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月の砂漠のかぐや姫 第46話
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「わかりました。必ず、阿部殿にお会いします。そして、父上、俺はもう決めています。竹が消えることなど、俺は絶対に許しません。俺は絶対にそれを止めて見せます」
大伴が使っていた短剣は、長い年月を彼と過ごしたことが一目でわかる、使い込まれたものでした。そのような愛刀を羽磋に差し出すという行為自体が、この羽磋の肸頓(きっとん)族への旅立ちの重大さや困難さを示しているのでした。
しかし、羽磋は、大伴の短剣の重みを感じながらも、力強く断言しました。自分は肸頓族へ行く。阿部殿に会う。そして、竹が消えないで済む方法を探す。それらの決意が、彼の言葉からあふれ出ていました。大伴は、そんな羽磋を頼もしそうに眺めていました。ひょっとしたら、羽磋の小さいころを思い出していたのかも知れません。今、文字通り、自分の息子が手元から旅立とうとしているのですから。
でも、ゆっくりと感傷に浸っている時間は、二人にはないのでした。大伴は、肸頓族からの交易隊が、ちょうど秦からの帰途の途上でこの近くにいること、交易隊を率いる小野と言う男は信用でき、月の民の秘密についても共有しているということ、その他諸々の取り決めを、羽磋に対して手短に伝えました。そして、宿営地から持ってきた革袋を羽磋に渡しながら、最後に、思いだしたように付け加えました。
「そうだ、羽磋。竹姫に伝えることはあるか」
「竹に、ですか」
今まで揺らぎのない硬い意思で統一されていた羽磋の身体が、たちまち色々な迷いでいっぱいになるのが、大伴にも見て取れました。
羽磋は迷っていました。いいえ、自分がいわれのない非難を竹姫に投げつけてしまい、彼女をひどく傷つけてしまったことは、謝りたい、謝るべきだということは判っていました。でも、いったい、どのように謝れば良いのでしょうか。竹姫に月の巫女の力について話しても問題はないのでしょうか。「竹が悪いんじゃない。月の巫女の力を使ったから、記憶が消滅してしまったんだ」など、そんな恐ろしい事実を伝えることは、羽磋にはとてもできません。それに、自分がしてしまったことはとてもひどいことなので、もはや、自分は竹姫の前に立つ資格がないような気すらしています。
そもそも、自分はこのまま肸頓族の地へ向かうことになっています。直接、竹姫の顔を見ることも気後れしますが、大伴に謝罪の言葉を預けるなどは、とてもできません。
「父上、やはり、一度宿営地へ戻るわけには、いかないのですか」
羽磋は、出来ないこととはわかっていても、大伴に確認を取らずにはいられませんでした。
「ああ、先ほども話した通り、肸頓族の交易隊に合流しなければ、とても彼らの根拠地へ行くことはできない。それに、至篤にお前の動向を知られたくはないのだ。もちろん、いずれは知られることにはなるが、いくらかでも時間を稼ぐことが出来れば、それに越したことはない」
羽磋にはあまり明確には伝えていなかったのですが、大伴は羽磋自身に危険が及ぶおそれもあると、危惧していたのでした。なぜなら、竹姫が月の巫女の力を発現したきっかけが、他ならぬ羽磋にあったからです。万が一、御門殿がそのきっかけを確保するような動きを起こさないとも限らない、大伴が羽磋を肸頓族へ出すことに決めたのには、そのような背景もあったのでした。
大伴の言葉に羽磋は覚悟を決めました。大伴に言葉を託す以上にできることはない。それでは、一番大事なこと、自分が一番竹姫に伝えたいこと、それだけを大伴に託そうと。
羽磋は、大伴から返されていた、自分が使っていた短刀を取りだしました。鞘には自分の子供時代の名である「羽」の文字が刻まれています。羽磋は、大伴から預かった短刀で、その文字の横にしっかりと「輝夜」と彫りこむと、それを大伴に差し出しました。
「父上、これを竹に渡してください。俺からこれを竹に贈ると。そして、俺の夢は変わらない、きっと竹を迎えに行くと、伝えてください」
大伴は、羽磋の思いが込められた短剣をしっかりと受け取りました。そして、羽磋の顔をじっと見つめ、待ちました。なぜなら、羽磋が、まだ何かを言いたそうにしていたからでした。
「ち、父上。それと。竹に、ありがとう‥‥‥、それに、悪かったと。俺が戻るまで、元気で…‥‥と」
羽磋は、暴れ出してしまいそうな自分の感情を、下を向いて押さえつけながら、言葉を絞り出しました。
「ああ、わかった。必ず伝える」
大伴は、震えている羽磋の背中を、その大きな手のひらで、励ますように優しく叩くのでした。
先程まで空から二人の姿を見下ろしていた白昼の薄月も、今では雲の陰にその身を隠していました。それは、まるで、二人の会話を聞かなかったことにする、そのような気配りを、薄月が見せているかのようでした。
ゴビの台地を風が流れています。祁連山脈から吹き降ろした涼やかな風が、遠くバダインジャラン砂漠の方へ、川を水が流れるように、赤土の荒野を通り抜けていきます。それは、ゴビの赤土を高く巻き上げ、ところどころに密集している背の低い草葉を揺らし、ナツメヤシが伸ばした枝の間をすり抜けて大空へ上がると、雲を押し流していきます。
再び雲間からその姿を表した薄月が高台を見下ろしたときには、そこには二人の姿はありませんでした。
「竹が、竹が、消えてしまうなんて。そんなこと、そんなこと、絶対にさせない。俺が、絶対に‥‥‥」
羽磋は、既に馬上の人となって、大伴に教えられた方向へ急いでいました。
バダインジャラン砂漠での出来事があったのは、もうずいぶん前のような気さえします。これまで羽磋にとっての世界とは、ただ、大いなる自然の広がりや、そこに生きている人や家畜の営みだけでした。でも、今や、羽磋にとっての世界は、目に見える風景だけに限られるものではなくなっていました。そこには、過去の人々の物語や、目に見えない精霊の働きなどが、何層にも複雑に重なっているのでした。
大伴から聞かされた話は、とても壮大な話であるのに、自分の身や竹姫の身に直接影響を及ぼす現実的な話でもありました。羽磋はまだ、話の全てを理解することが出来たというわけではありませんし、それができるのかどうかも定かではありません。
ただ、彼の心の中で定まっていることが一つだけありました。それは「竹姫が消えてしまうなんて、絶対に嫌だ」ということでした。だからこそ、羽磋は馬を走らせているのです。肸頓族の根拠地へ行き、大伴が「月の巫女の力について調べている」という阿部という男に会うために。
「そうだ、俺は、竹、いや、輝夜を救う。きっと、何か方法があるはずだ。阿部殿に会うんだ。そして、必ず、俺が輝夜を守るんだ」
羽磋は、ともすれば最悪の事態を思い浮かべてしまう自分に言い聞かせるように、何度も何度も同じ言葉を繰り返しながら、馬を走らせ続けるのでした。
大伴が使っていた短剣は、長い年月を彼と過ごしたことが一目でわかる、使い込まれたものでした。そのような愛刀を羽磋に差し出すという行為自体が、この羽磋の肸頓(きっとん)族への旅立ちの重大さや困難さを示しているのでした。
しかし、羽磋は、大伴の短剣の重みを感じながらも、力強く断言しました。自分は肸頓族へ行く。阿部殿に会う。そして、竹が消えないで済む方法を探す。それらの決意が、彼の言葉からあふれ出ていました。大伴は、そんな羽磋を頼もしそうに眺めていました。ひょっとしたら、羽磋の小さいころを思い出していたのかも知れません。今、文字通り、自分の息子が手元から旅立とうとしているのですから。
でも、ゆっくりと感傷に浸っている時間は、二人にはないのでした。大伴は、肸頓族からの交易隊が、ちょうど秦からの帰途の途上でこの近くにいること、交易隊を率いる小野と言う男は信用でき、月の民の秘密についても共有しているということ、その他諸々の取り決めを、羽磋に対して手短に伝えました。そして、宿営地から持ってきた革袋を羽磋に渡しながら、最後に、思いだしたように付け加えました。
「そうだ、羽磋。竹姫に伝えることはあるか」
「竹に、ですか」
今まで揺らぎのない硬い意思で統一されていた羽磋の身体が、たちまち色々な迷いでいっぱいになるのが、大伴にも見て取れました。
羽磋は迷っていました。いいえ、自分がいわれのない非難を竹姫に投げつけてしまい、彼女をひどく傷つけてしまったことは、謝りたい、謝るべきだということは判っていました。でも、いったい、どのように謝れば良いのでしょうか。竹姫に月の巫女の力について話しても問題はないのでしょうか。「竹が悪いんじゃない。月の巫女の力を使ったから、記憶が消滅してしまったんだ」など、そんな恐ろしい事実を伝えることは、羽磋にはとてもできません。それに、自分がしてしまったことはとてもひどいことなので、もはや、自分は竹姫の前に立つ資格がないような気すらしています。
そもそも、自分はこのまま肸頓族の地へ向かうことになっています。直接、竹姫の顔を見ることも気後れしますが、大伴に謝罪の言葉を預けるなどは、とてもできません。
「父上、やはり、一度宿営地へ戻るわけには、いかないのですか」
羽磋は、出来ないこととはわかっていても、大伴に確認を取らずにはいられませんでした。
「ああ、先ほども話した通り、肸頓族の交易隊に合流しなければ、とても彼らの根拠地へ行くことはできない。それに、至篤にお前の動向を知られたくはないのだ。もちろん、いずれは知られることにはなるが、いくらかでも時間を稼ぐことが出来れば、それに越したことはない」
羽磋にはあまり明確には伝えていなかったのですが、大伴は羽磋自身に危険が及ぶおそれもあると、危惧していたのでした。なぜなら、竹姫が月の巫女の力を発現したきっかけが、他ならぬ羽磋にあったからです。万が一、御門殿がそのきっかけを確保するような動きを起こさないとも限らない、大伴が羽磋を肸頓族へ出すことに決めたのには、そのような背景もあったのでした。
大伴の言葉に羽磋は覚悟を決めました。大伴に言葉を託す以上にできることはない。それでは、一番大事なこと、自分が一番竹姫に伝えたいこと、それだけを大伴に託そうと。
羽磋は、大伴から返されていた、自分が使っていた短刀を取りだしました。鞘には自分の子供時代の名である「羽」の文字が刻まれています。羽磋は、大伴から預かった短刀で、その文字の横にしっかりと「輝夜」と彫りこむと、それを大伴に差し出しました。
「父上、これを竹に渡してください。俺からこれを竹に贈ると。そして、俺の夢は変わらない、きっと竹を迎えに行くと、伝えてください」
大伴は、羽磋の思いが込められた短剣をしっかりと受け取りました。そして、羽磋の顔をじっと見つめ、待ちました。なぜなら、羽磋が、まだ何かを言いたそうにしていたからでした。
「ち、父上。それと。竹に、ありがとう‥‥‥、それに、悪かったと。俺が戻るまで、元気で…‥‥と」
羽磋は、暴れ出してしまいそうな自分の感情を、下を向いて押さえつけながら、言葉を絞り出しました。
「ああ、わかった。必ず伝える」
大伴は、震えている羽磋の背中を、その大きな手のひらで、励ますように優しく叩くのでした。
先程まで空から二人の姿を見下ろしていた白昼の薄月も、今では雲の陰にその身を隠していました。それは、まるで、二人の会話を聞かなかったことにする、そのような気配りを、薄月が見せているかのようでした。
ゴビの台地を風が流れています。祁連山脈から吹き降ろした涼やかな風が、遠くバダインジャラン砂漠の方へ、川を水が流れるように、赤土の荒野を通り抜けていきます。それは、ゴビの赤土を高く巻き上げ、ところどころに密集している背の低い草葉を揺らし、ナツメヤシが伸ばした枝の間をすり抜けて大空へ上がると、雲を押し流していきます。
再び雲間からその姿を表した薄月が高台を見下ろしたときには、そこには二人の姿はありませんでした。
「竹が、竹が、消えてしまうなんて。そんなこと、そんなこと、絶対にさせない。俺が、絶対に‥‥‥」
羽磋は、既に馬上の人となって、大伴に教えられた方向へ急いでいました。
バダインジャラン砂漠での出来事があったのは、もうずいぶん前のような気さえします。これまで羽磋にとっての世界とは、ただ、大いなる自然の広がりや、そこに生きている人や家畜の営みだけでした。でも、今や、羽磋にとっての世界は、目に見える風景だけに限られるものではなくなっていました。そこには、過去の人々の物語や、目に見えない精霊の働きなどが、何層にも複雑に重なっているのでした。
大伴から聞かされた話は、とても壮大な話であるのに、自分の身や竹姫の身に直接影響を及ぼす現実的な話でもありました。羽磋はまだ、話の全てを理解することが出来たというわけではありませんし、それができるのかどうかも定かではありません。
ただ、彼の心の中で定まっていることが一つだけありました。それは「竹姫が消えてしまうなんて、絶対に嫌だ」ということでした。だからこそ、羽磋は馬を走らせているのです。肸頓族の根拠地へ行き、大伴が「月の巫女の力について調べている」という阿部という男に会うために。
「そうだ、俺は、竹、いや、輝夜を救う。きっと、何か方法があるはずだ。阿部殿に会うんだ。そして、必ず、俺が輝夜を守るんだ」
羽磋は、ともすれば最悪の事態を思い浮かべてしまう自分に言い聞かせるように、何度も何度も同じ言葉を繰り返しながら、馬を走らせ続けるのでした。
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