を利いて……」

「そんなこたぁねえさ。嬉しいよ。でも潰すったってなぁ……まさかとは思うが、それおめえ一人でやるってのか?」

「オレ一人でだよ」

「まぁ、おめえの凄さは目の前で見てるからよく知ってるけどよ、ほんとに一人で大丈夫か?」

「任せときなって」

「…………」

 魔獄はTの目を真っ直ぐに見つめる。

 Tも摩周湖のように澄んだ瞳で魔獄を見つめ返す。

 事情を知らない者が見たら勘違いしそうな雰囲気だった。

 やおら魔獄は自身の右腿をポーンと叩いた。

「よっしゃ! 俺はおめえを信じるぜぇ! 万が一のときゃ、骨は俺が拾ってやる。心配すんな。そこでと言っちゃなんだがT! 俺は今ここでおめえと固めのさかずきをしてえ。受けてくれるか?」

「ああ、いいよ」

「よしっ、決まった! T! 俺とおめえに相応しいとっておきの固めの盃を思いついたぜ。トヨっ! 脱げっ!」

「!?」

 言われたトヨも、聞いたTも、一瞬不思議そうな顔をしたが、お互いすぐに理解したようだった。

 にっこりと微笑むとトヨは体にぴったり張り付いたラメ入りの真っ赤なミニスカドレスを胸元から一気に引き下ろした。

 ブルルルルウン! 

 という音が聞こえた気がした。

 神々こうごうしいまでに感動的な双乳があらわになった。

 Tに食い入るように見つめられて恥ずかしいのか、トヨの顔は真っ赤に上気している。

「そうだぜ、T。俺たちは今からこのトヨの母乳を一緒に飲み干すのよ。俺とおめえは義兄弟ならぬ乳兄弟ちきょうだいになるのよ。言っとくがトヨの母乳量は半端じゃねえぞ。満漢全席を腹に入れたあとで、おめえにトヨの母乳を最後まで飲み尽くすことができるか? どうだ? 俺にはできるぜ。俺にとっちゃ母乳は別腹だからな。おめえがトヨのパイオツに心を奪われてたのは先刻承知よ。他の野郎だったらただではおかねえところだが、おめえなら許す。それどころかトヨを譲ってやってもいいくらいだ。さぁ準備はいいか? いくぜっ!」

 魔獄が言い終わらないうちにTはトヨの右乳首に吸い付き猛烈な吸飲を開始した。

「おっとこいつは一本取られたぜ」

 すぐさま魔獄もトヨの左乳首に吸い付いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ!

コバひろ
大衆娯楽
格闘技を通して、男と女がリングで戦うことの意味、ジェンダー論を描きたく思います。また、それによる両者の苦悩、家族愛、宿命。 性差とは何か?

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選

上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。 一人用の短い恋愛系中心。 【利用規約】 ・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。 ・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。 ・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...