10 / 155
10
しおりを挟む
(つづき)
ハッキリ言って雰囲気が合わなかった。すぐバレー部やめようとしたけど、当時親友だったヒロキって奴がやるって言ったから、何でもバレー部に知ってる先輩がいて、やめるとその先輩にぶん殴られるかもしれんつって、顧問に半ば強迫されるような形で、はい、やってみます、て言った。あの時点でオレとあいつの友情は終ったんだよ。あのときオレはやめれたのに付き合っちゃったんだよな、あいつを見捨てられなくて。この時点で奴はオレを裏切った、オレとの友情を捨てたことに気付かなくて。それに一年後には新しくできる中学に戻るってわかってたんだよな、なら一年間は奴のことほっとけばよかったんだよ、何も義理立てしてバレー部付き合う必要なかったんだよ。それに案の定、自分の保身の為に、バレー部入った後、速攻オレを見捨てやがったもんな、あいつ。ほんと先の見通しも人を見る目も甘いつーかバカだったねオレは。て今はどうなんだ? あいつが、はい、やってみます、て言ったとき、あいつはオレを裏切ったんだから、おまえもあいつを裏切ってバレー部一人抜けすればよかったんだよ。何で自分の保身の為にオレを裏切った奴に義理立てしてバレー部入ったんだ? あいつはオレを裏切り、オレはあいつを裏切らなかった、一方的に損したのはオレだけど。デカ過ぎて奇跡が起きない限り、取り戻せない損だがな! 人間としてはオレの勝ちだ。でもあいつ、オレよりよっぽどいい人生送ってんじゃねえの。どうなんだ? オレを愚弄した、苛めた奴ら、今破滅してんのか? 奴らに天罰は下ったのか? 高校時代も母親と父親の意に沿うように、糞の役にも立たない勉強に時間を費やしただけ。断言できる。勉強は、オレの人生に全く! 役立ってない! 今のオレのザマを見ればわかるだろ! で、今のオレにどんなチャンスが残されてるってんだ? ……フン、いよいよ遺書じみてきたな」
ハッキリ言って雰囲気が合わなかった。すぐバレー部やめようとしたけど、当時親友だったヒロキって奴がやるって言ったから、何でもバレー部に知ってる先輩がいて、やめるとその先輩にぶん殴られるかもしれんつって、顧問に半ば強迫されるような形で、はい、やってみます、て言った。あの時点でオレとあいつの友情は終ったんだよ。あのときオレはやめれたのに付き合っちゃったんだよな、あいつを見捨てられなくて。この時点で奴はオレを裏切った、オレとの友情を捨てたことに気付かなくて。それに一年後には新しくできる中学に戻るってわかってたんだよな、なら一年間は奴のことほっとけばよかったんだよ、何も義理立てしてバレー部付き合う必要なかったんだよ。それに案の定、自分の保身の為に、バレー部入った後、速攻オレを見捨てやがったもんな、あいつ。ほんと先の見通しも人を見る目も甘いつーかバカだったねオレは。て今はどうなんだ? あいつが、はい、やってみます、て言ったとき、あいつはオレを裏切ったんだから、おまえもあいつを裏切ってバレー部一人抜けすればよかったんだよ。何で自分の保身の為にオレを裏切った奴に義理立てしてバレー部入ったんだ? あいつはオレを裏切り、オレはあいつを裏切らなかった、一方的に損したのはオレだけど。デカ過ぎて奇跡が起きない限り、取り戻せない損だがな! 人間としてはオレの勝ちだ。でもあいつ、オレよりよっぽどいい人生送ってんじゃねえの。どうなんだ? オレを愚弄した、苛めた奴ら、今破滅してんのか? 奴らに天罰は下ったのか? 高校時代も母親と父親の意に沿うように、糞の役にも立たない勉強に時間を費やしただけ。断言できる。勉強は、オレの人生に全く! 役立ってない! 今のオレのザマを見ればわかるだろ! で、今のオレにどんなチャンスが残されてるってんだ? ……フン、いよいよ遺書じみてきたな」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる