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月の砂漠のかぐや姫 第4話
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幸いなことに、竹姫は、村人みんなに見守られながら、健やかな少女へと成長しました。
親代わりの翁の目から見ても、その姿の麗しいことは暗い夜の中で草原を照らす満月のよう、その声の清らかなことはオアシスに湧きでる祁連山脈の雪解け水のようでした。
また、竹姫は、とても人々に愛されていました。竹姫のように「神の子」、「月のお使い」とされる存在は、月の民の他部族にもおりました。でも、一般的にそれらの「巫女」たちは人々と触れ合うことはあまりなく、遊牧や狩りなどの吉兆を占ったり、戦の勝利を祈ったりするときにだけ、人々の前に現れる存在でした。そのような中で、竹姫は赤子のころから村人と共に生活をしてきたのですから、「私たちの巫女さま」という意識が村人の中に自然に芽生えていたのでした。
もちろん、翁が「この子には、できるだけ多くの経験をさせてあげたい」という思いを持っていて、竹姫を一般の娘と同様に扱うよう村人に話したことも、竹姫が村人に受け入れられた理由の一つではありますが、それ以上に、竹姫自身がその名のとおり、話をしていて気持ちのいいまっすぐな心の持ち主だったということが、村人に愛された大きな理由なのでした。
でも、やはり、「神の子」は「神の子」でした。村人は竹姫を見守り、敬愛してはいたものの、自分たちと全く同じように考えることはできなかったのでした。自分たちのような小さな人間には行きつくことのできない広大な砂漠。自分たちに生きる恵みを与えてくれる母なる草原。いつもは優しく台地を渡っていくが、ひとたび荒ぶればすべてを吹き飛ばし持ち去ってしまう風。それらの象徴である神の子、神聖なる月に向って真っすぐに伸びる竹の聖域から生まれた巫女を、どれだけ愛していたとしても、自分たちと同列に考えることなどは、村人たちに出来るはずもなかったのでした。
そのため、翁の意を酌んで竹姫を日常生活の中に受け入れつつも、村人たちが竹姫と話しをする際には、知らず知らずのうちに未婚の女性に対する敬称である「姫」をつけて呼び、話し言葉も丁寧なものなってしまうのでした。
竹姫の成長の過程で彼女の一番身近な存在となったのは、乳兄弟である大伴の一郎でした。小柄ですが俊敏な少年で、家族や親しいものからは「羽のように軽い」という意味で「羽」と呼ばれていました。羽は竹姫が拾われる半年ほど前に生まれ、母である有隣が竹姫の乳母となった後は、竹姫と兄妹のようにして育てられたのでした。
「あぁ、もう、わたしも上りの方に参加したかったなぁ」
「なんだよ、またそれか。こうして下りの遊牧に一緒に行けるだけでも、いいじゃないか」
「それはそうだけどさ。祁連盆地の大草原は、祁連山脈の山と山の間が草葉の緑で埋め尽くされていて、山肌の白色と大空の青色と相まってそれはそれは綺麗だそうよ。それをいつも大伴殿に聞かされていたから、祁連盆地に行ってみたかったのよ」
ある年の秋が始まる頃のことでした。
どこまでも広がる赤茶けたゴビの台地を、遊牧民の一団が、家畜を追いながら進んでいました。彼らの背後には、早朝の澄んだ空気を通して、万年雪をかぶった祁連山脈が遠くに見えていました。どうやら、貴霜族の遊牧隊が、夏営地である祁連盆地から秋を過ごすゴビに移動をしているようでした。
一団の後方で、荷車が繋がれた驢馬と少女を乗せた駱駝の口を引きながら歩いている少年がいました。少年は駱駝の上の少女と楽しそうに話をしながら歩いていました。少年の顔の横では、駱駝の背に敷かれた鮮やかな赤色の布地が、駱駝の動きに合わせてゆらゆらと揺らいでいました。少年はこの一団の指導役である大伴の息子の羽、少女は貴霜族の「月の巫女」である竹姫でした。竹姫は月の光のような柔らかな淡黄色の筒袖衣の上下に羊皮の上着をつけ、頭には白い布を巻いていました。背中まで伸びたつややかな黒髪が、駱駝の動きに合わせて左右に揺れていました。
「来年はきっと行けるさ。竹が上りに参加できるように俺からも父上に頼んでやるよ」
羽が驢馬の顔をなでながら、竹姫に話し掛けました。羽は羊の毛を紡いだ糸から作られた筒袖の上着と下衣をつけ、頭には白い布を巻いていましたが、下衣はゴビの赤土ですっかり赤茶色に染まってしまっていました。
「ほんとに?」
先ほどまで、駱駝の背の上で唇を尖らせて不機嫌そうにしていた竹姫は、羽の言葉を聞くとぱっと表情を明るく変えました。
「ほんとに、ほんとに、お願いね。やっぱり、羽は優しいな。だから大好きなんだ」
「や、やめろよ、そんなんじゃないって」
顔までゴビの赤土に染まったかのように、真っ赤になって横を向いて歩く羽でしたが、竹姫は羽の変化にはまったく気づかない様子で、駱駝の背の上から物珍し気に辺りを見回していました。
そして遊牧隊の中央にいる大伴は、二人のそのような様子を微笑みながら遠目で見守っているのでした。
讃岐の村とその周辺がこれまでの竹姫の世界の全てでした。しかし、遊牧から帰ってくる者たちの話を聴くたびに、竹姫の中では、もっともっと広い世界を見てみたいという思いが育っていたのでした。何度も育ての親である翁と、乳母の有隣の夫で遊牧隊を任されている大伴に頼んだ結果、今回初めて遊牧に同行することが許されたのでした。もっとも、夏の暑さを避けるために冷涼な気候の祁連盆地へ移動する「上り」の遊牧ではなく、気候が穏やかな春と秋にゴビに点在する草地を巡回する「下り」の遊牧への同行であったことは、竹姫本人にとっては少々残念だったのですが。
しかし、竹姫が今まで見たことのない世界に触れるという点では、「上り」の遊牧に比べて「下り」の遊牧の方が、多くの機会があるのでした。祁連盆地と讃岐村の周辺はどちらも比較的水に恵まれた地域で、水辺の青色、草木の緑色、そしてそれが還った土の茶色など様々な色で彩られた世界でしたが、ゴビはほとんどそれらの色が存在しない異質な世界でした。
一面の赤茶色の荒野です。地面からせり出した台地や深く削り取られた渓谷はありますが、そこには植物の緑色や水面の青色は存在せず、ゴビの礫と同じ剥き出しの赤土がただ顔を出しているだけでした。まばらに生える植物も、水辺に生える植物のように、枝葉を広げて太陽の光を一杯に浴びようとはしていません。むしろ、太陽の光から身を守っているかのように、葉を針のように細めているのでした。ところどころに存在するオアシスとその周辺に生えるナツメヤシ、そして、ゴビの海に浮かぶ小島のように点在している草地がなければ、完全に赤茶色に塗りつぶされた単色の世界とさえ言えるのかも知れません。
さらに、ゴビの中には文字通りの砂漠、砂の世界もありました。そこは、朝夕には朝焼け夕焼け色、日中には太陽の光の色、そして、夜は月の光による白色と、一面に広がった砂がただ空から与えられる色を一様に纏うだけの、彩りのない世界なのでした。
翁と大伴が、竹姫が参加する初めての遊牧に「上り」でなく「下り」を選んだのは、このような「いつも生活している世界と違う世界」を体験させてやりたいという思いがあったのかも知れませんでした。
親代わりの翁の目から見ても、その姿の麗しいことは暗い夜の中で草原を照らす満月のよう、その声の清らかなことはオアシスに湧きでる祁連山脈の雪解け水のようでした。
また、竹姫は、とても人々に愛されていました。竹姫のように「神の子」、「月のお使い」とされる存在は、月の民の他部族にもおりました。でも、一般的にそれらの「巫女」たちは人々と触れ合うことはあまりなく、遊牧や狩りなどの吉兆を占ったり、戦の勝利を祈ったりするときにだけ、人々の前に現れる存在でした。そのような中で、竹姫は赤子のころから村人と共に生活をしてきたのですから、「私たちの巫女さま」という意識が村人の中に自然に芽生えていたのでした。
もちろん、翁が「この子には、できるだけ多くの経験をさせてあげたい」という思いを持っていて、竹姫を一般の娘と同様に扱うよう村人に話したことも、竹姫が村人に受け入れられた理由の一つではありますが、それ以上に、竹姫自身がその名のとおり、話をしていて気持ちのいいまっすぐな心の持ち主だったということが、村人に愛された大きな理由なのでした。
でも、やはり、「神の子」は「神の子」でした。村人は竹姫を見守り、敬愛してはいたものの、自分たちと全く同じように考えることはできなかったのでした。自分たちのような小さな人間には行きつくことのできない広大な砂漠。自分たちに生きる恵みを与えてくれる母なる草原。いつもは優しく台地を渡っていくが、ひとたび荒ぶればすべてを吹き飛ばし持ち去ってしまう風。それらの象徴である神の子、神聖なる月に向って真っすぐに伸びる竹の聖域から生まれた巫女を、どれだけ愛していたとしても、自分たちと同列に考えることなどは、村人たちに出来るはずもなかったのでした。
そのため、翁の意を酌んで竹姫を日常生活の中に受け入れつつも、村人たちが竹姫と話しをする際には、知らず知らずのうちに未婚の女性に対する敬称である「姫」をつけて呼び、話し言葉も丁寧なものなってしまうのでした。
竹姫の成長の過程で彼女の一番身近な存在となったのは、乳兄弟である大伴の一郎でした。小柄ですが俊敏な少年で、家族や親しいものからは「羽のように軽い」という意味で「羽」と呼ばれていました。羽は竹姫が拾われる半年ほど前に生まれ、母である有隣が竹姫の乳母となった後は、竹姫と兄妹のようにして育てられたのでした。
「あぁ、もう、わたしも上りの方に参加したかったなぁ」
「なんだよ、またそれか。こうして下りの遊牧に一緒に行けるだけでも、いいじゃないか」
「それはそうだけどさ。祁連盆地の大草原は、祁連山脈の山と山の間が草葉の緑で埋め尽くされていて、山肌の白色と大空の青色と相まってそれはそれは綺麗だそうよ。それをいつも大伴殿に聞かされていたから、祁連盆地に行ってみたかったのよ」
ある年の秋が始まる頃のことでした。
どこまでも広がる赤茶けたゴビの台地を、遊牧民の一団が、家畜を追いながら進んでいました。彼らの背後には、早朝の澄んだ空気を通して、万年雪をかぶった祁連山脈が遠くに見えていました。どうやら、貴霜族の遊牧隊が、夏営地である祁連盆地から秋を過ごすゴビに移動をしているようでした。
一団の後方で、荷車が繋がれた驢馬と少女を乗せた駱駝の口を引きながら歩いている少年がいました。少年は駱駝の上の少女と楽しそうに話をしながら歩いていました。少年の顔の横では、駱駝の背に敷かれた鮮やかな赤色の布地が、駱駝の動きに合わせてゆらゆらと揺らいでいました。少年はこの一団の指導役である大伴の息子の羽、少女は貴霜族の「月の巫女」である竹姫でした。竹姫は月の光のような柔らかな淡黄色の筒袖衣の上下に羊皮の上着をつけ、頭には白い布を巻いていました。背中まで伸びたつややかな黒髪が、駱駝の動きに合わせて左右に揺れていました。
「来年はきっと行けるさ。竹が上りに参加できるように俺からも父上に頼んでやるよ」
羽が驢馬の顔をなでながら、竹姫に話し掛けました。羽は羊の毛を紡いだ糸から作られた筒袖の上着と下衣をつけ、頭には白い布を巻いていましたが、下衣はゴビの赤土ですっかり赤茶色に染まってしまっていました。
「ほんとに?」
先ほどまで、駱駝の背の上で唇を尖らせて不機嫌そうにしていた竹姫は、羽の言葉を聞くとぱっと表情を明るく変えました。
「ほんとに、ほんとに、お願いね。やっぱり、羽は優しいな。だから大好きなんだ」
「や、やめろよ、そんなんじゃないって」
顔までゴビの赤土に染まったかのように、真っ赤になって横を向いて歩く羽でしたが、竹姫は羽の変化にはまったく気づかない様子で、駱駝の背の上から物珍し気に辺りを見回していました。
そして遊牧隊の中央にいる大伴は、二人のそのような様子を微笑みながら遠目で見守っているのでした。
讃岐の村とその周辺がこれまでの竹姫の世界の全てでした。しかし、遊牧から帰ってくる者たちの話を聴くたびに、竹姫の中では、もっともっと広い世界を見てみたいという思いが育っていたのでした。何度も育ての親である翁と、乳母の有隣の夫で遊牧隊を任されている大伴に頼んだ結果、今回初めて遊牧に同行することが許されたのでした。もっとも、夏の暑さを避けるために冷涼な気候の祁連盆地へ移動する「上り」の遊牧ではなく、気候が穏やかな春と秋にゴビに点在する草地を巡回する「下り」の遊牧への同行であったことは、竹姫本人にとっては少々残念だったのですが。
しかし、竹姫が今まで見たことのない世界に触れるという点では、「上り」の遊牧に比べて「下り」の遊牧の方が、多くの機会があるのでした。祁連盆地と讃岐村の周辺はどちらも比較的水に恵まれた地域で、水辺の青色、草木の緑色、そしてそれが還った土の茶色など様々な色で彩られた世界でしたが、ゴビはほとんどそれらの色が存在しない異質な世界でした。
一面の赤茶色の荒野です。地面からせり出した台地や深く削り取られた渓谷はありますが、そこには植物の緑色や水面の青色は存在せず、ゴビの礫と同じ剥き出しの赤土がただ顔を出しているだけでした。まばらに生える植物も、水辺に生える植物のように、枝葉を広げて太陽の光を一杯に浴びようとはしていません。むしろ、太陽の光から身を守っているかのように、葉を針のように細めているのでした。ところどころに存在するオアシスとその周辺に生えるナツメヤシ、そして、ゴビの海に浮かぶ小島のように点在している草地がなければ、完全に赤茶色に塗りつぶされた単色の世界とさえ言えるのかも知れません。
さらに、ゴビの中には文字通りの砂漠、砂の世界もありました。そこは、朝夕には朝焼け夕焼け色、日中には太陽の光の色、そして、夜は月の光による白色と、一面に広がった砂がただ空から与えられる色を一様に纏うだけの、彩りのない世界なのでした。
翁と大伴が、竹姫が参加する初めての遊牧に「上り」でなく「下り」を選んだのは、このような「いつも生活している世界と違う世界」を体験させてやりたいという思いがあったのかも知れませんでした。
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