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キャラダイスでの大事件
誘拐事件の後始末
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・誘拐事件の後始末
冒険者ギルドと死霊術士ギルド、両ギルド長が同じ部屋に集まって顔を突き合わせている。タンポポは念の為、死霊術士ギルドで他の死霊術士たちに保護されているらしい。冒険者ギルドに貼られている依頼が取り下げられない限り、タンポポの身は危険にさらされ続ける故の判断であると死霊術士ギルド長、マドラーが俺に教えてくれた。付け加えると俺が憑依していたタンポポの服は彼女の名誉を守るためにマドラーがしっかりと回収してくれたので、現在の俺はただのリッチーのようなものということになる。
このふたつのギルドは仲が悪いというわけではないのだが、冒険者ギルドの方が大きく国も力を入れているため、冒険者ギルドの方が立場が若干上だという認識が一般的らしい。しかし、この状態を見る限り一般論が間違っているのだろう。
「アレックス坊や。これは冒険者ギルドの責任問題だと思うのですが、いかがですか?」
「▲、▲▲▲▲▲」
「ただいま確認中というのはギルド長でなくても受付でも聞ける言葉なんです、ギルド長からしか聞けない言葉を聞きたいと思っているのですが?」
見た目17や18の少女に見える女性、マドラーに対し、めちゃくちゃデカくごつい爺さんが冷や汗をかいて頭を下げている。これはきっとギルド間の関係というよりもこのギルド長同士の関係性そのものなのだろう。というか俺はここにいていいのだろうか?
「▲▲▲▲▲」
暫くすると精悍な顔つきの男といっしょにエリザベスがやってきた。とてもしおらしくなっているので、エリザベスはどうやらこってりたっぷりと絞られた後らしい。男が声を発するとエリザベスは泣きべそをかきながら頭を下げる。まずはアレックスへ、そして続いてマドラーにも頭を下げる。この世界の貴族の常識というのはわからないが、貴族は簡単には頭を下げてはいけない存在なのではなかろうか? 俺の予想は当たっていたようで頭を下げられた2人は慌てながら口を開く。
「わ、わかりました。しっかりと謝罪を受け取らせていただきました。しかし、どうやって場を鎮めるかそれが問題なんです。死霊術士ギルドとしてはただでさえ、詐欺師などに死霊術士の名前を騙られて低い死霊術士の地位が更に落ちるのは困るので……誘拐事件そのものをなかったことにしたいと思っています。これはタンポポ当人からの願いでもあります」
マドラーが口を開くと領主やアレックスも口を開く。話し合いはマドラーの言葉しかわからないのでかなり断片的にしかわからないが、要点をまとめると、領主と冒険者ギルドとしては領主からの依頼が詐称されたものだと発表はしたくない。死霊術士ギルドとしては誘拐犯の汚名を完全に拭い去りたい。この2つの条件をクリアするには事が大きくなりすぎてしまっている。
領主は死霊術士ギルドに金を払うから誘拐未遂の汚名を被ってほしいと無茶を言っているようだ。罪はもちろん不問にすると言っているようだが、世間の眼は冷たくなるのは間違いない。そうまでしなければいけないのは、領主が冒険者たちからの信頼を無くすと有事の際に大変になるかららしい。
この場に限って言えば一番気の毒なことになっているのは、エリザベスだ。当事者だというのに発言権らしい発言権を持たず、事の重大さを見せつけられる。子どもがした悪戯がここまで大きくなるなんて本人には予想ができないだろう。誰かが発言するたびにびくっと身体を震わせておろおろとする子どもを見るのは気分がいいものではない。これがお灸の1つなのかもしれない。だとしたら効果抜群だろう。しかし、気になるのはなんか時々目が合っている気がする。おろおろしているので視線が定まっていないからそう感じるだけかもしれないが……何か言いたそうに口を開こうとするたびに周りをおろおろと見渡すときに目が合っている気がする。
気のせいかもしれないが、話が平行線になっているようなので当事者からの意見を聞くのもいいだろう。
「マドラー?」
「はいっ! なんですか?」
俺がマドラーを呼ぶとマドラーがばね仕掛けの玩具のように跳ねあがり、首が飛んでいくのではないかという速度で若干興奮した顔をこちらに向けてくる。若干怖い。
「エリザベスが何か言いたそうにしてる。一応、意見を聞いてやってほしい」
「ふむ……エリザベス様、何か考えがありますか?」
全く目線を合わせてくれなかった大人たちから急に注目されてエリザベスは慌てながら、口を開く。最初に深々と頭を下げているので本当に大反省しているようだ。エリザベスが語ったのは正直に本当のことをエリザベス自身の口で説明させてほしいという話だった。しかし、それでは角が立つから大人たちが雁首揃えて話し合いをしている。大人たち3人が難しい顔をしているものだからエリザベスの表情も少しずつ曇っていく。
「仮に……タンポポが誘拐未遂の汚名を被ったとしよう。そうだな……あらかじめ鞄に憑依していて、領主たちは何の調べもせず安全な鞄として娘に与え、俺が不思議な力で娘に鞄の中に入るように仕向けながら指名依頼を出すようにしたとしよう。そんなこと出来るわけがないということはマドラーが良く知っていると思うが」
俺個人としては、エリザベスの考えを支持したい。で、あれば俺のできることはエリザベスの代わりにメリットを示すことぐらいだ。マドラーが俺の言葉を嬉々として翻訳して話してくれる。
「領主の家は死霊術や魔法に対して無能であると晒すようなものだがそれは大丈夫なのか? それにこの世界にも噂好きの出歯亀はいるんだろう、もしも俺たちの金を渡して誘拐事件の汚名を被ってもらったなんて噂が流れたらどうなる? 立場の弱いDランク冒険者が領主の命令に背くことができず汚名を被った。信頼は崩れるだろうな。しかし、エリザベスなら別だ」
マドラーがなんと説明してくれているかはわからないが、エリザベスの表情が少しずつ明るくなってきているので大丈夫だと思ってそのままの方向で話を進めていく。
「領主の娘が家出のために父にねだって、お菓子をたくさん買ってくる依頼を出した。しかし、それはエリザベスの家出計画だった。立場の弱いDランク冒険者は領主の娘に逆らえず、しかし家出も手伝うわけにもいかず1日遊んでいた。娘が家にいないとわかった領主は誘拐事件として依頼を出す。すぐに報告しなかったDランク冒険者にも責任は少しあるが、領主は父としての当然の責務を果たした。そして、無事見つかった娘をこってり叱るという責務も果たした。娘もしっかりと反省している。領主は迷惑料として関わった人たちに金を渡した。どっちが冒険者や領民たちにとって心証がいいかは明らかだと思う」
大人たちの表情も難しいモノから和らいでいく。3人は隠すことが念頭にあったから正直に話した方がいいという大事なことを見落としていただけなのだ。問題を解決するだけであれば、俺の示すメリットはこれぐらいでいいだろう。あとは俺よりももっと頭のいい3人がブラッシュアップをしてくれるはずだ。ここから先は俺のおせっかいである。
「しかし、冒険者ギルドとしてはきちんと罰を与えなければならない。依頼の詐称は重罪……だったよな? エリザベス、週に2回ぐらい冒険者ギルドの職員として外に出てみないか? タンポポと相談になるが俺と組んで町の中を飛び回るのもいい。依頼料はタンポポと俺がもらうことになるが」
元はと言えば、エリザベスは家が息苦しいと感じていての反抗であり犯行だ。であれば、外にだしてやればいい。年頃の女の子だ、貴族の世界の社会も大事だが刺激的な冒険者ギルドの社会を覗くのもいいだろう。マドラーが俺の言葉を訳すとアレックスと領主は目を剥いて驚いていたが、エリザベスは領主ににっこにこの笑顔になり大きく頷いている。一応、罰という体裁なのでもう少しだけ嫌そうな表情をしてもらいたい。領主も元々娘に甘いのだろう。娘の笑顔に負けて頷く。アレックスも頷かざるを得ない。
エリザベスが立ち上がり、俺の方に向き直り貴族らしい上品なお辞儀をする。
「……………………領主様。エリザベス様には死霊を見る施術は行っていますか?」
「▲▲▲▲! ▲▲▲▲」
「▲▲!」
「おめでとうございます。エリザベス様には聖騎士の素質があります」
どうやら、まだまだ大騒ぎは終わりそうになかった。
冒険者ギルドと死霊術士ギルド、両ギルド長が同じ部屋に集まって顔を突き合わせている。タンポポは念の為、死霊術士ギルドで他の死霊術士たちに保護されているらしい。冒険者ギルドに貼られている依頼が取り下げられない限り、タンポポの身は危険にさらされ続ける故の判断であると死霊術士ギルド長、マドラーが俺に教えてくれた。付け加えると俺が憑依していたタンポポの服は彼女の名誉を守るためにマドラーがしっかりと回収してくれたので、現在の俺はただのリッチーのようなものということになる。
このふたつのギルドは仲が悪いというわけではないのだが、冒険者ギルドの方が大きく国も力を入れているため、冒険者ギルドの方が立場が若干上だという認識が一般的らしい。しかし、この状態を見る限り一般論が間違っているのだろう。
「アレックス坊や。これは冒険者ギルドの責任問題だと思うのですが、いかがですか?」
「▲、▲▲▲▲▲」
「ただいま確認中というのはギルド長でなくても受付でも聞ける言葉なんです、ギルド長からしか聞けない言葉を聞きたいと思っているのですが?」
見た目17や18の少女に見える女性、マドラーに対し、めちゃくちゃデカくごつい爺さんが冷や汗をかいて頭を下げている。これはきっとギルド間の関係というよりもこのギルド長同士の関係性そのものなのだろう。というか俺はここにいていいのだろうか?
「▲▲▲▲▲」
暫くすると精悍な顔つきの男といっしょにエリザベスがやってきた。とてもしおらしくなっているので、エリザベスはどうやらこってりたっぷりと絞られた後らしい。男が声を発するとエリザベスは泣きべそをかきながら頭を下げる。まずはアレックスへ、そして続いてマドラーにも頭を下げる。この世界の貴族の常識というのはわからないが、貴族は簡単には頭を下げてはいけない存在なのではなかろうか? 俺の予想は当たっていたようで頭を下げられた2人は慌てながら口を開く。
「わ、わかりました。しっかりと謝罪を受け取らせていただきました。しかし、どうやって場を鎮めるかそれが問題なんです。死霊術士ギルドとしてはただでさえ、詐欺師などに死霊術士の名前を騙られて低い死霊術士の地位が更に落ちるのは困るので……誘拐事件そのものをなかったことにしたいと思っています。これはタンポポ当人からの願いでもあります」
マドラーが口を開くと領主やアレックスも口を開く。話し合いはマドラーの言葉しかわからないのでかなり断片的にしかわからないが、要点をまとめると、領主と冒険者ギルドとしては領主からの依頼が詐称されたものだと発表はしたくない。死霊術士ギルドとしては誘拐犯の汚名を完全に拭い去りたい。この2つの条件をクリアするには事が大きくなりすぎてしまっている。
領主は死霊術士ギルドに金を払うから誘拐未遂の汚名を被ってほしいと無茶を言っているようだ。罪はもちろん不問にすると言っているようだが、世間の眼は冷たくなるのは間違いない。そうまでしなければいけないのは、領主が冒険者たちからの信頼を無くすと有事の際に大変になるかららしい。
この場に限って言えば一番気の毒なことになっているのは、エリザベスだ。当事者だというのに発言権らしい発言権を持たず、事の重大さを見せつけられる。子どもがした悪戯がここまで大きくなるなんて本人には予想ができないだろう。誰かが発言するたびにびくっと身体を震わせておろおろとする子どもを見るのは気分がいいものではない。これがお灸の1つなのかもしれない。だとしたら効果抜群だろう。しかし、気になるのはなんか時々目が合っている気がする。おろおろしているので視線が定まっていないからそう感じるだけかもしれないが……何か言いたそうに口を開こうとするたびに周りをおろおろと見渡すときに目が合っている気がする。
気のせいかもしれないが、話が平行線になっているようなので当事者からの意見を聞くのもいいだろう。
「マドラー?」
「はいっ! なんですか?」
俺がマドラーを呼ぶとマドラーがばね仕掛けの玩具のように跳ねあがり、首が飛んでいくのではないかという速度で若干興奮した顔をこちらに向けてくる。若干怖い。
「エリザベスが何か言いたそうにしてる。一応、意見を聞いてやってほしい」
「ふむ……エリザベス様、何か考えがありますか?」
全く目線を合わせてくれなかった大人たちから急に注目されてエリザベスは慌てながら、口を開く。最初に深々と頭を下げているので本当に大反省しているようだ。エリザベスが語ったのは正直に本当のことをエリザベス自身の口で説明させてほしいという話だった。しかし、それでは角が立つから大人たちが雁首揃えて話し合いをしている。大人たち3人が難しい顔をしているものだからエリザベスの表情も少しずつ曇っていく。
「仮に……タンポポが誘拐未遂の汚名を被ったとしよう。そうだな……あらかじめ鞄に憑依していて、領主たちは何の調べもせず安全な鞄として娘に与え、俺が不思議な力で娘に鞄の中に入るように仕向けながら指名依頼を出すようにしたとしよう。そんなこと出来るわけがないということはマドラーが良く知っていると思うが」
俺個人としては、エリザベスの考えを支持したい。で、あれば俺のできることはエリザベスの代わりにメリットを示すことぐらいだ。マドラーが俺の言葉を嬉々として翻訳して話してくれる。
「領主の家は死霊術や魔法に対して無能であると晒すようなものだがそれは大丈夫なのか? それにこの世界にも噂好きの出歯亀はいるんだろう、もしも俺たちの金を渡して誘拐事件の汚名を被ってもらったなんて噂が流れたらどうなる? 立場の弱いDランク冒険者が領主の命令に背くことができず汚名を被った。信頼は崩れるだろうな。しかし、エリザベスなら別だ」
マドラーがなんと説明してくれているかはわからないが、エリザベスの表情が少しずつ明るくなってきているので大丈夫だと思ってそのままの方向で話を進めていく。
「領主の娘が家出のために父にねだって、お菓子をたくさん買ってくる依頼を出した。しかし、それはエリザベスの家出計画だった。立場の弱いDランク冒険者は領主の娘に逆らえず、しかし家出も手伝うわけにもいかず1日遊んでいた。娘が家にいないとわかった領主は誘拐事件として依頼を出す。すぐに報告しなかったDランク冒険者にも責任は少しあるが、領主は父としての当然の責務を果たした。そして、無事見つかった娘をこってり叱るという責務も果たした。娘もしっかりと反省している。領主は迷惑料として関わった人たちに金を渡した。どっちが冒険者や領民たちにとって心証がいいかは明らかだと思う」
大人たちの表情も難しいモノから和らいでいく。3人は隠すことが念頭にあったから正直に話した方がいいという大事なことを見落としていただけなのだ。問題を解決するだけであれば、俺の示すメリットはこれぐらいでいいだろう。あとは俺よりももっと頭のいい3人がブラッシュアップをしてくれるはずだ。ここから先は俺のおせっかいである。
「しかし、冒険者ギルドとしてはきちんと罰を与えなければならない。依頼の詐称は重罪……だったよな? エリザベス、週に2回ぐらい冒険者ギルドの職員として外に出てみないか? タンポポと相談になるが俺と組んで町の中を飛び回るのもいい。依頼料はタンポポと俺がもらうことになるが」
元はと言えば、エリザベスは家が息苦しいと感じていての反抗であり犯行だ。であれば、外にだしてやればいい。年頃の女の子だ、貴族の世界の社会も大事だが刺激的な冒険者ギルドの社会を覗くのもいいだろう。マドラーが俺の言葉を訳すとアレックスと領主は目を剥いて驚いていたが、エリザベスは領主ににっこにこの笑顔になり大きく頷いている。一応、罰という体裁なのでもう少しだけ嫌そうな表情をしてもらいたい。領主も元々娘に甘いのだろう。娘の笑顔に負けて頷く。アレックスも頷かざるを得ない。
エリザベスが立ち上がり、俺の方に向き直り貴族らしい上品なお辞儀をする。
「……………………領主様。エリザベス様には死霊を見る施術は行っていますか?」
「▲▲▲▲! ▲▲▲▲」
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