12 / 155
12
しおりを挟む
「冗談抜きオレどうしたらいいの? まだチャンスあるの? この先オレの人生。オレはどこに行って何をしたらいいんだ? いっそ狂っちまえば楽なのに。もう狂っちゃっていいんだよ、オレ。狂え! 発狂しろ! 本当の意味で発狂しろ! 発狂した後のことなんか知らん。どうでもいい。……いや、最初から発狂してたんじゃないのかオレは? 母親と父親がそもそも狂ってるだろ。そいつらに育てられた時点で。だから人生のチャンスを全部棒に振ってきたわけで。だいたい正直言ってオレ、自分はまだ正気だと思ってるからな。狂ってるだろ。狂人は自分のこと狂ってるとは思わないって言うし。オレよく自分で頭おかしいって言うけど、本心じゃ正気だと思ってるし。だから既に狂ってるんじゃないのか。ていうか壊れてるんじゃないのか? オレの頭。最初から。オレほんとにどうしたらいいんだ? もう自分の頭・判断力が信じられん。オレの思考回路って、正しい答えを導き出せるのか? あるいはレミングと同じように最初から破滅するようにプログラミングされてるのかも知れん。どう行動しても、破滅。どう足掻いても、破滅」
さっきから自分の親を父親母親と言ったり、おふくろおやじと言ったり、ときにはババアジジイと言ったり、呼称が統一されていない。
どうしたらいいのとか、聞くまでもないだろう。まだチャンスはあるのかとか、あるわけないだろう。
さっきから自分の親を父親母親と言ったり、おふくろおやじと言ったり、ときにはババアジジイと言ったり、呼称が統一されていない。
どうしたらいいのとか、聞くまでもないだろう。まだチャンスはあるのかとか、あるわけないだろう。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる